センスタイム(Sensetime)がアリババなどから6億UDS調達! AI画像認証分野で最大ユニコーンへ!

センスタイム(Sensetime)は、アリババグループがリードするCラウンド資金調達で6億USD(630億円程度)を獲得。AI画像認証分野でトップユニコーン企業に躍り出た。今度アリババが進めるニューリテール分野との技術連携を深め高成長を狙う。

 

センスタイム(Sensetime)は本田とも自動運転分野で提携するAI企業

4月9日センスタイムは、アリババをリードキャピタルとするCラウンドの資金調達終了をアナウンスした。ファイナンス後の推定企業時価総額は30億ドルと評価されAI画像認証プラットフォーム企業としては業界トップに躍り出たこととなった。リードキャピタルのアリババの他にアリババグループの蘇寧電器、シンガポールの政府系ファンドのセマテクが株主として参加している。

センスタイムに関しては、当サイトでは早くから注目しており本田技研との自動運転分野での提携のニュースや、シンガポールのリー・シェンロン首相が訪中した際に訪問した企業としてもご紹介している。今回、シンガポールの政府系の投資ファンドであるセマテクも株主として参加している。シンガポールがこのところ中国AI企業と距離感を縮めている点は、中国と東南アジア情勢の関係を把握する意味で今後も注目しておく必要があるだろう。

参考記事:本田がセンスタイム(Sensetime)と自動運転分野で提携。中国のAI画像認証技術をリードするトップ5企業のまとめ

リー・シェンロン首相が訪中。習近平国家主席と会談、 ユニコーン企業であるSensetime(商湯科技)社を視察

 

アリババグループと連携し「ニューリテール戦略」を強化へ

センスタイム(Sensetime)に、どうしてアリババやシンガポールのセマテクが出資に参加するのだろうか?センスタイムには、現在150名を超えるAI分野をリードする著名な博士号を取得したスーパー頭脳が集結している。高度な技術力を背景にクライアントには、日本勢では本田技研その他にはクアルコム、中国移動、ユニオンペイ、ファーウェイ、シャオミーなど超一流企業たちが名前を並べる。大手企業や政府系企業を中心に既に400以上の顧客を保有している。3年間で売上を4倍に伸ばし、2017年時点の営業利益ベースで10億元を達成し最高速度で成長するAI関連企業の代表格として数え上げられているのである。得意とする分野は、顔認識、危険物識別、行為検知、車両検出、金融、インターネット通信セキュリティー、安全監視など多岐にわたる。

アリババがリードキャピタルを行なった後は、ニューリテール分野や無人コンビニ分野での連携を深めることとなる。アリババは現在ニューリテール戦略という、壮大な小売業界のレイアウト変更に挑戦中であり、この分野にセンスタイムのAI画像認証技術が加わることとなる。同じくCラウンドに参加した蘇寧電気も2015年にアリババからの出資を受けてアリババグループとなっており、今後は蘇寧電器の店舗でもニューリテール戦略を活用した買い物のシーンが増えることとなるだろう。

アリババは、「タオカフェ」と呼ばれるAmazonGoタイプの無人コンビニの出店を計画しているが、センスタイムとの連携で「タオカフェ」出店計画の実現が加速するかもしれない。AI技術がリテールと融合しその精度が高まれば、従来のRFIDタグを活用した無人コンビニが時代遅れのものとして認識されてしまう日も近いのかもしれない。

参考記事:【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go

実は、アリババはセンスタイムとAIの画像認識技術では双璧をなすMegvii社(Face++)にも2017年10月に投資を行なっている。また、AI人工知能では第三位となる上海のYituTech依图科技 への投資も実行している。アリババが、有力なAI画像認証企業にバランスよく投資しておりこの点ではテンセントよりも一歩先に進んでいるといって良いだろう。

あわせてお読みください