上海のゴミ分別回収にもデジタライゼーションの波?スマートリサイクルにスタートアップが熱い視線!

7/1より世界で最も厳しいとも揶揄されている上海のゴミ分別回収がスタートした。違反者には厳しい罰金が科せられることもあり市民にとって影響も大きい。そこで、ゴミ分別回収をスムーズに実行するため、スマートリサイクル分野に多数のスタートアップが参入し、デジタライゼーションを駆使したソリューションを提供し始めている!

 

ゴミ分別回収のスタートをビジネス好機と捉えるスタートアップが多数参入!

少し前の中国を知っている人なら、まさか中国でゴミ分別回収が本格的に開始されるとは誰が想像しただろうか。

7月1日より「上海市生活ごみ管理条例」が施行され、上海市で本格的な強制的ゴミ分別回収がスタートしたのである。その分別基準は①有害ゴミ、②生ゴミ(水分含む)、③乾燥ゴミ(焼却可能なもの)、④リサイクル資源と4つに分類され、それぞれのゴミをそれぞれ異なるゴミ箱に指定された時間に投棄しなければ、罰金200元を支払うこととなるという極めて厳格なものである。上海市からスタートしたが、2020年末まで中国全土46都市で上海市同様のゴミ分別回収がスタートする予定だという。

この大きなトレンド変化を敏感に感じ取ったのが中国の血気盛んなスタートアップ起業家であり、スマートリサイクル関連に多数のスタートアップが誕生している。

 

QRコードをスキャンしてゴミ箱解錠!正しいゴミ分別回収でポイント付与!

中国人のお行儀は近年劇的に改善したと言われているが、そうは言っても年配者を中心にお行儀の悪い中国人がまだまだ多数存在しており、施行からわずか1週間だけで罰金切符は200枚以上も発行されているのも、多くの市民が困惑している様子が伝わる数字である。

スマートゴミ分類ステーショ:浙江嘉兴桐乡

こうした混乱状況の中で、スタートアップ企業がデジタライゼーションを活用することで、効果的にゴミ分別回収を実現することに挑戦しているというわけである。

代表的なものをご紹介すると、スマホアプリからゴミ回収業者を自宅に呼び、業者にゴミを回収してもらうというものである。原始的な仕組みではあるが、これなら不法投棄を犯すリスクを回避し自宅にいながらゴミの投棄が実現するというものである。

小黄狗のスマートゴミ分類回收ステーション

さらに、QRコードを連携させたデジタルゴミ箱を開発に注力するスタートアップも誕生している。ユーザーはゴミを投棄する際、ゴミ箱に添付されたQRコードをスキャンしなければ、ゴミ箱の解錠が行えないという仕組みである。ユーザーがゴミ箱にゴミを投棄すると、重量センサーが重量を確認し、さらに分類に間違いか無ければ、エコポイントが獲得できるという仕組みのようだ。ゴミ分別回収の際に、換金性のあるポイントをユーザーに付与することで、正しくゴミ分別を行うという習慣をユーザー層に広める狙いがあるのだという。

さらに、このデジタルゴミ箱にはゴミ箱が満タンになると自動的に回収スタッフに依頼を送信する仕組みや、熱反応センサーによる防火機能などが搭載されておりちょっとしたハイテク系のゴミ箱なのかもしれない。

 

生ゴミ解析から周辺住民のニーズを解析?

スマートリサイクル関連スタートアップの中には、投棄された生ゴミを解析することで近隣住民のニーズを解析することを試みる企業も存在するようだ。例えば、生ゴミのデータを解析することで、どのような食事が近隣住民に人気があるのか、1日のうちどの時間帯に飲食が集中するのかを解析し、近隣レストランやショッピングセンターに情報提供するというのである。

中国では、大きな法改正が行われるとそれをビジネスチャンスと捉え多くのスタートアップ企業が参入すると言われているが、今回もスマートリサイクル関連ビジネスで面白い動きが展開されそうな予感である。現段階では飛び抜けて注目を集めるスタートアップ企業はまだ存在していないが、今後どのようなスマートリサイクル関連のスタートアップが注目を集めることになるのか当サイト(GloTechTrends)としても楽しみにしていきたい。

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