TikTokでお馴染みのByteDanceが中国版ナスダック「科創板」の第一号銘柄となる?

2/22 香港を拠点とする著名メディアSouth China Morning Postによれば、3月にも運営開始と噂される中国版ナスダック市場「科創板」の上場企業候補として当局からByteDanceに打診があったという。ByteDanceは報道を直ぐに否定したが、今後「科創板」の動向に注目が集まりそうな気配である。

 

ByteDanceは、本当に中国版ナスダック市場「科創板」を選択するのか?

 中国版のナスダック市場と言われる「科創板」の創設が順調に着々と進んでいる。2/22South China Morning Postの報道では、中国本土で抖音(ドウイン)として有名な、世界中でブームを巻き起こしているショートムービーアプリである「TikTok」の運営元であるBytedanceに市場運営当局から中国版ナスダック市場「科創板」から上場に向けた打診の連絡があったという。この報道を受けBytedanceは直ぐに噂を否定したが、Bytedanceと言えば現在世界最大のユニコーンとして750USD(日本円で8兆2千億円)規模の時価総額を有し、すでに昨年10月にPreIPOラウンドを終えている。現在は上場に向けた最終交渉が具体的に進められていることが推察され、South China Morning Postも信ぴょう性も高まるというものだ。

従来では、大方の予想としてBytedanceは、他の大型中国企業のIPO同様にアメリカ市場あるいは、香港市場での株式上場を選択するだろうと言われていただけに、「科創板」を含めて今後の動向に大いに注目が集まりそうだ。

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中国版ナスダック「科創板」は、次なる中国デジタライゼーションブームの起爆剤となるか?

昨年からスタートした、米中貿易戦争に伴い中国のマクロ景気の低迷と資本市場の低迷が続いている。それに引きずられる形で、中国のスタートアップ企業をめぐるIPOの勢いにも陰りが見られるのが今の状況である。

そこで市場の起爆剤として新たに注目を集めているのが、上海に設立される新興企業向け証券市場、中国版ナスダックとも称される「科創板」なのである。まだ、正式な上場基準の公式発表はないが5つの主要分野の企業群の株式上場が奨励されており、上場基準を緩やかにすることが提唱されている。

5つの主要分野としては、(1)集積回路、人工知能、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、インターネット、ソフトウェア、IOT(モノのインターネット)などを含む新世代のインフォメーションテクノロジー関連(2)ハイエンド機器、ロボット、新素材の製造(3)新エネルギー自動車などを中心とした環境保護関連分野(4)生物医学および医療機器を含むバイオメディカル。(5)半導体集積回路(チップ)などの技術開発などの企業を積極的に誘致したいという。

 

中国版ナスダック市場「科創板」には、SenseTimeMegviiの名前も上がる!

 まだ、中国版ナスダック市場「科創板」は正式にはオープンしていない段階だが、「科創板」の上場候補銘柄に関する観測報道が多くなっている。中国の人工知能分野で注目度の高いスタートアップ企業である、Sensetime(商湯科技)やMegvii(Face++)などの名前も上げられ「科創板」に対する期待感は日に日に高まっている。

新しい証券市場のスタート時には、市場に対する注目度を高めるため市場運営者や幹事証券会社などが、著名企業に誘致活動を行うことは普通である。そうした意味で、South China Morning Postの報道にあるように、市場運営当局がBytedanceにアプローチするのも不思議ではない。

最近すこし元気のない中国企業のスタートアップが、中国版ナスダック市場「科創板」の登場が起爆剤となって、再び活気を取り戻すことができるだろうか。筆者もかつて日本で新興市場設立関連の仕事に長く従事したこともあり、今回の中国版ナスダック市場設立のニュースには強い関心をもっている。GloTechTrendsとしては、近日中にも上場基準などの制度的な側面、上場企業の紹介などのニュースをお届けしていくつもりである。

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