無感支払とは?無人化駐車場で全自動清算のスマートパーキングが始まった  アリペイ|中国

今年7月18日、杭州の蕭山(しょうざん)空港にある駐車場で、アリペイが画像認識システムを使った全自動で駐車料金の清算が可能な無人化スマートパーキングがスタートした。「無感支払」日本語でいうなら、「無意識のうちに支払い完了システム」とでもいうべきか

  • 2017年6月 上海の虹橋空港の駐車場でアリペイが初の「無感支払」を導入。

実は、2017年6月からアリペイが主導する形で上海虹橋空港の駐車場で初の「無感支払」が実験的に導入されていた。今回の杭州蕭山(しょうざん)空港でのオープンは上海虹橋空港についでに中国国内で2ケース目だ。初事例がある程度の成功を抑え、全国展開への目処が見えた形だ。今後は、北京、広州、南京など中国全土へ拡大し、1万の駐車場で導入する予定だと言う。

簡単に仕組みを説明すると、ユーザーは事前にアリペイのアプリを使って、自分の車両番号を登録する。ユーザーが必要とする作業はこれだけだ。この作業で、自分の車両番号と自分のアリペイ 口座が連動することとなる。これで全て完了だ。

アリペイの無人化駐車場

登録を終えた車両は、このサービスを行なっている駐車場を探し、入庫ゲートを通過すれば、ゲートにある画像センサーが自動的に車両番号から車のユーザーを特定し入庫時間を確定する。出庫時も同様で、ゲートから車が出庫した時点で、画像センサーが車両番号を特定し、何時間駐車したかを特定し、瞬時にアリペイにて決済するというわけだ。

出入庫の際に、スマホで読み取りのQRコードをタッチする必要もない。それどころか、アリペイのアプリを開ける必要もない。もっと言うと、たとえスマホを自宅に忘れてきてしまったとしても、この「無感支払」の駐車システムは機能する設計になっている。

アリペイの無人化駐車場

日本のETCの仕組みに似ているように思うが、日本のETCシステムのように、車内に特定のハードを搭載する必要もないわけである。

 

  •  従来は10秒かかった出入庫を、たった2秒に短縮。

人口の多い中国では、人々が密集する場所は常に渋滞となる。この「無感支払」システムの導入により、通常10秒を必要とした出入庫が、平均2秒まで短縮された。そのため、駐車場のラッシュ時でも、渋滞が緩和されサクサクと出入庫されるというから、ユーザーからの評判は上々のようだ。

 

現在は、およそ10万分の1の確率で、駐車料金の計算に誤りが発生してしまうという。画像認識センサーの画像認識技術がまだ完璧ではないと言うことらしいが、ユーザーが支払いに関して、実際に停車していた時間よりも少しでも余分に請求された場合は、クレームすることにより全額が払い戻されるという。画像認識の制度をさらに高める必要が今後の課題のようである。

 

  • アリペイが目指す「無感支払」と、その先にある支払システム「空付」

kungfu alipay

最近、アリペイはキャッシュレス社会実現のための技術に膨大な資金と、人材をと投入している。その一つの成果として生まれたのが、この「無感支払」システムの駐車場である。

アリペイが目指しているキャッシュレス社会の最終形は、顔や、指先、刺青などの生体認識の技術や、あるいはもっというと飼っているペットの体の一部などを使って、支払いを行う「空付」だという。指先でタッチするだけで、個人を特定し、支払いまで完了できるような仕組みだと言う。

具体的には、まだイメージできない部分が多いが、アリペイが描いている未来の姿の一部が、Taocafe(タオカフェ)の実験店の発表で明らかにされている。

キャッシュレス社会の実現は、もう目の前まで迫っているのかもしれない。

 

参考記事

【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go