Grabに続くシンガポールの第2のユニコーンとなる?シンガポール発スタートアップ「Zilingo」に注目!

2/12 シンガポールを拠点とするEコマース企業であるZilingoは、Dラウンドとして2億2600万USD(日本円で249億円程度)を資金調達を行いユニコーン入りを目前とした。Zilingoはインド人起業家がシンガポールの地で創業し、東南アジア市場のファッション業界全体をターゲットとするユニークなEコマース企業だ。

シンガポールを拠点とする注目のEコマース企業「Zilingo」!創業者は2人のインド人!

シンガポールを拠点とし、シンガポールやタイなどをメインにファッションEコマースを展開するZilingoは、2/12Dラウンドとして2億2,600万USD(日本円で249億円程度)の資金調達に成功し、シンガポールで2番目となるユニコーン企業入りを目前とした。

参考記事:現在シンガポールのユニコーン企業数は現在「Grab」1社のみ

CBInsightが最新ユニコーンリスト(2019)を発表!米中貿易戦争の中で中国のユニコーンシェア率は減少へ!

株主として、新たにセコイアインド(Sequoia India), シンガポール政府が所有する投資会社テマセク・ホールディングス(Temasek Singapore Sovereign Fund),ブッリュッセルを拠点とする投資ファンドSofinaなどが株主に加わることとなった。

Zilingo創業者アンキティ・ボース(Ankiti Bose)はForbus社のEコマース部門の30歳以下注目人物に選出!

Zilingoは、二人のインド人であるアンキティ・ボース(Ankiti Bose)とドゥルブ・カプール(Dhruv Kapoor)によって2015年にシンガポールで設立されている。アンキティ・ボース(Ankiti Bose)は、2018年にForbus誌が選出した30歳以下のアジアの注目人物としてEコマース部門に選出された人物でもある。

アンキティ・ボース(Ankiti Bose)は、会社務めをしていた時に2014年12月にインドのバンガロールで開催されたパーティに参加し、そこでソフトエンジニアであったドゥルブ・カプール(Dhruv Kapoor)と出会った。そこで、二人は意気投合しすぐにビジネスプランの実現に向け、二人の自己資金合計6万ドルを持ち寄り、ファッションに特化したEコマース企業Zilingoを立ち上げたという。この出会いが今やユニコーン企業入りを目前とするジリンゴのスタートの瞬間だったのである。出会いから数ヶ月で二人とも勤務先の会社を辞めZilingo起業に邁進することとなった。シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタリストであるTim Draperから支援を得られたのもZilingo事業を邁進する要因となったようだ。

Zilingoの強みはデジタル化サポートにより伝統的リテール業者をアップグレード!

Zilingoは、現在シンガポール、マレーシアおよびタイを中心にEコマース事業を展開している。今回の資金調達により、従来の対象マーケットに加え、フィリピン、インドネシア、オーストラリアなどにも事業拡大していく予定だという。

Zilingoの創業者兼CEOであるアンキティ・ボース(Ankiti Bose)によれば、Zilingoの真の強みはB2Cマーケットプレイス事業だけでなく、Zilingo社が有するテクノロジーを活用し出店小売業者やブランドをアップグレードし適切なサプライチェーンを構築していくことをサポートすることだと語っている。Eコマース運営の肝となるバックエンド部分のテクニカルサポート体制に万全の自信があり、在庫管理、物流、マーケティング、データ分析、金融サービスなどの複合的なテクノロジー全てをサポートできる体制にあるという。

2018年4月の時点では、B2Cマーケットプレイス事業からの総収益は全体の40%を占めていたが、現時点ではそれが25%未満まで減少し、その代わりとしてサプライチェーンを深めるためのテクノロジーサービス事業からの収益が75%以上を占めるというビジネスモデルに変化しているのだという。

東南アジア市場でEコマース企業の競争が激化している!

GoogleとTemasekが共同発表した東南アジアのEコマースレポートによると、2025年には東南アジア全体のEコマース成長取引量は1,020億ドル(11兆円規模)になると予想している。この数字は、今後東南アジア市場が世界でもっとも魅力的なEコマース市場になることを物語っている。

このレポートの予想を裏付ける形で、現在、東南アジア広域で展開するアリババ系のLazada(ラザダ)、新興勢力として急拡大中のテンセント系のShopee(ショッピー)などが東南アジア市場で激しい競争を展開している。また、それぞれの国にローカルプレーヤーも存在し、例えばインドネシアではTokopedia(トコペディア)というEコマース企業が既にユニコーン企業にまで成長している事例もある。さらに2017年からはアメリカのAmazonも東南アジアに本格進出を展開し、東南アジア市場が群雄割拠の様相を呈しているのである。

こうした魅力的な市場に、Zilingoという新たな注目すべきEコマース企業が誕生しつつある。インド人の創業者がシンガポールを拠点としてビジネス展開を行い、東南アジア全体のファッション市場をターゲットしていく今までにない形での起業ケースとも言えるだろう。東南アジア全体のEコマース市場の競争と同時に、Zilingoというプレーヤーの存在は注目すべきものとなりそうだ。

Zilingoには日本のインキュベーターBEENOS(東証一部上場)も投資!

余談かもしれないが、実はZilingoに早い段階から株主として投資を行なっているのが、日本企業のBEENOS(代表取締役直井 聖太 東証一部上場)なのである。BEENOS社は、もともとはネットプライスの社名で、2004年7月に東証マザーズ上場を果たした日本のベンチャー黎明期を代表するネット企業である。現在、BEENOSは越境ECなどの本業に注力する一方で、本業と相乗効果のあるスタートアップ育成を目的とした国内外企業に対するインキュベーション、投資事業も展開しており、早い段階からこのZilingoに投資しているのである。中国における越境ECばかりが注目を集めているが、東南アジアのEコマース市場が充実していけば、日本企業が東南アジアのEコマース市場に注目する日もそう遠くはないはずだ。その点で、BEENOS社がZilingoに早期に投資を実行していることは、ベンチャーキャピタリストとして素晴らしい目利きなのかもしれない。当サイト(GloTechTrends)としては今後の東南アジアをめぐるEコマースの動向に注目していきたい。

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