アリババがニューリテール(新しい小売)技術満載の直営モール「亲橙里(チンチェンリー)」をオープン!

4月28日アリババ本社から500Mの至近距離に初の直営モール「亲橙里(チンチェンリー)」が開業した。アリババ最先端ニューリテール技術が余すところなく導入され近未来的ショッピンモールである。杭州の未来科技城の生態系に新名所が加わった。

 

ニューリテールモール!アリババ本社周辺のライフスタイルが変わる

4月28日、アリババ直営のニューリテールショッピングモール「亲橙里(チンチェンリー)」が開業した。このプロジェクトは、コード名をMore Mall(猫茂)プロジェクトと呼ばれ、昨年夏の時点で当サイトでもご紹介している。アリババが提唱するニューリテール戦略(オンラインとオフラインの融合)を余すところなく発揮した店舗設計となっている。

アリババ本社からわずか500Mという至近距離に開業したわけだが、実は周辺はアリババが社員向けにボーナスとして付与された福利厚生住宅が多く住民の大半はアリババ関係者となっている。企業体としてアリババが提供するニューリテール技術を住民としてのアリババ関係者がユーザー目線で実体験することで、更なるテクノロジーの飛躍に磨きをかけようというのである。そういう意味では新しいモールである亲橙里(チンチェンリー)は、壮大なアリババのニューリテール実験場という位置付けでもあるのだ。もちろん、一般の方も使用できるので杭州訪問の際には是非訪問して頂きたい。

参考記事:【アリババニューリテール戦略の全貌】第2回:新しいショッピングモール「More Mall(猫茂)」2018年4月開業

 

盒馬鲜生(ファーマーションシェン)などOMO店舗が多数入店!

亲橙里(チンチェンリー)の総面積は4万平米、地下2階、地上5階の設計となっている。

従来はアリババが買収した銀泰百貨店(INTIME)の各店舗でニューリテール戦略が部分的に導入されていた訳であるが、この亲橙里(チンチェンリー)には全てのニューリテールテクノロジーが集結したことになる。そういう意味では、スケール感が異なりまた他店にない新しいニューリテール実験が多数導入されており、ニューリテール戦略の最先端を行く店舗だと言える。

ニューリテールを活用した店舗をさらりと確認するだけで「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)淘宝心選(タオバオシンシェン)天猫精霊生活館(AIスピーカー)淘宝二次元V殿(VR活用店舗)などが目につく。今回だけで全てを説明するのは不可能であるが簡単にいくつかの店舗説明をしておきたい。

⑴「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)

地下一階には、アリババのニューリテール戦略の中核であるOMOスーパーマーケット「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)が4000平米規模で入店し近隣の食生活を充実させる。オンラインとオフラインを融合し近隣には30分以内でデリバリーしてしまう。レストランスペースも400を超える座席が用意され、その場で購入したものを調理して食べられる体験を促している。またアリババ本社と連携しピックアップポイントなども配置しデリバリーの利便性を増すようだ。

参考記事:【アリババニューリテール略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

(2) 天猫精霊生活体験館(Tmall Genie=AIスピーカー)

天猫精霊とは、いわゆるアリババグループが力を入れるAIスピーカーである。既にGoogle HomeやAmazon Echoのように一般販売もされている。この店舗では、AIスピーカーを活用し顧客との相互コミュニケーション空間を作り出している。X-Spaceと呼ばれる空間では、パノラマビジョンを設置しユーザーとの間で臨場感ある体験を提供している。IOTスマートホーム体験館では、音声認識で空間を制御する体験が可能である。音声によるポストカードの作成、音声によるアリペイ決済など、AIスピーカーを活用した様々な体験を楽しむことが出来る。

(3)淘宝心選 (タオバオシンシェン)

  タオバオが展開するブランドショップである。日本のMUJIのようなイメージで、ホームリビングや生活、子供用品に関する商品を充実させている。この店舗もオンラインとオフラインを融合させスマホから注文しデリバリーしてもらうことも可能である。

(4) 天猫国際線下店

タオバオを活用した海外からの製品購入をサポートする店舗である。例えば日本からの製品は日本語で商品説明がなされているが、この場では商品をスキャンすると中国語翻訳が掲載され商品理解を促進してくれる。また自動サンプル配布マシーンが配置され、QRコードスキャンをすることで商品サンプルを持ち帰ることが出来る。午後2時までに注文すれば5キロ以内であれば同日中にデリバリーする仕組みも構築されている。この仕組みはちょうど4月20日にアリババ保有の銀泰百貨店で一号店がオープンしたが今回はその2号店となる。

 

千人千面の広告技術で、ユーザーごとに異なる広告掲載

Googleなどでユーザーごとに異なった広告が表示されるのは一般的な技術である。このショッピングモールではそれをリアルな広告ボードで展開されている。ビッグデータに基づくユーザー解析により、ユーザーの趣向を把握していることから可能な技術である。

このショッピングモールでは、他にも面白い試みが多数さなされているので随時体験レポートと共にみなさまにお届けすることにしたい。

GloTechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後も杭州で展開される面白い試みを皆様にお届けして行くつもりである。