RFID技術を応用したスマートワインセラー誕生 ドローンを活用したRFIDリーダーが開発されるなど、周辺技術開発も加速。

RFIDは長い間魔法のタグと言われつつも、コスト高のため表舞台に登場しないという暗黒の時代を歩んでいたが、ここに来て最大の問題であったコスト低減が実現し普及への加速度を増している。RFIDスマートワインセラー、商品に取り付けれられたRFIDタグをドローンの自動運転技術で読み込むなど、何かと話題が豊富になってきている。

 

  • RFIDタグを活用したスマートワインセラー誕生

RFIDが無人コンビニで実用化されて、バーコードに変わる近未来の技術として注目を浴びている話は、このGlotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)でもお伝えしている通りである。

(参考記事:中国でまた新しい無人コンビニが誕生した、「Well GO」RFID技術の最先端技術を感じる店舗だ|深セン)

(RFIDタグが廉価に製造できる時代へ突入。無人化、キャッシュレス社を促進するか? 深セン|中国)

今回RFIDタグを活用して、スマートワインセラーが新しく誕生した模様だ。開発したのは、珠海市に本社を置く珠海晶通科技有限公司。

ワインの生産地、ワインの種類、生産年、ぶどうの種類など詳細なデータをRFIDタグに記載しそれぞれのワインに添付する。するとRFIDを読み込んだスマートワインセラーがそのワインに適合する温度で、適切に温度管理をしていくれる優れものだ。

rfid smart wine cellar

ワインは、種類によって保存に最適な温度が異なる。例えば、赤ワインはある程度熟成を促進させるために15度程度が適温とされ、白ワインは、赤よりも酸素による影響を受けやすく12−3度が適温、シャンパンは、10度前後とそれぞれの種類で適温が異なり、保存が煩雑である。さらに厄介なことに、ワイン好きの方は、同じ赤ワインでもブルゴーニュやボルドーと行った地域でさらに細かく温度を調整するようケースもあるようである。

今回、RFIDを活用することによって、ワインの個別情報をワインセラーの保冷機能とアプリを活用して連動させることによって、そのワインにあった温度調整を自動的に行うことが可能であるという。RFIDを活用したスマートワインセラーで、自動的にワインを最適温度に管理できるわけである。

また、このスマートワインセラーは、保冷だけでなく、在庫管理機能も有しており、RFIDリーダーを近づけるだけで、全てのワインの個別情報を読み取り、ユーザーが探しているワインがワインセラーの中のどの位置にあるかを瞬時に提示していくれるという。

現在は、業務用スマートワインセラーからの販売開始であるが、今後は、各家庭の細かな要望に対応できるよう、小型のワインセラーを開発して行くという。少量のワインで、それぞれの温度を管理してくれるワインセラーが自宅にあれば、ワイン好きには喉から手が出るほど欲しいワインセラーになりそうな予感だ。オシャレなスマート家電がまた一つ誕生することになった。

 

  • 大型倉庫で保管する商品をRFIDで管理すると、読み込み作業が大変。そんな悩みをドローンが見事解決。

drone in warehouse RFID

未来を変える可能性があるRFIDタグであるが、実は一つ大きな欠点が指摘されていた。大型の倉庫でRFIDが活用された場合には、その読み込みに膨大な労力を要していた。例えば、ウォルマートは巨大倉庫でRFID技術を活用した商品管理を導入したものの、その読み取り作業に予想を大幅に上回るコストが発生し、減収要因となっているようだ。従来のRFIDリーダーがタグを読み込める範囲は、無線によって異なるが、最長であるマイクロ波を活用しても2M程度が限界を言われていた。だから、RFIDリーダーを商品の半径2メートル以内まで動かしていく作業が、人的労力を必要とする最大の難関となっているのである。

今回、そんな悩みを解決するために、MIT(マサーチューセッツ工科大学)がドローンを活用したRFID読み込みリーダーを発明し、倉庫管理の効率化を飛躍的に高めることが可能だという。

drone warehouse RFID checking

MITが開発したドローンによるRFIDリーダー搭載技術を活用すれば、効率的に商品に添付されたRFIDタグを正確に読み取ることが可能だという。ドローン自体に、RFIDリーダーを搭載するとドローンが大型化となり、ドローン同士が積極するリスクが高まる為に、ドローンにはRFIDリーダーの発信する電波を中継する装置だけを内蔵し、中継地点としてデータをリーダーへ転送する役割を担うという。

 

  • 日増しに活発化するRFID関連のニュース

RFIDの技術を活用してレジの無人化が検討されているのは日本でも有名な話である。現在、世界中でRFIDや周辺技術のニュースが賑わっておりRFIDの普及がいよいよ加速度的に進んできた印象である。今後もGlotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、RFIDが無人化社会に与える影響についてトレンドをウォッチしていくことにしたい。