AIとIOTを融合した「AIOT」分野のパイオニア!ユニコーン企業「TuyaSmart」のIOTプラットフォーム戦略とは?

TuyaSmartというIOTサービスを展開する中国のユニコーン企業をご存知だろうか?TuyaSmartが展開するのは人工知能を活用した双方向対話型のグローバルIOTプラットフォームである。この仕組みを活用すれば低コストで容易に製品のIOT化が可能なため世界の注目を集めている。

 

AIとIOTを合体した「AIOT」分野のパイオニア、導入時間はわずか1時間!

IOT(Internet Of Things)とは通信機器を埋め込まれたThings(モノ)がInternetによってあらゆるモノと繋がりスマート化する状態をさす言葉である。将来は全てのモノがインターネットに繋がりスマートな社会が実現するというのだが、それが身近に導入されるのはまだまだ時間がかかるのかもしれない。実現に向けまだ道半ばと言えるであろう。

スマートファクトリーという言葉を耳するが、実際に現在スマート化が導入されている工場は全体の5%程度でしかない。伝統的な工場がスマート化を実現する場合、通常のプロセスであれば、外部のITコンサルタントあるいはシステム開発業者に相談することになり、最低でも半年くらいの時間を要する壮大なプロジェクトになってしまう。膨大なコストと時間がネックとなり、なかなかスマート化が実現が進んでいない。

しかし、TuyaSmartが提供するスマート化のためのプラットフォームを活用すれば、短時間かつ低コストでスマート化が実現するというのだ。導入時間に関して、2017年にはわずか8時間でスマート化を実現した事例があるというのだが、更に2018年の事例では時間短縮を実現し、わずか1時間でスマート化を実現したというのだから大変興味深い。

 

TuyaSmartが提供するグローバルIOTプラットフォームとは?

Tuya Smartが提供するIOTプラットフォームは、世界最大の双方向形式の音声認識人工知能(AI)を取り入れたIoTプラットフォームである。IOTとAI(人工知能)を融合するものとして「AIOT」を活用したプラットフォームと呼ばれている。

このIOTプラットフォームを活用することで、メーカー、OEM製造メーカー、リテールチェーンにとって容易にスマート化製品を製造することを可能にさせるのである。このIOTプラットフォームは、ハードウェアアクセス、クラウドコンピューティング、アプリ開発などを総合的に包括するワンストップ型のソリューションとなっており、共通IOTプラットフォーム上でデバイスのスマート化を実現するため、低コストかつ迅速にスマート化が実現するのである。

2018年6月末時点、Tuya Smartは、中国のみならず、米国、ヨーロッパ、中東およびその他のアジア諸国を含む200以上の国と地域に拠点を持ち、世界中の10,000を超える顧客にサービスを提供しているという。Tuya SmartのIOTプラットフォームには、毎日2000億を超えるデバイスからのアクセスがあり、毎日600万以上のAIを活用した相互やりとりがあり、蓄積されるデータ量の合計は1PB(ペタバイト=1024テラバイト)に達すると言う。

 

TuyaSmartは、アリババクラウド出身の二人のクラウドのプロが創業!

2014年創業ながら既にユニコーン企業に成長しているTuyaSmartであるが、7月上旬にCラウンドとしてオーストラリアのFutureFundや、アメリカのNEA(New Enterprise Associates)やC.M.Capital、フランスのQuadrille Capitalと言ったグローバルな投資家から総額2億USD(日本円で222億円程度)の資金調達を完了させた。調達した資金は、スマートホーム、スマートビジネス、スマートシティといった3つの領域に投資され、IOTを活用したスマート化ビジネスの展開をさらに加速していくのだという。

TuyaSmartは、2014年に中国の杭州で創業されたスタートアップ企業であるが、王学集(ワンシュエジー)と陳燎罕(チェンユーハン)と言うアリババクラウドの初期の成長を中核メンバーとして支えた2人のクラウドコンピューティングのプロが創業している。

創業者兼CEOであるの王学集(ワンシュエジー)は、2012年にForbesが選定する「中国における30歳未満の起業家30人」にも選定された人物である。2008年5月に自身が運営する会社がアリババグループに買収されたことにより、その後はアリババクラウドの中核メンバーとしてアリババクラウドの会社発展に寄与した人物である。一方の陳燎罕(チェンユーハン)も、2008年からアリババクラウドの人工知能関連およびO2O関連ビジネスのディレクターを勤めていた人物であり、二人ともアリババクラウドの発展を支え、アリババクラウドを世界屈指のクラウドコンピューティング企業に育て上げた人物なのである。

TuyaSmartは、言わばクラウドコンピューティングを知り尽くしたプロフェッショナルによって創業された会社と言えるのである。TuyaSmartを支える他の中核メンバーには、アリババ、華為技研、Haier(ハイアール)などから技術者を中心に集められ、ハードウェアの生産、クラウドコンピューティング、国内外マーケットへの販路拡大などの分野に豊富な経験を持っているチームで構成されている。

 

既にAmazon Echoでは、12,000ものデバイスがTuyaSmartによってスマート化!

昨年末、ほぼ同時に発売されたGoogleの「Google Home」とAmazonの「AmazonEcho」という二つのAIスピーカーがある。双方ともAIスピーカーの機能を拡充したい時には、Google Homeでは「Action on Google」、AmezonEchoでは「スキル」と呼ばれる機能を活用して機能をグレードアップすることができる。スマホでいうアプリのようなものである。

Photo from: tuya smart official website

TuyaSmart はAmazonEchoと戦略的な提携関係を締結しており、上述したIOTプラットフォームを活用することでAmazonEchoに対応するデバイスの拡充に力を発揮している。AmazonEchoに接続したいデバイスメーカー側としては、TuyaSmartが提供するIOTプラットフォームにアクセスしアカウントを登録し、所定のプロセスでAmazonEchoに対応する「スキル」の開発を完了させれば、IOTスマートデバイスが簡単に誕生するというわけである。既に2018年1月現在、TuyaSmart が提供するIOTプラットフォームを利用してAmazonEchoに接続することに成功したハードウェアは、12,000以上のカテゴリーにのぼると言う。

TuyaSmartが提供するサービスは、世界標準的な発想で簡単にIOTデバイスが誕生するプラットフォームとあって、多くの企業から注目が高まっているのである。

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