シンガポールでもキャッシュレス無人コンビニ第1号店「Cheers」が開業へ 無人化 | シンガポール

世界中で、キャッシュレス無人コンビニの開業競争が熱い。GlotechTrendsが拠点とするシンガポールにも無人コンビニがオープンした。「Cheers」は、南陽工業大学のキャンパス内に第1号店舗をオープンし、キャッシュレスでの支払いカウンターとファーストフード自動販売機を組み合わせた無人コンビニで、今後の多店舗展開を目論んでいる。

  • シンガポール初の無人コンビニは、「AmazonGO」形式でなく、中国の「Bingo Box」形式を採用。

「Cheers」が行う無人コンビニを実現するためのIT技術は、センサーから消費行動や購買動向を読み取って自動決済までしてしまう「AmazonGo」や「TaoCafe」方式でなく、上海で既に実用化されている消費者が支払いカウンターでキャッシュレス支払うを行う「Bingo Box」の技術を採用。現段階では、すぐに実用化され実現可能な手法を採用した形でありシンガポール的である。

Singapore unmanned convenience store

「参考記事」:

【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go

【無人コンビニ時代の到来】第2回 世界中で技術競争 BINGOBOX/中国編

「現金なしのキャッシュレス無人コンビニ」をコンセプトに、南陽工業大学のキャンパス内に試験的に開業された無人コンビニ第1号店であるが、消費者からの評判もよくシンガポール内で今後多店舗展開して行くことが決まり、8月中にも2号店が開業する予定だという。店内は、一般的にコンビニで販売している商品の他に、電子レンジ調理だけで食べたれるコンビニ弁当のコーナーに重点が置かれ、外食が中心のシンガポール特有の店舗構成となっており興味深い。

 

  • シンガポール無人コンビニ第1号店「Cheers」の店舗設計とキャッシュレス決済の仕組み

無人コンビニ「Cheers」の仕組みは、ユーザーは、まずスマホにアプリ「Shop it yourself」をダウンロードし個人認証を行った上でQRコードを使い入店する。入店すると入り口のドアが施錠され退店するまでドアは閉められたままとなる。ユーザーは、店内で商品を選び無人レジで自分でセルフレジでキャッシュレス決済し、支払いが完了すると出口のドアが開き退店できるという仕組みだ。

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決済システムは、NFTS(ネットワーク・フォー・エレクトロニック・トランスファーズ・シンガポール)というシンガポールで一般化しているデビットカード決済、クレジットカード決済などをはじめ、「アップルペイ」「アンドロイドペイ」や、シンガポールの交通決済カードである「ez-link-card」など、シンガポールで一般化しているキャッシュレス決済カードのおおよそは使用可能というマルチプルキャッシュレス支払い方法という優れものだ。

中国のBingo Boxと決済手段は少し異なるものの、アプリによる入退店管理や決済の仕組みはかなり類似しており、現段階では世界で最も簡略に実現できる無人コンビニの手法を採用したと言えよう。

店舗のバックヤードでは、システムでリアルタイムで売上を監視し在庫管理システムも自動化され、品薄になれば自動的に発注し商品の不足を管理もしてくれる。人件費の節約は、24時間営業前提で1店舗あたり週平均で180時間の労働力の削減をもたらすという。労働効率をとても重視するシンガポールでは、極めて注目度が高い仕組みで今度も多店舗展開が予想される。また、CCTVにより消費者の行動を記録し、そのデータを分析することで、販売戦略の改善にも繋げると期待している。

そもそも、盗難事件の少ない高度な治安国家シンガポールであるが、キャッシュレスコンビニが進むことによって、泥棒が入ったとしても盗む現金がないという時代へ突入しようとしている。

日本でもコンビニのアルバイト従業員がなかなか採用できないという話をよく聞くようになった。特に、地方ではコンビニをFC開業しているオーナーが,

アルバイトを採用できず深夜自分で労働している光景をよく目にする。日本もやがて無人コンビニの時代に到来しなければ、システム的に破綻するのが確実な情勢だ。

Glotechtrendsでは、引き続き各国の無人コンビニの動向は今後も報告し、日本の現状と比較していきたい。