クッキング動画では関連商材の広告表示!人工知能による動画解析「Video++」が急成長の予感!

最近注目を集める人工知能の活用領域に動画解析分野がある。ユーザーが視聴している動画の中から対象物を自動解析し、ユーザーの嗜好に合わせ関連広告をリアルタイムかつインターアクティブに画面内に表示する技術である。この動画解析分野で急成長を遂げているのが极鏈科技(Video++)というユニコーン企業である。

 

极鏈科技(Video++)には、アリババや人工知能による画像解析ユニコーンMegvii(Face++)も株主として参加!

最近中国で注目を集めている人工知能を活用した動画解析分野のユニコーン企業をご紹介しておきたい。2014年10月に創業者であり現CEOでもある金明(ジンミン)によって上海に創業された极链科技(Video++、极链の中国読みはジーリャン)という企業である。

极链科技(Video++)は、エンターテインメント業界に焦点を当て、人工知能を活用した動画解析プラットフォーム「Video++」の開発に成功し急成長を遂げている。その他にも、エンターテイメントAIシステム「VideoAI」、ビデオ対話型オペレーティングシステム「VideoOS」などの商用化に成功しており、既に、极链科技(Video++)はエンターテイメント業界におけるビデオアプリケーションの標準とも言える存在である。

2018年の売上は既に5億元(日本円で80億円程度)に達し、3年後には100億元(1600億円程度)を目指すという。中国では、人工知能の基礎研究技術を競うのではなく、人工知能を活用した技術を如何に産業に融合し、収益化を実現していくかという点に企業評価がシフトしているのであるが、极鏈科技(Video++)は、強豪ひしめく人工知能による動画解析の分野の中で、既にYouku(优酷)、MangoTV(芒果TV)、LeTV(楽視)、Sohu(捜狐)などの大手企業を顧客に抱え、商用化を実現している企業なのである。

极鏈科技(Video++)は、昨年9月に行われたC1ラウンド資金調達において10億7000万元(日本円にして171億円程度)を調達し、ユニコーン企業入りも果たしている。C1ラウンドには、アリババや同じく人工知能を活用した画像解析分野の巨大ユニコーンであるFace++(Megvii)なども資金調達に参加している。

参考記事:中国の注目人工知能企業Face++(Megvii)

フェースリコグニション(顔認識)技術の最前線、ターミネーターの世界が既に現実にもとに!|megvii 

 

极鏈科技(Video++)のCEO金明(ジンミン)は、ジャック・マーが創設した湖畔大学の4期生(2018年度入学)!

极鏈科技(Video++)の創業者でありCEOを務める金明(ジンミン)は、海外から中国本土に帰国し活躍しているウミガメ族の代表であり、ハーバード大学にも留学した経験を有する秀才である。2018年からは、企業経営と並行しジャック・マーが創設した湖畔大学に第四期生として入学しており、このあたりの背景も极鏈科技(Video++)がアリババや同じくアリババが株主となっている人工知能ユニコーンMegvii(Face++)との接点を有した理由とも言われている。

参考記事:

3月27日ジャック・マーの起業家育成「湖畔大学」第4期スタート、合格率は2%以下

 

极鏈科技(Video++)が開発する人工知能による画像解析技術とは?

极鏈科技(ジーリャン)が提供する人工知能による動画解析プラットフォームを活用すると、ユーザーが動画を視聴しているシーンにおいて、インターアクティブなEコマース、エンターテイメント、関連広告表示などが可能になるという。

(写真はVideo++Websiteより)

例えば、視聴者が料理に関連した動画を再生しているとする。人工知能を活用した動画解析システム(Video++)は、動画内の対象物が何であるかを解析することによって特定し、さらに、それに関連した広告を画面の左下部分にリアルタイムで表示することができるのである。ユーザーは表示された広告をクリックするだけで商品購入できたり、動画を見ながらインターラクティブなアクテョンを取ることが可能となるのである。

(写真はVideo++Websiteより)

将来的には、動画内の対象物を解析するだけでなく、見ているユーザー側にあるビッグデータ解析やユーザーの表情や感情などの解析を融合した複合したシステムに発展していくのだという。

极鏈科技(ジーリャン)の共同創業者兼COOは、「映像コンテンツによってもたらされる人々の感情的な共鳴を人工知能が捉え、人々の感情に合わせた広告コンテンツをリアルタイムに正確に自動的に表示し、映像を活用した新しい消費シーンを作り出すことを目指している。」と語っており、目指しているビジョンの相当な奥行きを感じさせるものである。

今後の人工知能を活用した動画解析分野の発展が非常に楽しみである。ユーザーに対して、効率よく広告がインターラクティブに表示される時代が本当にやってくるのだろうか。こうした動画解析技術が一般化していけば、それに関連する市場規模は極めて大きいと言えるだろう。

参考記事:

China Money Networkが中国人工知能関連企業TOP50社を公表!(まとめ)

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