中国でシェア看護師(シェアナース)のパイロット運用スタート!アプリから看護師を予約し自宅で在宅医療業務!

自宅にいながら気軽に必要な時に看護師のサポートが受けられたら患者にとって大変便利かもしれない。中国のシェアリングエコノミーに新分野が登場しそうだ。アプリから空き時間となっている看護師を探し出し在宅でサポートしてもらうというものだ。既に6つの省で行政サポートのもと2月からパイロット運用開始である。

 

シェア看護師のパイロット運用が北京、天津、上海、江蘇省、浙江省、広東省でスタート!

実は、昨年7月ごろから中国ではシェアリングエコノミーの延長線上として、看護師を在宅医療に派遣するサービスが水面下でスタートしていた。しかし、こうした行為に関して、患者と看護師双方の安全性や、医療ライセンスの問題など、多くの不明確な要素が指摘されていた。

そこで、2/12、国の機関でもある国家保健衛生委員会(中国名:国家衛健委)が主導する形で、北京、天津、上海、江蘇省、浙江省、広東省などで6つの省で、シェア看護師のパイロットプログラムを正式に発表し、シェア看護師ビジネスモデルのパイロット運用がスタートされた。

在宅医療を希望する患者は、スマホアプリから空いている看護師を見つけ出し、介護の補助や、包帯の交換、あるいは輸血といった重要な医療行為にいたるまで相談することができるのだという。

また、患者や看護師の安全性を担保するために、在宅介護に派遣される看護師は少なくとも5年間の実務経験を有することが求められており、登録データベースで過去の職歴などを照会できるようになっているという。また、顔認証システムを通じて、データベースに登録された看護師と本当に派遣される看護師が一致していることを管理する仕組みの構築を強化する方針も定められているようだ。国家保健衛生委員会が正式に認定したシェア看護師マッチングプラットフォームのみを活用し、行政の保険管理部門が発行するライセンスを取得した認定医療機関からのみ看護師が派遣される制度設計のようだ。

これから10ヶ月程度パイロット運用を継続し、問題点の洗い出しが行われるというが、患者と看護師の双方の安全面が担保される仕組みが完成するまでには、解決すべき課題がたくさんありそうだ。今後のパイロット運用の動向に注目しておきたい。

 

高齢化の進む中国では60歳以上人口が2億4000万人(総人口の17.3%)を占める!

中国国家統計局が公表した中国の人口統計によれば、2018年末現在、中国総人口は13.95億人となっている。その中で60歳以上の人口は2億4949万人と全体の17.9%を占めるに至っている。この数字は2017年末の数字から前年末859万人増加しており、中国社会が急速に高齢化していることを暗示している。

急速に高齢化する中国において、高齢者に対する医療サポートは、解決すべき社会的課題であり、国の機関である国家保健衛生委員会がシェア看護師の導入を急ぐのには、こうした背景が存在している。

国家保健衛生委員会が、公表したシェア看護師のプログラムでは、医療業務サポートと同時に、新生児の育児サポート、リハビリテーション、慢性的な疾患治療、障害者のための特別治療、医療教育、末期患者のためのホスピス治療など多岐に渡るプログラムが同時に発表されている。単に、看護師を自宅に派遣するというシェア看護師でなく、最終形としては、より広範囲をカバーした複合的なシェア福祉行政のプラットフォームの構築を狙っているのかもしれない。

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