一撕得(yiside)が展開する環境配慮「宅配用ダンボール箱」毎期売上10倍の驚異的な成長ビジネスへ発展!

一撕得(yiside)は、環境に優しい宅配用ダンボール箱製造で毎期売上10倍を記録。アリババ本社(杭州未来科技城)近くに本社を置き、Eコマースの成長に合わせて一撕得(yiside)も成長。実に杭州的アリババエコシステム!?

 

40以上の特許をベースとした環境に優しい宅配ダンボール箱を開発。

杭州にあるアリババ本社一帯、そこは杭州未来科技城(ウェイライカーチーチャン)と称され、多くのスタートアップ企業が集まるハイテク地区に発展しつつある。杭州未来科技城には、多くのハイテク企業が集まり人工知能やディープライニングといったテクノロジー企業が多く集まり華やかイメージがつきまとう。

しかし、今回ご紹介する企業は人工知能とは無縁である。

2013年11年に設立されたスタートアップ企業一撕得(yiside)が所属する業界は、宅配用ダンボール箱の開発、製造という伝統的な産業である。

実は、この企業設立してから毎年10倍の売上成長を叩き出し、中国の名だたるベンチャーキャピタルから資金調達を行い投資銀行関係者をも驚嘆させる注目企業なのである。

現在は、中国南部、北部、東部、中部、南西部と5つの主要電子取引地区で巨大なサプライチェーンを構築し、Eコマース商品の配達用ダンボール箱の製造メーカーとして急成長を遂げている。

まずは、彼らの急成長の原動力となっている環境に優しい宅配用ダンボール箱の画像をご覧いただきたい。環境優位を示した緑色のマークがトレードマークのようだ。

製作工程では40以上の特許が用いられ、実に梱包用のテープや金具などのプラスティック用品が一切不要という環境に優しいダンボール箱の構築に成功している。採用されている両面テープにも特許が取得され、その粘着強度もさることながらマイナス40度から80度までの温度でも接着剤がその強度を維持する温度耐性を保持している。

一撕得(yiside)が製造する環境に優しい宅配用ダンボールボックスは、コストの面では伝統的なダンボール箱と比較して3割ほど割高である。しかし、多くの企業やユーザーがこうした環境に配慮したダンボールをコスト高でも敢えて選択するようになってきているのは、注目すべき中国の動きかもしれない。

 

宅配用ダンボール箱が引き起こす環境問題

従来の伝統的な宅配用ダンボール箱は、梱包時にプラスティック製のガムテープを活用したり金属金具で封入作業をするのが一般的である。実は、ダンボールをリサイクルするプロセスにおいて、こうしたプラスティック部材や金具が混入しているとダンボールのリサイクル効率が極端に悪化してしまうという。中国では、まだまだ環境問題に対して意識の低いユーザーが多く、分別意識も低くリサイクルダンボールに金具やプラスティックが混入するのは当たり前で作業効率が極めて低いという。

日本の場合は、環境問題に対する意識やリサイクルに対する意識が根付いているため、ユーザー自らゴミの分別作業を行うことを厭わない。こうした文化の違いが、一撕得(yiside)のような企業を高成長に導いているのかもしれない。

宅配用ダンボール箱の消費数は、独身の日(11/11)だけで15億個、年間で40億個!

中国の国家郵政局が示す予想統計数値によると、2017年の独身の日(11/11)で消費された宅配用ダンボール箱の数は15億個に達したという。年間の消費量では400億個に達するという。人口13億人と仮定すると実に国民一人当たり年間で30個超の宅配用ダンボール箱を活用している計算となる。

最近になって中国政府が多くの環境基準の策定に取り組んでいる。中国政府の環境問題に対して取り組む姿勢は確実に変化している。もし、中国政府が新しい環境基準を宅配用ダンボール箱の業界にも採用すれば、環境に優しい宅配用ダンボール箱の分野で業界をリードする一撕得(yiside)は、さらなる飛躍を遂げる可能性を秘めているのである。

宅配用のダンボール箱製造を得意とする一撕得(yiside)が電子取引最大手のアリババ本社の近くの杭州未来科技城(ウェイライカーチーチャン)で起業したのも実に頷ける話である。

アリババが主力とするEコマースビジネスと一体化しながらお互いが高成長を遂げる好循環が構築されている。アリババを中心に異業種が共に成長し共存する極めて杭州的なエコシステムとも言える事例であろう。

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今度もアリババを中心とする杭州エコシステム体系の発展に注目していきたい。