シェアホスピタル「メディカルモール」がやって来た。アリババ、テンセントも医療分野に本格的に進出し医療改革を促進?

NECが展開する最先端AIテクノロジー「NEC the WISE」は、世界的にも極めて高い評価を受けている。NECは、台湾セブンイレブン(統一超商股份有限公司)が展開する無人コンビニ店舗「X-STORE」にサービス提供する形で、顔認証を活用したFace in、Face pay、Face goのスマートソリューションをサービス供給する。

 

NECのAIテクノロジー「NEC the WISE」は世界トップ水準!顔認証「NeoFace」は俊逸!

NECが公式リリースした文書によると、NECは台湾セブン-イレブン(統一超商股份有限公司)が展開する未来コンビニ「X-STORE」に、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を提供する。提供するサービスは、世界No.1の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」、および人工知能を活用したイメージ認識技術を活用したPOSシステムが中心となる。

「NeoFace」というのは、世界的にも注目を集めるNECが誇る顔認証システムであり、世界的権威ある米国国立標準研究所(NIST)が実施した動画顔認証技術のテストでも、照合制度99.2%を記録し、第1位の評価を獲得している。動画顔認証とは、カメラの前で停止することなく、自然に動く被写体を認証するもので、環境条件に大きな影響を受けるために顔認証の分野でも難易度の高い分野である。動画顔認証の分野で、世界最高ラインキングを獲得するということは顔認証分野においてNECが世界トップ水準の技術力を有していると言えるのである。

 

「X-STORE」での顔認証プロセス!

台湾初となる未来型のコンビニ「X-STORE」は、2018年1月に台湾セブン-イレブンの本社ビル内に併設されるかたちでオープンした。当初は、台湾セブン-イレブンの社員限定利用として開設され実用化に向けた実験が繰り返され、6月25日から晴れて一般消費者向けにサービスが開始されている。開店時には、噂を聞きつけた台湾市民で賑わい、開店3週間で3,000名以上の利用者が来店し7月18日には2号店(必成店)も信義区に開業している。


さて、気になるNECが提供する顔認証技術の導入部分を確認しておきたい。入り口ゲートに備え付けられたセンサーカメラで入店時にユーザーの顔認証が行われる。ユーザーは事前に自身の顔をシステムに登録することで、登録後はセンサーカメラに向かって顔認証するだけで入り口ゲートが自動解錠することとなる。

顔認証技術と決済との融合部分については、現段階では台湾セブン-イレブンの社員限定のみを対象として顔認証決済サービスが提供されているようだ。社員は、事前に提供される台湾セブンイレブン決済システムに登録し、顔パスでお買い物を楽しむことが出来る。まさに現金もモバイル決済もなしで、顔パスペイメントが楽しめる。社員が購入した商品の決済金額は、次回の給料日に合算して給料から天引きされる仕組みなのだという。

ちなみに、一般ユーザー向け決済は、まだ顔認証決済は導入されておらず、運営会社(統一超商)が提供する電子マネーサービス「icash2.0」を利用して決済することが義務つけられる。

退店する際も入店時と同様、退店ゲートにあるセンサーカメラを覗き込めば、センサーが顔認証して、自動的に退店ゲートがオープンする仕組みである。

おそらく、現在台湾セブン-イレブンの社員限定で提供されている顔認証決済の仕組みが、今後の実証実験の結果を鑑みながら、一般ユーザーにも導入されて行くのではないだろうか。顔認証だけで入店(Face-In)、決済(Face-Payment)、退店(Face-Go)まで、ワンストップで買い物が出来き、未来的なスマートな買い物シーンが実現する。

また、人工知能によるイメージ認識技術を活用して、決済時の購入商品の特定が行われる。ユーザーは、商品をレジ台におくだけで、センサーが稼働しその商品画像を人工知能が解析し、購入商品を特定し、合計清算代金が表示される。この部分にもNECが提供する最先端AI技術群「NEC the WISE」の中からのテクノロジーが活用されているという。

台湾において、当地のセブンイレブンが日本企業であるNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用して店舗のスマート化、効率化を実現している点は非常に興味深い。日本のセブンイレブンでも、こうしたテクノロジーの進化を気軽に楽しみたいところである。

Facebook
Twitter
Email
Print

中国ではなんでもシェアエコノミーの対象としてしまうが「メディカルモール」が杭州に誕生したようだ。医者が病院をシェアする時代へ突入だ。加えて、アリババが「未来病院」、テンセントが「ペンギン病院」という医療機関を設立し、ビッグデータとキャッシュレス決済システムを活用して病院改革を推進していた。

 

  • メディカルモールでは、医師は自ら設備投資のリスクを負担することなしに最先端医療をユーザーに提供できる。行政も「メディカモール」の成功をサポート

杭州の中心地に一際目立つショッピングモール「杭州大厦(タワー)」がある。地下1階から6階までは一流ブランド店やレストランで賑わう杭州では最も有名な商業施設である。そのショッピングモールの上層階(6階から20階)でシェアホスピタルである「メディカルモール」が開業した。

