テンセントと武漢市交通警察が24時間営業無人警察署を設置へ!テンセント人工知能が中国警察行政サービスを大改革する?

中国のAI進化がとうとう交通警察業務にまでに及んできた。11月7日にテンセントと武漢市公安局交通局は、中国初となる無人交通警察署を武漢市で開始すると発表した。顔認証でアクセス可能な24時間体制の交通警察とは!?

 

⌈警察業務もAI化の波に飲み込まれる!?行政サービスも無人化時代⌋

11月7日にテンセントと武漢市公安交通局とが共同発表を行い、武漢市の交通警察業務は完全にAI時代に突入するとアナウンスした。テンセントがビッグデータを活用したクラウドサービスとAIテクノロジー、ロボットなどを提供し、武漢市公安交通局と共同で顔認証による交通警察業務のプラットホームを構築するという。

wuhan unmanned traffic police intelligent

このプラットホームを活用した中国初の無人交通警察署も同時にオープンし、近い将来武漢市で交通警察業務が無人化することとなる。いよいよ行政サービスの無人化トレンドが本格化することとなる。

自動車の新車登録、交通違反の管理、罰金の支払い、減点数の照会、自動車運転免許交付、更新、紛失による再発行業務、運転免許試験など合計で130の交通警察に関連する業務の全行程の無人化実現するという。しかも、24時間年中無休体制で運営するというから、ユーザーにとって利便性が高まることは間違いなさそうである。まさにAIが行政サービスに革命を起こして行く時代に突入したと言える。従来の交通警察の職員はどこへ行くのであろうか?

 

 ⌈WeChatのアプリを活用して手続きを依頼、顔認証でログイン⌋

では、どうやって交通警察のプラットホームを活用するのだろうか。

一番最初にテンセントが運営するアプリから武漢交通警察のアプリを開きユーザー情報を登録し顔認証でログインできるように初期設定を行う。初期設定さえ行えばあとはこの交通警察プラットホームにアクセスし必要な手続きを行うことができるようになる。

顔認証で無人交通警察へ入るイメージ

現在は、直接交通警察に出向き、列に並びIDカードや写真などを含めて多くの書類を提出し書類申請し、数日後に書類が完成したら再び取りに訪問するという流れであるが、無人警察プラットホームが実現すればアプリを活用して、身分証明書を提示することなくスマホ上で全ての手続きが完了するようになる。

武漢の交通警察(WeChat内のウィジット)

例えば、運転免許証を紛失した場合には、WeChatの交通警察アプリを開き、顔認証でログインし運転免許証の再発行を依頼するだけである。支払いもWeChatPayで決済し24時間以内に新しい免許証が指定場所に届けられる。既に初期設定の顔認証で身分証明も確認されており、顔写真に必要なデータが保有されているので、改めて写真を提出する必要もない。おまけに、煩雑な書類を記載する手間も必要なく、領収書もプラットホーム上で発行され完結する。便利な上に、ペーパーレス社会をも実現してしまうという環境面にも配慮された優れたシステムである。

運転免許試験の一つであるドライビングシュミレーションシステム

⌈ ドバイでも進む無人ポリスステーション⌋

実は中国が進めるこの無人警察計画が、世界初の無人警察署ではないようだ。中国に先立って既にドバイで今年9月から無人ポリスステーションが実際にオープンされている。

ドバイ沿岸の住宅街に約120平方メートルの無人ポリスステーション。市民は無人ポリスステーションに出向き、最初に受付番号を取得して順番待ちをする。自分の順番になると人工知能を活用したロボットや機械が順次業務処理を行ってくれるという。交通違反の罰金の支払いや、事故証明、紛失物の届け出など、合計で60に及ぶ交通警察業務を提供しており、やはり年中無休の24時間体制で運営されている。

ドバイで無人ポリスステーションが実現し、中国でも近い将来に無人警察署がオープンする。この流れはトレンドとなって他の国にも波及していくのであろうか?

行政サービスの向上と公務員の人件費削減が同時に実現できそうなこの計画は、納税者である市民の観点からすれば大変歓迎されることであろう。

テクノロジー進化とともに、従来の行政業務が大きく変わる兆しが見えてきた。このトレンドは今後大きな波となって、あらゆる行政サービスを巻き込んでいくのであろうか。大変興味ぶかい。