ORII社のスマートボイスリングは、リングをはめた指を経由して音声でスマホを操作可能 ORII /ガジェット

香港科技大学のMBA卒の黃家恒(Huang Jiaheng)を中心とする4人組が世界初の骨電動技術を活用したスマートボイスリングを発明し商品化へ。2015年に設立されたOrigami Labsでは、Kickstarterにてクラウドファンディング中、目標は既に達成。2018年2月発売予定。

  • 骨電動技術を活用して、音声がスマートボイスリングをはめた指の骨を経由してスマホを操作

一見すると、ただのファッションリングだ。

orii ring

しかし、この何の変哲も無いリングこそ、骨伝導技術を用いて指の骨を経由して、音声だけでスマホを操作できるようになるというスマートボイスリングである。

開発元であるOrigami Labsの創設者の一人である黃家恒(Huang Jiaheng)の父親は、13歳から全盲人だったそうだ。

しかし、彼の父は不断の努力によって、香港初の視覚障害コンピュータサイエンスエンジニアとなり、盲人がコンピュータをごく普通に使えるようになるための研究に没頭した。黃家恒は、そんな父親の影響を受け、父の意思を受け継ぎ、盲人がスクリーンタッチなしに、コンピューターやスマホを使えるようにするための研究を進め、現在では世界がその研究に注目している。

orii 9 screen free

現段階では、視覚障害者にとっては、どうしてもスマホを使うためには高いハードルがある。それをORIIのスマートボイスリングを装着し、指の骨からの骨電動技術でスマホを操作できるようになれば、どんなに素晴らしい世界になるのだろうか?

orii ring  voice control

まずは、ビデオを見ていただいた方がその製品の素晴らしさが伝わるかもしれない。

誰かから電話がかかって来たときは、スマホにタッチしなくても薬指を耳に当てるだけでいい。そうすれば、骨電動技術を通じて 相手の音声を聞くことができる。当然こちらの話す声も骨電動技術で伝えることもできる。骨による振動を使っているので、盗聴をされる心配もなくセキュリティー面でも優れものだ。

電話だけでなく音楽、映像は当然。さらに、ORIIのスマートボイスリングは音声アシスタント機能を強化することにも力を入れており、リングのマイクへ話すことによりスマホへ命令を伝達出来るという。ソーシャルメディアにコンテンツを公開したり、ナビゲーションの地図をサーチしたり、Siriにアクセスしたりも可能だという。スマホで再生できる全てのコンテンツがこのスマートリング経由で操作できるようになるというから、盲人によってどれほどの革命を引き起こすか容易に想像できる。

orii 防水

骨電動技術による振動を活用して音声を伝達する仕組みで、混雑している場所でも問題なくノイズなしではっきりとした音声が聞こえるというから、健常者にとっても応用できる技術であろう。

iPhoneでもでもAndroidでもどちらの端末にも対応している。

既にKickstarterでは、目標額を大幅に超過して資金が集まっているが、2018年2月の発売に向け。現在もクラウドファンディング中だ。IT技術がどんどん世の中をよりよくしていくのを確認できる。

orii kickstarter