アントフィナンシャル提供のブロックチェーン活用型の保険的互助商品「相互宝」(シャンフーバオ)が高齢者も対象へ!

既に5800万人以上が参加しているアントフィナンシャルが提供するブロックチェーン活用型保険的互助商品「相互宝」(シャンフーバオ)であるが、5/8ついに高齢者版相互宝とも言える「相互宝父母版」を発売した。60-70歳の高齢者もブロックチェーンを活用した保険に気軽に参加できるようになる。アントフィナンシャルが提供するフィンテック商品がまた面白くなりそうだ。

 

ブロックチェーン保険の相互宝(シャンフーバオ)は圧倒的なユーザーの支持を受け高齢者にも拡大へ!

アントフィナンシャルが昨年10月に発売したブロックチェーン活用型保険「相互宝(シャンフーバオ)」は、2019年5月9日現在で参加者5800万人を超える人気商品となっている。参加希望者は、芝麻信用スコア650点という基準を満たしていれば、アリペイのプラットフォームから申請ボタンを押すだけで保険参加可能となる。参加するにあたり初回に負担する保険金は一切かからない、事後的に発生するメンバーの医療負担を事後に均等負担するという非常に画期的かつ透明性の高い保険商品なのである。商品の基本的な設計については、今回は記載するスペースも限定されるため過去に寄稿した記事を参照して頂けると幸いである。

 (写真は高齢者版相互宝(シャンフーバオ)より GloTechTrends撮影)
参考記事:

アリペイからインシュアテック相互保険型商品「相互保(シャンフーバオ)」が発売開始!

アントフィナンシャルの保険商品「相互保」が当局指導により「相互宝」へ名称変更!

RPA BANK海外デジタライゼーション 寄稿記事 菊谷信宏:

【インシュアテック】アリペイからブロックチェーン活用相互保険「相互保(シャンフーバオ)」が誕生!

 

糖尿病や高血圧の高齢者(60-70歳)でも簡単にガン保険に加入可能!

5/8からスタートした高齢者版相互宝(シャンフーバオ)こと「相互宝父母版(正式名称)」について簡単に商品設計を確認しておきたい。

高齢者版相互宝(シャンフーバオ)にも、一般向け相互宝(シャンフーバオ)と同様にブロックチェーン技術が活用されている。仕組みとしては、病気となった加入者はオンライン上に受診した際の診療書類や領収書をアップし、それらの書類は個人情報に配慮した形で相互宝(シャンフーバオ)のブロックチェーンシステム上で全ユーザーが閲覧可能となるというわけである。全てのユーザーが公開書類を閲覧できるが、申請書類の確認は主に加入者の中から選定された審査員(陪審員)が中心となり、大多数の審査員が問題なし(投票)と判断すれば、患者に保険金が支払われるという仕組みである。ブロックチェーン技術の中から民主主義的な思想が見え隠れするのは非常に興味深い点でありまさにフィンテックの本領発揮と言えるだろう。

(写真は高齢者版相互宝(シャンフーバオ)より GloTechTrends撮影)

 

高齢者版相互宝と一般の相互宝(シャンフーバオ)の相違点!

高齢者版相互宝(シャンフーバオ)の対象年齢は60歳から70歳までの高齢者限定となっており、支払われる保険金は重篤なガン疾患に対して10万元、ステージの早いガン疾患に対して5万元と設定されている。加入にあたり、糖尿病疾患や高血圧といった持病を抱えている人も加入できる点も柔軟性が高い商品設計と言えるだろう。従来、高齢者向けの保険商品がほとんど機能していなかった中国において、高齢者版相互宝(シャンフーバオ)は、人気の保険商品となりそうな予感である。

「相互宝父母版」と命名されているように、親世代のために若者が加入者となって保険金を支払う、いわば「第三者のためにする保険契約」を前提としている点は非常にユニークと言えるであろう。考えてみれば、60-70歳の高齢者に対してブロックチェーンを活用した保険商品で、、、芝麻信用スコア650点を条件に、、、とセールストークを伝えたところで、チンプンカンプンとなってしまう。

そこで、若者がデジタライゼーションを活用できない親世代の高齢者のために、若者のアリペイアカウントを使用して加入してあげるというのが想定使用ケースなのである。

相互宝(シャンフーバオ)に加入するためには、芝麻信用スコア650点が求められるが、若者世代が信用スコア650点をクリアしていれば、若者を加入者として保険金負担を行い、高齢者の保険運用サポートしてあげるというのがモデルケースなのである。高齢者を非常に大事にする中国では、当然のように誕生した商品設計なのかもしれない。

 

さて、加入者は実際にいくらの保険金を負担するのだろうか?

高齢者版相互宝(シャンフーバオ)では、加入者が負担すべき保険金は1つの疾患事例あたり最高で1元と上限が決められている。一般向けの相互宝(シャンフーバオ)では、上限は0.1元とさらに10分の1となる。

ここに当社(GloTechTrends)の中国人スタッフの相互宝(シャンフーバオ)の加入事例を紹介しておきたい。添付の画面は、2019年5月9日20時ごろの相互宝(シャンフーバオ)の加入者の確認画面から拝借したものである。2019年5月7日から10日間の4日間累計(途中段階)で、10名が対象疾患に煩い保険金申請を行ったと記載されており、それらの申請保険金を全加入者である5682.42万人で割ると、一人当たりの負担金が0.05元程度になると見積もられているのである。保険負担金は想像以上に安いのではないだろうか。

(写真は高齢者版相互宝(シャンフーバオ)より GloTechTrends撮影)

こうしたブロックチェーン保険商品が実際にうまく機能するかは、もう少し経過を観測する必要があると思われる。しかし、ブロックチェーンを活用した透明性が担保された保険設計は、従来の保険業界の概念を大きく変えてしまう可能性を秘めている。相互宝(シャンフーバオ)の商品設計や運用経過など、より詳しくお知りになりたい方はinfo@glotechtrends.comまでお気軽に問い合わせて頂ければと思う。

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