武漢肺炎(新型コロナウイルス)の診察に平安好医生などの中国医療プラットフォームはどう活用されているのか?

1/30午前時点で武漢肺炎(新型コロナウイルス)の感染者は7,742人、感染を疑われるケースが12,167事例指定されており、今後も拡大が続く見込みだ。武漢市内の病院施設では次々と診察にやってくる患者に対し、劣悪な環境下で長時間待ちを強いるなど、満足な治療ができていないのが現状である。こうした状況下で阿里健康、平安好医生、微医など中国の巨大医療プラットフォームはどう機能しているのだろうかを追ってみた。

 

武漢衛健委員会(武漢衛健委)が平安好医生などオンライン医療プラットフォームへ協力要請!

残念ながら現時点においても武漢肺炎の勢力拡大が続いており、病院施設側も診察希望者に対して、迅速な対応ができていないのが現状だ。中国国内で投稿されるSNS内の動画をみても、武漢市内の病院施設内の切迫した様子が多数報告されている。軽症だがウィルス感染を心配し念のために病院を来訪したものが、病院施設内で本物の武漢肺炎に感染するという危険性がますます増大している。

そこで、こうした問題を緩和するために、武漢市民の健康管理を統括する「武漢衛健委員会(武漢衛健委)」は、中国の巨大医療プラットフォームである「阿里健康(アリヘルス=アリババが展開する医療プラットフォーム)、「平安好医生(PingAn GoodDoctor)」、「微医(ウェイイー)」などに対してオンライン診療分野での協力を要請している。

例えば、1/26夜武漢衛健委員会(武漢衛健委)と平安好医生(PingAn GoodDoctor)は共同で「抗疫電話義診専線」を開通し、電話での武漢肺炎に関連する無料相談と疫病防護指導サービスを提供している。同時に平安好医生のオンラインアプリを通じて24時間体制でオンライン問い合わせを行うことも可能となっている。

阿里健康(アリヘルス)でも、アリペイアプリと連携し湖北省の住民を対象に緊急にオンライン対応を可能とする「問專家」を開設し、1日で40万人近くのアクセスとなっている。微医(ウェイイー)でも武漢肺炎に関する特設ページを開設し26日14時から15時までの1時間だけで1.8万(うち湖北省は4,851名)の問い合わせが有ったことを公表している。

 

平安好医生(PingAn GoodDoctor)で武漢肺炎羅漢を相談

当サイト(GloTechTrends) でも、現地の人々に迷惑を掛けない点を大前提とし、平安好医生(PingAn GoodDoctor)のサイトにアクセスし緊急時に巨大メディアカルプラットフォームがどのように活用されているのかを確認してみることにした。

平安好医生(PingAn GoodDoctor)にアクセスすると自動的に人工知能を活用したチャットボット(AIチャットボット)が立ち上がり、人工知能が100%ユーザーの問い合わせに対応していることがわかった。患者の年齢、出身地、どのような症状か、2週間以内に武漢を訪問したことがあるのか、14日以内に武漢肺炎に感染している人と接触をもったことがあるのか、聞きたい点などをAIチャットボットとやりとりしながらヒアリングされた。

(写真:平安好医生(PingAn GoodDoctor)のアプリ画面より撮影GloTechTrends)

さらに詳しい相談を希望する場合には、実際の医者を指名しオンラインでの診断が可能となるが、ここから先は現地の医者の人的対応が必要となるため、当サイトとしても自重しリサーチはここで終了した。

実際のところ、こうした医療プラットフォームが提供するサービスは導入部分の簡単な問診でありそれに対する簡易なアドバイスであった。武漢肺炎という病名を特定するための医療行為は行われておらず、明確に武漢肺炎に感染しているかどうかの診断結果を得るためには、医療プラットフォームだけでは困難なようだ。

参考記事:

平安好医生(PingAn GoodDoctor)を活用して受診!20分で診察完了、診察結果は日本の有名医療機関と一致!

 

医療プラットフォームが、武漢の患者と中国全土の医者をマッチング!

しかしながら、簡単な問診を通して、武漢肺炎の感染が強く疑われれば、直接医療機関での診察が必要と判断される。その場合には、診察待ちが少ない最寄りの医療施設を紹介してもらうこともできる。

逆に、問診によって武漢肺炎に感染している可能性が低いと診断されれば、あえて大きな危険を冒して病院を訪問する必要もないのかもしれない。こうした導入部分の振り分けを、人的労力が不足する現時点で人工知能のチャットボットが行っているのは活気的な取り組みと言えるだろう。

もう一つ、中国の医療プラットフォームの最大の利点は、プラットフォームを活用することで、武漢市内の診察希望者と中国全土の中から手の空いている医者をマッチングすることが可能となる点である。武漢肺炎のケースでは、多くの患者が湖北省に一極集中しており、プラットフォームの活用を通じて、湖北省の患者と中国全土の手の空いている医療関係者をマッチングさせることは、非常に社会的意義の高いことなのである。

武漢肺炎が急速に拡大する中で、中国の巨大医療プラットフォームである阿里健康(アリヘルス)、平安好医生(PingAn GoodDoctor)、微医(ウェイイー)などが大いに活用されていることは間違いなさそうだ。当サイト(GloTechTrends)では、一刻も早く武漢肺炎が収束し、また明るい気持ちで中国デジタライゼーションを語れる日が来ることを心より願っている。

Facebook
Twitter
Email
Print