7/9株式公開予定の小米(Xiaomi)募集価格は想定レンジ下限17HKDで確定!

7月9日に株式上場予定の小米だが、6月末に設定されていた機関投資家向け需要確認期間(ロードショー)が終了し、募集条件が明らかになった。情報によれば、倍率は10倍近くに達したものの募集価格はレンジ下限の17HKD決定し驚きである。市場環境などネガティブ要因が影響していると思われる。

 

小米(Xiaomi)は、人気沸騰からややトーンダウン 市況悪化による影響か?

小米(Xiaomi) の株式公開は、最近の証券市場に関する最もホットな話題であり、香港の市場関係者だけではなく世界の証券関係者や投資家の注目を集めている。6/23に公表された目論見書では、募集価格は1株あたり17-22香港ドルのレンジで21億8000万株を売出し、最高約480億香港ドル(61億米ドル、6700億円)を見込む超大型株式公開案件である。

当初から、人気沸騰で注目を集めた小米(Xiaomi)であるが、6月末までの機関投資家向けの需給動向を聞く限り、想定より人気がなかったようであるが、以外にも想定価格レンジの下限となる17香港ドル程度で値決めされトーンダウンである。17ドルで募集価格が決定すれば、当初6700億円程度とされた資金調達額は20%以上、下方修正され5300億円程度となる。

ただ、アリババのジャック・マーや、テンセントのポニー・マー、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)からの引退を表明した大富豪李嘉誠、ジョーズソロスなど大物投資家が続々と購入を表明しており、ポテンシャルの高い注目企業であることは間違いない。

中国の株価動向、直近IPO企業の株価不振、CDR延期などネガティブ要因多数

実は、ここ数ヶ月の中国市場や香港市場は重苦しい雰囲気に包まれている。日中貿易戦争の影響なのか、上海総合指数は今年1月末の3500ポイント超えから現在(6/29)は、2800割れの水準まで下落しており、この5ヶ月で20%下落したことになる。香港ハンセン指数も1月末時点の33000を超えから現在(6/29)は28000台で推移し15%近く下落している。米中貿易戦争の影響とも囁かれるが、このところの中国マクロ統計の悪化も加味すると、半年前とは景気全体に対する景色が変わって来ているのかもしれない。

さらに個別要因として、最近株式上場を果たした中国スターアップ企業の株価不振も影響がありそうだ。例えば、昨年9月28日に香港市場へ上場した衆案保険(ZhongAn)は株式公開直後に93.65HKDまで上昇したものの、現在(6/29)では50.00HKDまで下落している。ちなみに衆案保険は、事前の投資家申込倍率は392倍に達していた。

 同じく昨年11月10日に香港市場へ上場したテンセント系の注目のオンライン書籍プラットフォームChina Literature(阅文集团)も、株式公開時の102.4HKDを頂点に現在(6/29)は74.05HKDである。これも事前の投資家申込倍率は620倍にも達していた。

さらに、今年5月3日に香港市場へ上場したヘルステック分野で注目を集める平安好医生も株式公開時に55.35HKDをつけたが、現在(6/29)は48.1KHDに下落している。同様に事前の投資家申込倍率は653倍の人気を集めていたのである。

衆案保険(ZhongAn)株価チャート(Yahoo Financeより)

China Literature(阅文集团)株価チャート(Yahoo Financeより)

平安好医生(Ping An Healthcare) 株価チャート(Yahoo Financeより) 

いずれの企業も、株式公開時あるいはその直後が高値となり下落トレンドとなっている点が新規公開に対する投資家のマインドをやや冷めたものにしているのかもしれない。小米の株式公開にどう影響を与えるのであろうか。

参考記事:フィンテック企業IPOラッシュ時代へ、注目度No1のインシュアテック企業、3円掛金で300円補償、セコすぎる保険が熱い!

 

CDR延期は小米に影響を与えるのか?

さて、もう一点だけ指摘しておきたい。小米は、当初香港市場と同時に中国国内の投資家が中国本土で同時に小米株を購入できるようCDRを活用した重複上場が計画されていた。資金調達額のうち約半数を中国本土の投資家から集めるとも囁かれていた。しかし、中国証券監視委員会は、小米の上場発表直前にCDR活用スキームには多くの準備期間が必要であり、既に今回のCDR活用スキームの延期を発表している。現時点では中国本土の投資家は簡単に小米の株式を売買することはできないこととなった。

いずれにせよ、小米(Xiaomi)は7/9に香港市場に上場され株価を形成する事になる。今後続々と上場を予定している中国ユニコーン企業の動向を占う意味でも、非常に重要な株式公開でありその動向が注目される。

* なお、本記事は一般的な情報提供を行うものであり、投資勧誘、投資判断への影響を目的としたものではありません。

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