11月11日「独身の日」ユニクロが「ニューリテール戦略」を活用して大躍進。アリババ「天猫」女性服部門でなんと1位!

売上増加が止まらない中国の「独身の日=双11」のイベント。そこで日本勢のユニクロが売上総合ランキング6位の大健闘。ニューリテール戦略を活用して新しいビジネス展開。

 

国民的行事となった独身の日、アリババと京東の2社で4兆5千億円売上(1日)

中国から始まった11月11日のインターネットでの買い物を促進する日。もともと独身の日という設定であったが、今や「双11」と呼ばれ広く中国人全員が参加する国民的行事となってなっている。

「天猫」での購入額が1682億元(日本円で2兆8700億円)を達成し取引数では14.8億回を記録し中国人全員が1回は買い物した計算となる。一昨年の売上記録である1207億元を開始から13時間9分で塗り替え、昨年の売上記録を一気に39.35%塗り替えてしまった。ネット通販2位の京東(JINGDONG)も約1兆7000億円規模の売上を達成している。ただただ驚くしかない。

 

 ユニクロの大躍進の秘密とは?ニューリテール戦略の活用!

その中で日本のユニクロの大躍進が際立っている。11月11日の午後5時に発表された売上数値では、昨年と比較して4.5倍の売上高を記録し驚異的な伸びを記録している。男性衣類分野で2位、女性衣類分野で堂々の首位、全てのジャンルを合算した総合売上ランキングでも6位に躍り出ている。

写真はユニクロの公式アカウントより

さて、ユニクロが今回の独身の日で大躍進したのは、どうやら秘密があるらしい。

それは、ZARAなどの強豪に先駆けて「ニューリテール戦略」を導入した点である。ニューリテール戦略とは、アリババのジャック・マーが昨年末から提唱しているオンラインとオフラインを融合したO2O戦略である。詳しくは過去にいくつか記事を記載しているので、巻末のリンクを参考にしていただきたい。

写真はユニクロの公式アカウントより

独身の日にユニクロは、大胆なニューリテール戦略を活用した。それは、ユーザーがネットで購入すれば、全国500店舗以上に及ぶユニクロの店舗で商品を引き取ることが出きその場合はさらに価格を10元ディスカウントするとしたのである。さらに、店舗に引き取りに来たユーザーに対して、その場でサイズ交換、気に入らない場合の商品交換、返品などの応じるとしているのである。価格もオンラインとオフラインで差別がなくなるように、システムを通じて価格を均一に統一されている。

写真はユニクロの公式アカウントより

まさに、オンラインとオフラインを垣根を取っ払い双方を融合したニューリテール戦略を活用したと言える。

ユニクロのようなどこのショッピングモールにも入っている店舗には、「ニューリテール戦略」は抜群の効果が期待できる戦略なのかもしれない。

こんな事例も数多く出ているという。都会に住んでいる若者がオンラインでユニクロの服を両親にプレゼントすると言うケースである。都会に住んでいる若者がオンラインでユニクロの服を購入して、田舎に住んでいるインターネットに不慣れな父親に伝える。父親が田舎のショッピングモールに入っているユニクロを直接訪れ、娘が注文した服を受け取る。サイズが大きければ、その場ですぐに無料でサイズ交換してもらえるし、気に入らなければ自分の好きな服をその場で選択し直すこともできる。

写真はユニクロの公式アカウントより

アリババが推奨しているニューリテール戦略が、オンラインTOオフラインを実現し、さらに若い人から両親の世代へと言うジェネレーションTOジェネレーションという現象も同時に引き起こしているとも言える。

今後のEコマースを考えて行く上で、大変興味深い動きである。アリババのジャック・マー会長が、将来はオンライン取引がなくなるだろうと発言した意味はこういうことなのかもしれない。Eコマースとリアルの店舗が融合して、新しいショッピング形態が誕生する。今まさにその最先端の部分にユニクロが挑戦し、結果を残しつつあるということなのかもしれない。売上の数値に関しては、純粋にオンラインとして扱えないリアル店舗とEコマースの中間的な売上数値が存在することとなる。今後のさらなる分析が楽しみな展開である。

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