12/13上海と南京の2都市で「車の自動販売機」が同時オープン!顔認証でベンツやBMWの鍵をゲットして試乗!

12月13日いよいよ天猫(T-mall)の「車の自動販売機」の発表会が開催された。芝麻信用スコア700以上を対象として「車の自動販売機」が上海と南京の2都市で同時オープンした。日本からもトヨタ、本田、日産、マツダなどが参加!

 

いよいよ天猫(T-Mall)の車の自動販売機が営業開始!

当サイトの記事で最も注目を集めた記事の一つがこの天猫が運営する「車の自動販売機」である。当初の開業予定であった10月から大幅に遅れる形となったが、12月13日上海と南京の2都市で、テスト運営(試乗運転予約)が開始される運びとなり同日午前に開催された説明会には大勢の人が訪れた。

最初にオープンした2店舗(上海世博宝武店、南京河西金鷹店)は、発表されていたプロモーションビデオにある大型の立体駐車場のイメージの車の自動販売機と比べると小型のものとなった。それ自体は少し残念な印象ではあるが、2018年1月に上海の虹口区でもう1店舗が開業しそれとほぼ同じ時期に開業する広州店舗では、いよいよプロモーションビデオにあるような大型の立体車の駐車場店舗がお目見えする予定だという。

tmall unmanned car vending

今回「車の自動販売機」に搭載される自動車メーカーは、アウディ、BMW、ベンツ、フォルクスワーゲン、ボルボ、フォード、ローバーなど主要メーカーをほぼ網羅しており、日本勢もトヨタ、本田、マツダ、日産と主要な自動車メーカーが参加した形となった。

当初、予定されていた購入条件である芝麻信用スコア750から、700に緩和され、より多くのユーザーが参加できる形となった。芝麻信用スコア700という数字は、一般の中国人の多くが該当するスコアでありハードルは決して高いものでは無い。

今後、中国で車を自動販売機で購入する時代が本当にやってくるのであろうか。

【アリババニューリテール戦略の全貌】第4回:アリババが10月に車の自動販売機業務を開始、芝麻信用750スコアのユーザー対しその場で即日車を引き渡し|アリペイ

 

まずは3日間の試乗体験からスタート

今回、オープンすることとなった2店舗ではテスト運営ということもあり、試乗運転の予約から業務を開始し無人化を実現した「車の自動販売機」を活用して顔認証で車のキーを取得し、試乗する手続きを体験したもらうことからスタートするようである。

簡易にご理解いただくために、早速天猫(T-mall)のアプリを活用して実際の試乗手続きをご説明したい。

12月13日から車の自動販売機の営業が開始したが、実はそれに先駆けて12月8日から車の試乗運転のための予約が開始されていた。以下に簡略な手続きフローを記載しておきたい。

ステップ1

芝麻信用スコア700点以上あるいは、天猫のスーパー会員を対象にタオバオのアプリを活用して車の試乗予約受付が可能である。予約開始のボタンを押し次に現れる画面で自動車メーカーを選択、次に車種を選択する。試乗に必要なコストや本体価格も一目で確認できる。

試乗可能なスケジュールから日程を選択し、自動車をピックアップする店舗を選択する。現段階では上海と南京の2店舗のみということとなる。

予約確定ボタンを押せば予約が完了である。

ユーザーは60日間のうちに5車種の試乗を楽しむことが可能であり、自分の気に入った車をそれぞれ3日間(最高で合計15日間)試乗した後で購入することが出来る。

なお、本人が試乗した車を購入する場合には、この試乗のための支払い代金は車の車両購入価格から減額されることとなる。

合わせて、車種により5000元から30000元のデポジットを支払う必要がある。

ステップ2

車のピックアップである。指定された日に車の自動販売機を訪れ、顔認証をすれば、自動販売機がユーザーを認識し車の鍵が自動的に用意され、車が準備される。無人化が徹底されている。

ここで、車の免許証の提示が求められる。

ステップ3

車の返却。ユーザーは、指定期間内にガソリンを満タンに補充した上で元の「車の自動販売機」へ車を返却する。

車は、自動的に返却手続きを行うため即日でデポジットが解放されるわけでなく一ヶ月間は保証金の一部が凍結される形となる。車両および走行中の違反など含め何も問題がなければ一ヶ月後に全てのデポジットがユーザーの元へ戻される。

以上が今回発表された「車の自動販売機」を活用した試乗手続きの流れである。今後はより詳しい購入手続きを含めて、より踏み込んだ内容が発表されることになるだろう。車の自動販売機について、今後も続報をお届けしていくつもりである。

 

自動車販売の分野でもニューリテール戦略が拡大

従来型の車のディーラー業界は、伝統的な産業であり典型的なオフライン市場のビジネスと言える。今回、アリババが提唱するニューリテール戦略のもとオフライン市場を主戦場としていた伝統的な産業がアリババが生み出す新しいテクノロジーの影響を受けオンラインの世界へ引き込まれている。

このオフラインとオンラインとの融合の流れはまだ始まったばかりであるが、大きな存在感を示し始め、世の中に大きなインパクトを与えようとしている。

例えば、伝統的なスーパーマーケットを瞬く間にオンラインビジネスと融合させてしまった「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)なども、小売業を激変させる大きな可能性を秘めている。ニューリテール戦略がスタートしてから、まだ一年しか経過していないというのに既に世の中が大きく変わろうとしているのである。

GlotechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後も伝統的な産業を大きく変化させる可能性を秘めたニューリテール戦略について注視していく予定である。