テンセントが騰訊看点直播(テンセントライブ)を活用しライブセールを本格強化!

12/16、テンセントは深センで開催された合作者大会(パートナー向けのイベント)において、重力放送計画(引力播計画)を発表し、今年3月よりパイロット運用を行なっていたテンセントLive(騰訊看点直播)を活用したライブセール機能を本格的にスタートする戦略を発表した。テンセントのエコシステム上で展開されているEコマース、旅行業などのあらゆる事業領域において、今後簡単にライブ配信を活用したライブセールを取り入れることが可能となる。

 

注目のテンセントlive(騰訊看点直播)活用型のライブセールが本格スタート!

12/16、テンセントは深センで開催された合作者大会(パートナー向け会議)において、ライブ動画「テンセントLive(騰訊看点直播)」を活用したライブセールを強化する「重力放送計画(引力播計画)」を発表し、テンセント経済圏においてWeChatの基本機能から簡単にライブ動画を活用したライブセールを可能とするツールがリリースされた。

(写真:テンセントの騰訊看点直播オフィシャルサイトより)

「重力放送計画(引力播計画)」では、2020年度にWeChatオフィシャル(公众号)アカウントを有するビジネス主体およそ10万店舗にサービス提供を行い、そのうちの1000のビジネス主体が年間売上1000万元(1億6000万円程度)を実現できるようサポートしていくのだという。

 

ライブ動画を活用したライブセールが中国ではもはや無視できない販売チャネル!

ここ数年、中国のEコマース分野において最もホットな領域とされているのがライブ動画配信を活用した「ライブセール」の領域であり、Eコマースや旅行業などあらゆるリテール領域において重要な位置付けとなってきている。

今年の天猫ダブルイレブン(独身の日)でも10万店舗に及ぶ出店者が「網紅(ワンホン)」を活用したライブセールを展開し、合計100億元(1兆5500億円程度)の売上がもたらされたという。天猫ダブルイレブン(独身の日)で人気No1網紅(ワンホン)となった薇娅(ウェイヤ)のライブ配信は4310万人の視聴者を集め、No2の李佳琦(リージャーチー)も3680万人の視聴者数を集めた。2トップの網紅(ワンホン)の売上は200億元と驚異的な数字を叩き出し、トップ10網紅(ワンホン)の売上を見ても全て1億元(日本円で16億円程度)を超えるという現象をもたらしているのである。

参考記事:

2019年アリババの天猫ダブルイレブン(独身の日)重要トレンド 【まとめ】 

 

テンセント陣営もアリババ陣営に対抗しライブセール機能を強化!

こうしたトレンドをテンセント陣営としても黙って見ているわけにはいかないというのが本音であろう。

既に、テンセント陣営は今年3月からライブセール機能のパイロット運用を行なっており、9ヶ月間でWeChatオフィシャルアカウント(微信公众号)を有するビジネス主体1,800がライブ動画コンテンツを製作し、1万回ほどのライブ動画を活用したライブセールを行なったという。配信動画は既に1,000万回を超える視聴がなされ、約定された取引額は1億元(16億円程度)を超えパイロット運用の段階でも好成績をあげていたという。

新規にリリースされたライブセール機能の使用方法は、ライブセールを行う側としてはライブ動画配信するためにはコンテンツ作成用の専用アプリをダウンロードしWeChatオフィシャル(公众号)アカウントなどと紐つける必要があるが、視聴者側としては、ライブ動画を閲覧するだけであればWeChatのミニプログラム機能からアクセスするだけで簡単に閲覧できる便利な設計となっている。

アリババ陣営は、タオバオなどのEコマースを源流として成長した歴史があり、もともとB領域をベースとしたエコシステムを有している。一方のテンセント陣営は、チャットやゲームを源流とするエコシステムのため従来はC領域に強いとされてきた。今回、テンセント陣営が狙う戦略は、ライブ動画を活用したライブセール分野を強化することで、アリババが得意とするB領域の本丸とも言える物販領域に攻め込もうとするものである。今後の両者の激突がまた面白くなりそうな予感である。テンセント陣営がライブセール機能を強化することで、中国のライブセール市場が、2020年以降ますます拡大することは間違いなさそうだ。

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