深刻化する武漢肺炎(新型コロナウイルス)!タオバオ(淘宝網)などのEコマースサイトがマスクの投機的値上げ禁止!

1/23 、中国湖南省の武漢市を中心に急拡大している武漢肺炎(新型コロナウイルス)により、武漢市は23日10時より交通移動を制限し事実上閉鎖された。移動手段としての鉄道駅や空港は一時閉鎖され、市民は「特別な事情がない限り武漢から離れてはいけない」とも呼びかけられている。こうした事態の深刻化を受け、Eコマースプラットフォーマーたちが必要な医療用品の安定供給のため、マクスなどの医療製品をセラーが投機的に値上げしないよう「投機的値上げ禁止策」を導入しはじめている。

マスク供給を安定化するために「クーポン配布」および「値上げ禁止」を導入!

流行性のインフルエンザが発生するたびに、中国ではマスクなどを買い占める動きが発生し、予防用マスクの価格が急騰することは珍しくない。2003年に中国南部広東省で発生したSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome=重症急性呼吸器症候群)の時には、中国国内の在庫が品薄となり、日本でもマスクの買い占め現象が発生したことは記憶に新しい。

さて、今回も武漢肺炎(新型コロナウイルス)の流行により、中国国内ではマスクの買い占め現象が既に発生しており、価格も高騰の兆しを見せていた。メーカーはフル稼働の増産を行なっているが、数日前の時点でマスク価格が通常の2−3倍に跳ね上がっていた。

こうした事態の深刻化を受け、既にタオバオ、天猫、京東などの主要な電子商取引プラットフォームが、価格の投機を抑制するために歩調を合わせ、プラットフォームに出店する各店舗が、価格を釣り上げてマスクなどの必要医療品の販売することのないよう「投機的値上げ禁止」声明を発表している。

例えば、1/21夕方、アリババはタオバオ(淘宝網)の公式Weiboにて、Tmall(天猫)プラットフォームでマスクなどを販売している全てのセラーに通知を出し、品薄による値上げ販売を許可しないという声明を発行している。同時に、タオバオ(淘宝網)は、消費者が手頃な価格でマスクを購入できるよう、クーポンを活用した補助金交付を開始している。同時にウィルスの感染源を断定できない現段階において、感染源ではないかと疑われている野生動物全般に関連した商品検索結果を閲覧できないような対策が取られているという。

(写真:タオバオより 左上部にクーポン配布、値上げ禁止など記載されている GloTechTrends撮影)

1/22には、京東(JD.com)もアリババと同様の趣旨で声明を発表し、マスクなどの医療関連製品に関して、ユーザー需要の急増に応え、価格の安定性、商品供給を確保するために力を入れているとしている。Eコマースプラットフォーマーが、武漢肺炎(新型コロナウイルス)の被害を最小限にするよう対策をとっているようだ。

 

経済的ダメージは旅行プラットフォーマーやデリバリーサービスにも!

中国の著名な旅行プラットフォームであるCtrip、Fliggy(フリギー=アリババグループの旅行企業)、Qunarなどのプラットフォーマーも、武漢肺炎(新型コロナウイルス)に向けた対策を発表している。

(写真:Ctripよりキャンセルによる手数料不要と記載 GloTechTrends撮影)

1月21日から31日までの期間において、武漢市に関連するホテル予約、チケット予約、車のレンタカーなどの予約を全て無料でキャンセルできることも公表されている。キャンセルにより発生する損失は、プラットフォーマーが負担するとも言われており、景気全体に与える影響も懸念されるところである。

デリバリー運営企業であるMeituan(美団)も、武漢肺炎(新型コロナウイルス)の影響を受けスタッフ管理のための特別管理チームを確立し、流行地域でスタッフが円滑に行動するための緊急指針が策定している。ドライバーには、マスクが配布され、毎日の温度測定が徹底されているという。ドライバーの安全を確保するため、武漢市の病院など一部の地区では、Meituan(美団)によるデリバリーサービスも停止されているという。新型肺炎の影響が、様々な領域において実体経済に悪影響を与えることはほぼ間違いないといってよいだろう。

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