運営母体である杭州解百、百大集団、迪安診断(3社の共同出資)は、高度な先端医療設備を整備することによって、各医療の分野で評価が高く技術力のある医師や医療機関を「メディカルモール」へ招聘することに成功したという。各分野が調和し全体として高レベルな総合病院的な位置付けのシェアホスピタルを目指すという。

ここで開業する医者や医療機関は、運営母体が準備した施設、高度医療を可能とする医療機械、手術設備、研究設備、医療スタッフなど全ての医療関連設備を医師同士がシェアする形で活用することができる。

medical mall sharing hospital

医師側としては、巨額に及ぶ医療設備への投資リスクを軽減しながら、最先端の高度医療を患者に提供することが可能となる。

「メディカルモール」は、既に浙江省の医療行政を管轄する部署からの同意を得て、今後は行政側のバックアップを受けながら運営されることとなる。

現在「メディカルモール」に入居しいてる医師は、杭州では有名な国際医療施設である「邵逸夫」をはじめ、多くの国内の有名な医師が入居しているという。医療関係者からは「メディカルモール」が従来の医療業界に大きな変化をもたらすことになるのではないかと注目されているという。医療業界に大きなインパクトを与える可能性を秘めたビジネスモデルが登場したわけである。

 

  • アリババと騰訊(テンセント)も密かに医療業界に参入していた。(加筆9/21 テンセントと別企業の共同出資)

さて、シェアホスピタルついて調査をしていると、医療業界の分野においても中国の2大IT企業(アリババ、テンセント)の存在を確認することが出来た。実は、アリババとテンセントも医療業界への本格参入を画策しているようである。少しだけアリババと騰訊(テンセント)の医療業界での動向を確認しておきたい。

中国の一般的な公共病院は、ユーザーからの評判があまり良くない。待ち時間は長く手続きが煩雑で、受付から診療、支払など全てのプロセスで待ち時間があり非効率である。また、医師のサービス業としての認識は欠如しており、報酬欲しさからの高額な治療や不必要な薬品の処方なども頻発しているという。医師とユーザーの信頼関係が成立しているとは言い難い状況なのである。どうやらアリババとテンセントは、自社が保有するビッグデータとキャッシュレス決済ツールによって、医療業界の革命的な効率化を画策しているようである。

 

  • 騰訊(テンセント)は、9/14日にペンギン病院(企鹅医院)を来月北京にオープンすることを発表。(加筆9/21 テンセントと別企業の共同出資)

tencent hospital

騰訊(テンセント)は、現在10億人とも言われるWeChatユーザーに対して、オンラインでの医療診断アプリを提供している。ユーザーは、WeChatのアプリからオンラインで自分の体調について相談することができ、アプリが必要と判断すれば、実際の病院に行くようにアドバイスされるという。

ペンギン病院では、アプリで所属医師のユーザー評価を事前に閲覧することが出来るため、ユーザーは医師の評判を確認しながら自分に適合する医者を選択することが出来る。さらに、アプリで医師の予約が出来るなど、効率的な運営のための工夫がなされている。

今後は、自らペンギン病院を開業することで、オンラインでの医療相談とリアルの医療サービスを連携させたO2O(オンラインtoオフライン)的な病院運営を目指して行くようである。さらには、在宅治療や、学校や企業との連携などを含め医療サービスの充実に注力して行くようである。詳しくは、今後開業するペンギン病院の本格稼働を待って改めてご紹介していきたい。

 

  •  アリババは「未来ホスピタル」を2014年から運営し、既に400以上の医療機関と提携。

alibaba future hospital

アリババは、関連企業であるアントフィナンシャルを通じて、アリペイと芝麻信用を医療機関に対して導入することを推し進めている。

アリペイにより医療費を決済することと同時に、芝麻信用のスコア650以上で、医師の順番待ちや代金支払のための順番待ちを優遇されるという。また、スコアに応じて医療代金の後払いや分割支払の選択も可能だという。

医療機関としても、アリペイでの決済で煩雑な会計処理から解放され、患者も面倒な待ち時間から解放され双方にとっての効率化が着々と進められている。

また、アリババは人工知能を活用して膨大な医学研究に関するビッグデータを解析する研究を行っている。現在は、AIを活用した医療補助ロボットを医療現場に派遣し、医者の決断をサポートするための資料やデータの提供を行っているという。

alibaba et medical brain

いずれにせよ、アリババとテンセントが今後医療分野でも激しく激突する可能性が高いことは大変興味深い。やがて、両社は医療分野に本格参入し、ビッグデータを活用し、両者が保有するキャッシュレス決済で効率性の高い医療改革を行なって行くと思われる。両者は、医療業界にもIT革命をもたらすことが出来るのだろうか。

 

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後もテクノロジーに関した面白い情報をお届けするつもりである。