中国建設銀行が上海にて中国初の「無人銀行店舗」をオープン!

フィンテック化が進む中国で、中国建設銀行が4月12日無人銀行店舗をオープン。上海の観光地「外灘」からほど近い場所にて開業。顔認証/眼紋認証によるセキュリティーチェックやVTMロボットなどが登場し近未来的な試みが多数用意されている。

中国建設銀行の新しい挑戦! 銀行店舗の無人化!

業務ごとには無人化が進んでいた中国の銀行支店業務であるが、ついにワンフロア丸ごと無人化を実現した店舗が登場した。4月12日中国建設銀行は上海の外灘にほど近い九江路に165平米の大型店舗をオープンした。2階には有人店舗が併設されてはいるが、一階のフロアは全て無人店舗となっている。

どちらかといえば、アントフィナンシャルなどのテクノロジー系出身の金融機関が猛威を振るう中国であるが、ここに来て伝統的な金融機関も新しいテクノロジーの導入に躍起で巻き返しを図ってきた。

ユーザーは、入店するにあたり最初だけ自分のIDカードなどを登録する必要がある。最初の手続きを終えれば、2回目以降は生体認証だけで入店可能となる。今回活用されている生体認証は、顔認証だけでなく「眼紋認証」という技術も導入され生体認証の制度が格段に高まっているという。眼紋というのは、虹彩とは異なり眼球のシワのようなもので、新しい生体認証技術の一つであり、顔認証よりもセキュリティーの強度が高いと言われるテクノロジーである。銀行で活用されるケースとしては今回が初めてとなる。   

参考記事:

アントフィナンシャル配下「ZOLOZ」が11月3日に眼紋(眼球のしわのようなもの)認証テクノロジーを公表

入店後はロボット業務対応、VTM(Virtual Teller Machine)導入

入店すると受付には、対話型ロボットが配備されている。ユーザーは必要な業務内容をコミュニケーション形式でロボットに伝えるだけでよく、受付番号を取る必要もない。

業務を伝えれば、ロボットが ATMではなく、VTM(Virtual Teller Machine)と呼ばれる新型機械に案内してくれVTMがユーザーの依頼に対応してくれる。実験ではユーザーが依頼する業務の80-90%はVTMだけで無人対応することが可能だという。

難解な依頼に対しては、VTM(Virtual Teller Machine)内のスクリーンで補助映像が映し出され、ユーザーは画面内でバーチャルな銀行員とコミュニケーションをしながら業務を実行することができる。本当に難解な業務であれば、ユーザーは2階に上がり有人サポートでの業務対応を受けることとなるようだ。

両替業務などは簡単な業務であるので機械対応が可能であるが、現在は外貨から中国元への両替だけが機械対応だという。中国元から外貨への両替依頼も、テクノロジー的には簡単な作業なように思えるが、外貨規制に対して厳格な中国においては外貨への両替は有人による確認が必要であるということなのであろうか。

AR/VRなどを活用した遊びココロを配備、未来感たっぷり

なお、この無人店舗には通常の銀行業務を超えた遊び心が用意されている。例えば、賃貸物件を探しているユーザーには、VRやAR映像を活用した不動産物件の紹介を行なっており、ユーザーはAR/VR映像を見ながら多数の物件情報を確認できるという。

待ち時間を解消するための図書館が用意されているのであるが、その図書館もバーチャル空間に配備されている。ユーザーはスマホを活用しQRコードをスキャンすることで5万冊に及ぶ蔵書の中からダウンロードして閲覧することができる。

ユーザーが飲む無料ドリンク以外は、リアルサービスをしないというのがこの銀行の売りだそうだ。いずれにせよ。上海を訪問する機会があれば、是非訪れてほしい新名所がまた中国でオープンしたことになった。