ママたちの知識や特殊技能をシェアリング!コミュニティ単位で未就学児童の子育てをサポート!

またしても、ユニークなシェアリングエコノミーのビジネスモデルが誕生した。中国のスタートアップ「摩爾媽媽(Moremom)は特殊技能を有するママの知識やスキルをシェアリングし周辺住民の子育てのサポートを行う。親も多忙でなかなか子供の教育に時間を確保できない中で、シェアリングエコノミーの本領発揮である。

 

摩爾媽媽(Moremom)がママたちの特殊技能のシェアリングエコノミーをスタート!

久しぶりに面白そうなシェアリングエコノミーのビジネスモデルに出会ったので是非ここでご紹介しておきたい。中国のハイスペックなママ達が持つ特殊能力、例えば、語学力、ピアノなどの音楽の技術、絵画など芸術分野、綺麗な漢字ライティング、レゴブロック製作、バレエなどダンス教育、フィギアスケートスキルなどスポーツ技能など、ママ達が保有する特殊技能を同じコミュニティ内に住む住民たちにシェアリングするという試みである。特殊技能保有者として登録されるママたちは、自身も未就学児童を育てた、あるいは育てているという経験があり、経験値を生かしながら他の子供達にも特殊技能教育を伝授する機会を提供しようというのがプラットフォームの狙いなのである。

 

中国では祖父母が孫の面倒を見るケースが多いが教育内容では不満も多い!

中国では、女性の社会進出が進んでおり、一般的に共働きの家庭が多い。夫婦間に子供が生まれると、祖父母に子供の面倒を依頼し、夫婦は仕事を継続するケースが多いのである。祖父母に孫の面倒を依頼するのは、家族の絆を強めるという側面はあるものの、実は祖父母に面倒を見てもらうといっても、単純に子供と一緒にいるだけというケースも多く、それに不満をもっている両親も非常に多い。

さらに、未就学児童教育を専門に、様々な教育を行うプレスクールも増加しているが、こうした場所のスタッフは若い女性が多く、価格の割に満足の行く教育内容とは言い難い。

実は、こうした状況に満足できず、両親のどちらかが仕事を辞めて、自分で子供の世話をするケースも都市部では増加している。小学校に入学する前の未就学児童は、好奇心も旺盛で、学べば学ぶだけ、柔軟に色々なものを吸収することが明らかになっており、意識の高い中国人夫婦は、早い段階から高レベルな未就学児童教育のチャンスを積極的に探している。早い段階から子供により高度な習い事をさせたいのが中国のトレンドになりつつあるのである。

 

特殊技能を有するママたちは1日4時間の技能シェアリングで月1万元(16万5000円)の副収入を獲得!

こうした社会ニーズを解決するために誕生したのが杭州に本社を有する摩爾媽媽(Moremom)というスタートアップ企業である。摩爾媽媽(Moremam)は、昨年6月にママの特殊技能をシェアリングし、未就学児童を対象に習い事を手軽に習得できるプラットフォームをリリースしたのである。

参考:摩爾媽媽(Moremom Website)

まず、特殊技能をシェアリングしたいママは、摩爾媽媽(Moremom)のウェブサイトから自分自身の特殊能力を登録する必要がある。その後、サイト運営者が対象となるママの特殊技能の審査を行い、認定されればプラットフォーム上で特殊技能を公開し、生徒さんを募集することになる。杭州にはすでに100人以上の特殊技能をシェアリングしているママが存在し、定期的に図書館やコミュニティセンター、自宅、公園などを活用して、育児教育のシェアリング活動を展開している。

例えば、杭州市西湖区の住むママは、以前、学校で子供に漢字教育を行っていた経験を有していたことが認められ、摩爾媽媽(Moremom)のプラットフォームで3人の生徒を募集している。自宅近隣に通っている自分自身の子供を合わせ4人で、指定の時間に絵本やゲームなどを活用したインターアクティブな漢字教育を行い、好評を得ているのだという。登録するママにとっては、自分の子供を教えるついでに高額な副収入も確保でき、自分の子供が新しい友達を作るチャンスにも恵まれることになり一挙両国なのだという。

参加者側の保護者にとっても、良質な児童教育を確保できることはもちろん、祖父母などの第三者に送迎を依頼するだけで、自身は仕事を継続することができるのである。

未就学児童教育のためのシェアリングエコノミーのビジネスモデルは、まだまだ始まったばかりであるが、非常に高いポテンシャルがありそうだ。こうした動きは、杭州だけでなく、少しずつ形を変え、他の都市でも展開されつつある。

特殊技能を有するママたちのナレッジシェアリングのビジネスモデルは、まだまだ完成形とは言い難く、今後は信用スコア(芝麻信用)などとの連携が予想される。社会的なニーズを鑑みても、マーケットの裾野が拡大する方向で進むことは間違いなく、当サイト(GloTechTrends) としては今後も注目していきたい分野である。

信用スコア(芝麻信用スコア)参考記事:

【キャッシュレス社会】芝麻信用(読み方はジーマ信用)とは?杭州では信用を使ってお金を節約できる!

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