シェアスポーツジムは次なるシェア自転車か?既に10社参入で競争激化。スポーツジムも無人化の時代?

今年3月から「ミーパオ」「パークボックス」と言った無人シェアスポーツジムが急増中だ。背景には、国民の運動習慣を促進したいという中国政府の方針があり、巨額資金がシェアスポーツジム市場に舞い込んでいる。さあ、シェアスポーツジムは、次なるシェア自転車になれるだろうか?

 

  • 「觅跑」(mipao;ミーパオ)は、政府系の国家中小企業発展基金から7500万元(13億円近く)を調達

中国でまた新しいシェリングエコノミーが活況を帯びている。「シェアスポーツジム」一言で説明すれば、無人化を実現したフィットネスクラブとでもいうべきだろうか。

「ミーパオ」は、2017年3月にシェアスポーツジムをスタートさせたスタートアップ企業である。今年の8月に国家中小企業発展基金から7500万元を巨額な資金調達を行い創業からの資金調達総額は1億元(約17億円)に達している。既に10社以上がシェアスポーツジム市場に参入し「ミーパオ」同様に政府系や民間などから資金調達を行い、競争激化している。

背景には中国政府の全国民へのスポーツ促進政策がある。中国国務院は「全国民運動計画(2016 ~ 20年)」を発表し、2020年までに中国の全人口の約半分の7億人が週一度何らかのスポーツ活動に参加することを促している。政策のお陰で今年になりスポーツ活動を促進する企業に対して政府系の助成金が活発に給付されていようだ。

 

  • 「ミーパオ」は、小型のコンテナ型のシェアスポーツジム 完全無人化で従業員不在

「ミーパオ」は、北京でスタートし、4平方メートルの小型のコンテナの中で、1−2人を対象とする無人シェアスポーツジムボックスである。

シェアスポーツジム mipaoミーパオ1

シェアスポーツジム mipaoミーパオ2

小型のボックスながらエアコンや空気洗浄システムを完備し、快適な空調環境を提供し、また映像などのエンタメ設備をも設置し快適な運動空間を提供している。運動器具としては、ジョギングマシーン、エアロバイクなどの基本的な運動器具を中心に配備し、使用した時間に応じてスマホにてキャッシュレス決済する仕組みである。

2017年9月にはアプリをバージョンアップさせ上海にも進出している。現在、北京1000個、上海500個のボックスが配備されているという。アプリを活用してスマホから使用予約することも可能であり、スマホをスキャンすることによって入退場する仕組みは無人コンビニと同様である。

 

  • 「公園盒子(パークボックス)」は、30平米規模の無人コンテナシェアスポーツジムで、公園に配置され1度に5-6人を収容

「パークボックス」という企業は、ミーパオより少し大きなシェアスポーツジムを展開している。面積は30平方メートルほどで一度に収容できる人数は5-6人程度。友人同士で一緒に運動することも可能である。敷地には、エアロバイクやショギングマシーン、ダンベルや筋トレ機器を配備し、さらにヨガを楽しめる空間も配備されている。

シェアスポーツジム1 パークボックス

シェアスポーツジム2 パークボックス

シェアスポーツジム2 パークボックス

シェアスポーツジム4 パークボックス

上海、杭州など23ヵ所に既に設置されておりうち13個が運営開始している。10個は開業に向け最終段階の調整中である。

ユーザーには、最初の一回目は体験トレーニングとして無料で使用してもらい、満足いくものであればデポジットを99元支払うことによってその後は一時間10元の使用料を払えばいつでも使用できる仕組みとなっている。通常の店舗型のフィットネスクラブの場合、年間契約を義務付けられ特定の設備に通い続けるのが一般的であるが、シェアスポーツジムの場合は自分の好きな時に好きな場所で運動できるという点で柔軟度が高く、使用するユーザーが急増しているという。

第一号店舗となった「パークボックス」は、開業から6ヵ月余りで既に全投資金額を回収しユーザーからの評価も上々であり今後のさらなる展開が期待されている。

 

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、シェアエコノミーの最新動向について今後も皆様に新しい情報をお届けしていく予定である。