中国で昼有人と夜無人を融合した「二刀流コンビニ」が誕生!セブンイレブン24時間運営のヒントになる?

3/6、日本経済新聞によるとセブンイレブンジャパンは、24時間営業に固執せず直営店とフランチャイズ店の双方で時短営業実験を行う方針を示した。東大阪店舗の要求が受け入れられた形であるが問題の根本は深刻だ。さて、中国で夜間だけ無人オペレーションに切り替える「二刀流コンビニ」が誕生し目から鱗だ!

 

蘇寧電器が展開する「二刀流コンビニ」は、昼間は有人営業、夜間は無人営業の融合体!

蘇寧電器は昨年、保有していたアリババ株式を一部売却し、獲得した資金をもとにリテール業界進出を強化しいてる。「蘇寧小店」というコンビニ展開にも力を入れ700店舗以上の出店計画を公開している。

2/28、蘇寧電器は、南京市(江蘇省の省都)で従来の蘇寧小店を進化させた新しいタイプの二刀流コンビニ「蘇寧小店Biu×24h店」を開業し注目を集めている。

「蘇寧小店Biu×24h店」は、昼間は通常のコンビニ店舗と同様、スタッフによる有人店舗オペレーションが行われるが、夜間の時間帯(22:00-翌朝7:00)には無人店舗オペレーションに切り替えるという「二刀流コンビニ」なのである。無人コンビニ部分に活用されているテクノロジーは、最先端の人工知能が活用されているわけでもなく、ありふれたものであるが、有人と無人を融合し24時間運営を実現させ、人材不足問題もクリアしたというアイデアがユニークであり注目を集めているのである。「二刀流コンビニ」は、ひょっとするとコンビニ運営の新しいあり方を指し示す店舗となるかもしれない。

 

「蘇寧小店Biu×24h店」では、深夜だけ無人コンビニとしてオペレーション!

夜間営業となる直前にスタッフが不足している商品の充足や深夜に必要となる簡単な惣菜などを用意して、無人オペレーションに切り替えた上で退店する。深夜の無人オペレーション時間帯では、店舗内は施錠された状態となり、ユーザーは入り口に提示されたQRコードを読み取ることで解錠でき、入店可能となる。ユーザーは、店内で商品を選択したあとは、セルフレジを活用し自らモバイル決済を終えると、退店のための出口扉が開くというわけだ。このスタイルは、「BINGOBOX」などで見られた初代中国無人コンビニのテクノロジーを踏襲するもので原始的なテクノロジーが活用されておりコストもそれほどかかっていないと推察される。

翌朝7時に再びスタッフが出社し、商品を補充し暖かい惣菜なども作り直す。深夜営業時間帯に特別な問題がなければ、再び通常の有人オペレーションに戻るというわけである。

 

働き方改革や人手不足により日本の24時間コンビニ運営体制は限界へ!

2/27 コンビニ加盟店オーナーが中心となる団体「コンビニ加盟店ユニオン」が、24時間営業を見直すようセブンイレブンへ要求したことが話題となった。従来は、コンビニ運営本部の強い推進力のもとで、24時間営業を原則として拡大路線を続けてきたコンビニ業界であるが、働き方改革が叫ばれるようになり社会的な背景も激変し、同時に人手不足が深刻化する中で、コンビニの24時間営業は物理的な限界点を迎えようとしている。

3/6の日本経済新聞では、セブンイレブンジャパンは、24時間営業に固執せず直営店とフランチャイズ店の双方で時短営業実験を行う方針を示したが、有人スタッフにより24時間営業を継続しろという話が物理的に困難なのであり、確実に24時間運営体制は曲がり角を迎えていると言えるだろう。

 

コンビニが24時間営業を継続できるかのカギはテクノロジーの進化!

まさに、こうした社会的な問題に対し、テクノロジーを活用して解決策を提示できないかというのが現在の無人コンビニ業界の取り組みなのである。

AmazonGoのような人工知能などの最先端テクノロジーを活用したクールで見栄えのよい無人コンビニに注目が集まっているが、こうした夢のような無人コンビニの実現にはコストも重くのしかかり、同時に完全なオペレーションを実現するまでには時間を必要とする。

しばらくの間は、現段階で存在するテクノロジーを総動員した無人コンビニを活用していくのが、現実的な解決策だと言えるだろう。なるべく低コストで、簡易に活用できるテクノロジーを総動員し、24時間営業を実現させようと試みた事例が、今日ご紹介した「蘇寧小店Biu×24h店」の取り組みなのである。

技術的には、あっと驚くような目新しいテクノロジーがなく、つまらない店舗かもしれない。しかし、昼間の有人営業と夜間帯の無人営業を組み合わせることで、24時間営業を維持しユーザーに快適なサービスを提供するというコンビニの本来の役割は果たしていると言えるだろう。現時点で実現できる最も効率的なコンビニ店舗運営のあり方なのかもしれない。

将来的にコンビニ業界が24時間営業を継続できるかどうかは、テクノロジーの進化に大きく依存することは間違いなさそうである。当サイト(GloTechTrends)としては、今後も無人コンビニに関する最新情報を継続的にお届けしていくつもりである。

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