3/26アリババ天猫の立体型「車の自動販売機」(広州店)がオープン! フォードと提携し「SUPER TEST DRIVE」をローンチ

3/26アリババ天猫が進める大型プロジェクト「車の自動販売機」広州店がオープンした。まずはフォード車に限定するようだ。芝麻信用スコア700点以上を条件に3日間無料の「テストドライビングセンター」業務を開始し、将来はローンリリースまで含むアップグレードを目指す。

立体駐車場形式「車の自動販売機」がついに広州でお目見え!?

ついに、噂となっていた広州での立体形式「車の自動販売機」が3/26日にオープンした。現段階ではアリババより「スーパーテストドライブセンター」のネーミングで公表されているとおり、芝麻信用と連動した即時ローンリリースを活用した販売スキームは含まれていないようだ。

当サイトでは、2017年8月にアリババが大捜車(souche.com)と共同で「車の自動販売機」プロジェクトを立ち上げて以来継続的にプロジェクトの進捗を見守っている。

天猫から発表されているプロモーションビデオによれば、一定の芝麻信用スコアに応じて自動車ローン条件が瞬時に決定され、10%の頭金を支払い顔認証で本人確認を行いその場で車を引き渡してしまうというセンセーショナルな仕組みである。この仕組みをさらに無人化で行ってしまうというのが「車の自動販売機」プロジェクトの最終目標なのである。いかにも近未来的な仕組みであるが、本当に実現するまではまだまだ時間がかかりそうな気配である。過去にいくつか記事を記載しているので関心ある方は是非ご覧いただけると幸いである。

参考記事:

【アリババニューリテール戦略の全貌】第4回:アリババが10月に車の自動販売機業務を開始、芝麻信用750スコアのユーザー対しその場で即日車を引き渡し|アリペイ (プロモーションビデオ記事内にあり)

天猫「車の自動販売機」は果たしてどうなったのか?プロモビデオとは異なる出来栄えに失望!?

フォードと提携し「スーパーテストドライビングセンター」

今回、お目見えした試乗運転の仕組みは上海にある天猫「車の自動販売機」で行われている3日間試乗運転予約サービスと類似している。異なる点は上海では車の鍵を取得した後は、自ら地下駐車場へ移動する必要があったが、広州ではQRコードをスキャンすると立体駐車場から自動的に車が用意されるようだ。プロモーションビデオにあるような未来の「車の自動販売機」の完成形へとゆっくりであるが近づいてきている。

広州店舗では、試乗出来る車はアメリカのフォード車に限定される。フォード社は2017年12月に天猫とパートナー契約を結びこのプロジェクトを進めていた。既にMUSTANG、EXPLORER SUV、 Edge、EVERESTなど100台以上が広州店舗に用意されているという。ユーザーは、アリババのTmall内にある「SUPER TEST DRIVE」から気軽に車の試乗予約ができ、車種によって99元(日本円で1700円程度)から198元(3400円程度)の料金を払うこととなる。ただし、ユーザーが芝麻信用スコア700点以上のスコアを保有していれば、3日間の試乗料金を全て免除することができるというから改めて中国国内での信用スコアの重要性を感じさせられる。

フォード社の狙いは、オンラインで試乗経験させオフライン店舗に顧客誘導?

今回、広州で車のTmall(天猫)自動販売機を共同で行うフォード社の担当者は、ユーザーにフォード車の試乗体験を気軽に行ってもらうことで、実店舗を来訪しユーザー車を購入するユーザーが増えることを期待しているという。ここでもオンラインとオフラインを統合するというアリババの広い意味でのOMO(Online Merger Offline)戦略が垣間見れることとなった。BMWやマセラティ社など他の自動車メーカーも、Tmallと提携し同様の仕組みを構築することを検討していると言う。

もちろん、将来的には試乗をした後に芝麻信用スコアを元にローン枠や金利を決定し、ローンを即時リリースすると言う即日販売を計画しているのであろう。現段階ではオンラインで試乗運転サービスに誘導し、実際の車の販売はリアル店舗で行うと言うのが過渡期での実情のようである。焦らずゆっくりと進捗を見守る必要がありそうだ。

GloTechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としても、車の自動販売機の進捗状況を今後も追いかけて行くつもりである。芝麻信用スコアで瞬時にローンをリリースしてしまうような仕組みが完成すれば、自動車業界に限らず多くの業界にインパクトを与える可能性があるだろう。