スマート自販機無人コンビニ「X24H」上海訪問記! 温かい軽食を扱うスマート自販機の実力とは?

中国では温かい軽食を提供するスマート自販機の開発、導入が進んできている。7月下旬上海の人民広場18番出口付近に焼きたてパン、温かいソーセージ、作りたてピザが楽しめる無人コンビニ「X24H」がオープンした。早速、訪問し体験してみた。

 

上海人民広場駅にスマート自販機6台を配置した無人コンビニ「X24H」がオープン

昨年の夏頃、中国の無人コンビニがブームを巻き起こしたのは記憶に新しい。当時流行した無人コンビニの類型は「BONGO BOX」や「WELLGO」に代表されるコンテナ型の無人コンビニである。アプリからQRコードをスキャンすることで出入管理を行い、RFIDタグを活用してセンサーにより商品認証し無人決済を行う類型である。しかし、この無人コンビニの類型は既に昨年末にブームは終焉し、中国では既に旧式の無人コンビニ類型として認識されている。コンテナ型の旧来型無人コンビニには、今年になり、もはや投資家からの新規資金は全く流入していないと言ってよいだろう。

参考記事:中国でまた新しい無人コンビニが誕生した、「Well GO」RFID技術の最先端技術を感じる店舗だ|深セン

それに変わり、新しく投資家の資金が流入している分野が以下の2つの無人コンビニ類型となっている。1つは、AmazonGoに代表されるような人工知能を活用したハイテク無人コンビニ類型であり、もう1つが今回ご紹介するスマート自販機を活用した無人コンビニ類型である。

今年7月、上海巨昴投资有限公司は上海「人民広場駅」駅の18番出口付近に「X24H」という6台のスマート自販機を活用した無人コンビニをオープンさせ注目を集めている。実は、コンビニ事業の収益の多くは、コンビニ内で調理された温かい食料品から生み出されている。日本で言えばおでんや肉まん、コロッケ、ソーセージといったその場で気軽に楽しめる軽食がコンビニの収益に重要な役割を担っているのである。上海巨昴投资有限公司は、こうした温かい軽食を無人販売できるスマート自販機の開発に取り組んでいる面白い企業なのである。

撮影GloTechTrends

 

店舗訪問しアプリから温かい食事を注文してみよう!

さて、早速実際に店舗を訪問し、アプリから注文してみることした。近未来的な雰囲気を醸し出す店舗空間には、軽食3台(パン、ピザ、ソーセージ)とドリンク3台(オレンジジュース、コーヒー、アイスクリーム)のスマート自販機が並べられている。

撮影GloTechTrends

早速、ソーセージの自動販売機からあらびきソーセージを注文してみることにした。アプリをダウンロードして、ソーセージ入り商品16元(260円程度)を選択する。すると、選択したソーセージが真正面に来るように機械が自動回転をはじめ、ソーセージが目の前まで来ると扉が自動的に開いた。戸惑いながらも、ソーセージが入ったパッケージを取り出すと、今後は自動的に扉が閉まり、同時に瞬間的にモバイル決済が完了した。商品取り出しまでの機械の動きが、なんとなく近未来的な気分にさせてくれる。ソーセージを食べてみると、少し温度が低い気もするが、確かに保温された状態と言ってよいだろう。

「X24H」には現在、使い勝手がわからないユーザーのため常時、教育係としてスタッフが配置されている。購入したソーセージを食べているとスタッフが近づいて来て「買2送1(マイアーソンイー)」と語りかけてきた。2つ購入したら1個おまけすると言うのである。焼き立てパンも試してみたいと思っていたので、今度はクロワッサンを購入することにした。これもアプリを活用して、同様のフローで購入することができ温かいクロワッサンを楽しむことが出来た。

撮影GloTechTrends

2個購入した後のおまけの部分は、どうシステム対応してくれるのか楽しみにしていたが、おまけ部分はスタッフがスマート自販機の鍵をあけて手動で取り出して渡してくれた。プロモーション部分まではスマートに対応できていないようだ。

スタッフに在庫管理について質問することにした。スマート自販機内の在庫が少なくなると、自動的にバックヤードにある調理器が調理し、自動的にスマート自販機へと商品補充する仕組みになっているのだという。しかも、スマート自販機内で商品保温されて時間は4時間までと決められており、4時間を経過すると全商品を廃棄し、新しい商品と入れ替えるのだという。鮮度を売りに、温かい軽食マーケットを開拓していくのだという。

 

運営元はオレンジジュース自販機で一世風靡した上海巨昴投资有限公司!

さて、今回ご紹介した「X24H」を運営するのは、上海に本社を構える上海巨昴投资有限公司という企業である。実はこの企業、オレンジジュースの自動販売機の分野で、中国で大成功し有名になった企業である。再び温かい軽食を扱うスマート自販機の分野で成功を引き寄せることができるのだろうか。

もし本記事のビジネスに関心がおありの方がいたら、是非当社までご連絡頂きたい。

参考記事:搾りたてオレンジジュース自動販売機が密かにブーム、毎月400万カップ、年間5万トンのオレンジを消費する巨大マーケットに成長 

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