中国の紅白歌合戦でメガユニコーン企業「UBTECH(優必選)」のヒューマノイドロボットが華麗なダンスを舞う!

深センを拠点とするUBTECH(優必選)が旧正月明けにも新規資金調達を完了する見込みである。資金調達に成功すれば100億USD(1兆1000億円)規模のメガユニコーンとなる。AI(人工知能能搭型のヒューマノイドロボットからSTEM教育用ロボットまで幅広く事業展開する注目すべきユニコーン企業だ。

 

中国紅白歌合戦で、UBTECH(優必選)開発のヒューマノイドロボット「Walker」が華麗に踊る!

2/4の旧正月大晦日の夜、毎年恒例である中国の紅白歌合戦(中央電视台春節聯歓晚会)が放送された。毎年、非常に大掛かりな演出が施され、見ていて飽きない番組構成であるが、今年はテクノロジーを特集した深圳分会場(深圳コーナー)が用意されUBTECH(優必選)が開発したヒューマノイドロボット「Walker」がステージ中央で2分44秒間に渡り、リズミカルなダンスを披露した。

今回登場したヒューマノイドロボットである「Walker」は、2019年1月にラスベガスで開催されたCESで発表されたばかりのロボットであり、CESの会場でも注目を集めた人工知能(AI)搭載型のヒューマノイドロボットである。

中国の紅白歌合戦(中央電视台春節聯歓晚会)は、中国でもっとも視聴率の高い番組の一つであるが、番組中でこうした最先端テクノロジーが紹介されるのを見ていると、国を挙げてデジタラーゼーションを推進している中国の姿が浮かび上がり非常に興味深い。

 

UBTECH(優必選)は、STEM教育分野におけるロボット教材も供給!

UBTECH(優必選)は、2012年Zhou Juan深センに設立されたロボット開発を手がける企業であり、家庭用ロボット「Alpha」や受付ロボット「Cuzur」でのロボット商用化分野での評価が高い。

UBTECH(優必選)でのヒューマノイドロボット開発研究は2015年後半から開始されたばかりの後発プロジェクトであり、実は世界的なロボット企業と比較しても、かなりの後発スタートである。

例えば、本田技研工業が提供するASIMOは1986年から研究を進め30年以上の研究を進めており、日本人なら誰もが二本足で自立歩行したり、コップに水を注ぐASIMOの映像を見たことがあるだろう。アメリカでも1992年から4本足歩行ロボット開発を進めているボストンダイナミックス(Boston Dynamics)などが有名である。(ボストンダイナミックス(Boston Dynamics)は、2013年にGoogleに買収され、その後2017年6月にソフトバンクが買収している。)

いずれにせよ、日米の歴史ある企業と比べて、UBTECH(優必選)の社歴は圧倒的に浅いが、急速な勢いで高成長を続ける注目企業なのである。

ヒューマノイドロボット開発とは別に、UBTECH(優必選)がSTEM教育に必要なロボット教材の開発を手がけている点は注目すべきである。STEM教育とは近年注目されている教育コンセプトであり、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics) の頭文字をとった理系教育の重要性を示す概念である。テクノロジーが発展する近未来では、文系理系を問わずSTEM教育に力を入れることは大変重要だと考えられており、STEM教育をサポートする教材作りは、教育界で注目のテーマとなっている。

 

STEM教育に関連する教材で、多数のロボット教材を提供しているのがUBTECH(優必選)なのである。子供向けの教材ロボットは、高性能を追求するわけでなく、廉価な価格で誰もが気軽にロボットの基本コンセプトを理解する一助になることが求められる。

UBTECH(優必選)は、ハードウェア製造の生態系を有する深センという地の利を最大限に発揮し、STEM教育に必要なロボット教材開発分野で、圧倒的な存在感を示しており、日本だけでなく世界中で販売されており、今度もますます注目を集めそうな予感である。

 

UBTECH(優必選)は、直近ファイナンスに成功すればメガユニコーンの仲間入り!

UBTECH優必選)は、2018年5月に開催された資金調達でテンセントをリードキャピタルとして8億2,000万USDに及ぶCラウンドの資金調達に成功しており、50億USD(日本円で5500億円程度)の評価時価総額を獲得している。さらに、春節明けにも公表される予定の直近の資金調達ラウンドを踏まえるとその評価額は100億USD(1兆1000億円程度)になると見込まれている。

CEOである周建(Zhou Jian)は、2019年の売上は60〜80億元(980億円から1300億円程度)に達すると予想しており、早期の株式公開も視野に入れる構えだ。今後のUBTECH優必選)が非常に気になるところである。

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