滴滴出行(ディディチューシン)の車内を活用してコンビニ展開、配車サービスの中でもニューリテール戦略がスタート!?

杭州では、滴滴出行(ディディチューシン)の車内でコンビニやマッサージ展開のテストが盛んである。配車サービスの車内を活用した買い物やサービス展開するのがトレンドになりつつある。ドライバーには、乗車運賃以外に新規の副収入機会が誕生!

 

配車アプリの新トレンド 車内を活用した買い物や新サービス開始!?

アメリカでは、既に今年7月からUberがNYなどの一部配車サービスの中で、簡単なスナックやドリンクを販売するサービスを展開している。中国でも、アメリカから少し遅れて配車サービスの車内を活用した新しいサービスが、ここ数ヶ月でブームになりつつあり資金調達も旺盛になりつつある。

【参考記事】:Uberなどの配車サービス運転手の収入アップの為、Cargoが車内コンビニ開業を手助け

中国の杭州では、いつくかの企業が既に滴滴出行(ディディチューシン)のドライバーを対象として、ドライバーが希望すれば車内でコンビニ運営開始のサポートを行なっている。その中で、既に資金調達に成功しビジネス展開を強化しているモバイルゴー(魔急便/mojibian)と爽哇 (shuangwa)という2社をご紹介したい。

モバイルゴー(魔急便/mojibian)は、2017年8月設立の新しい企業で、創業者は韩振威(han zhenwei)である。彼は、滴滴出行(ディディチューシン)で、三年間の業務を経験し在籍中から滴滴出行(ディディチューシン)のドライバーに対して、もっと副収入をもたらすことができるサービス展開を模索していたという。

モバイルゴー(MobileGo)が展開するサービスはいたってシンプルである。

滴滴出行(ディディチューシン)の車内において、運転席の後方と助手席のう後方及びその間の3箇所に簡単な棚を配置して、小さなコンビニを運営するようなイメージである。商品アイテムは、それほど多くなく簡単なドリンクとスナックが中心である。乗客は気に入ったものがあれば、QRコードをスキャンして商品を購入する。モバイルゴーは、2017年12月にエンジェル投資家から1,250万元(日本円で2億1000万円強)の資金調達にも成功しており今後のさらなる展開が気になるところである。

滴滴出行(ディディチューシン)のドライバーは、99元のデポジットを支払い簡単な研修を受けるだけでこの仕組みに参加することができ、売り上げの20%をドライバーの副収入にすることができる。売上金額に応じた特別なボーナス制度も用意されている。ドライバーは、在庫を抱えることなくスペースを提供するだけで、売上比率に応じた副収入が入る仕組みなので、在庫リスクがない形で参加できる。

サプライヤーであるドリンクやスナックを提供するスーパーマケットやコンビニとオンラインシステムで連携しており、軽食を気に入った乗客はオンラインを通じてまとまった注文を行い自宅へ発送することが出来る。O2Oのビジネスモデルニューリテール戦略との融合がここでも見られるのである。乗客がオンラインでたくさんオーダーすれば、多くの手数料がドライバーに落ちることになる。

今度は、滴滴出行(ディディチューシン)の車内を活用して、新商品のマーケティングリサーチや広告掲載の展開など、車内を活用した新しいアイデアがたくさん展開される予定だという。

 

爽哇 (shuangwa)という企業である。創業者の叶泽天(yezetian)は、アリババやIBMで仕事をしていた経歴を持つ。

モバイルゴーと同様に、爽哇 (shuangwa)も直近で資金調達に成功しており11月に1500万元(日本円で2億5000万円程度)を調達している。

この企業が展開するサービスは、運転席にマッサージ機を備え付け乗客が配車サービスを楽しんでいる間に乗客は希望をすれば、マッサージサービスを受けることができるというものである。乗車料の他に3元7分、5元15分を支払うと、乗車中に車内でマッサージのサービスを受けることができる。

既にテストを開始しているドライバーの試算によるとユーザーからの評判が良く、3ヶ月から8ヶ月程度でマッサージ機の初期投資代金を回収できるという。シェアマッサージが、滴滴出行(ディディチューシン)の中にやってきたというのが、この企業のキャッチフレーズのようである。

いずれにせよ、中国では配車サービスの車内を活用して、新しいビジネスを展開することが新しいトレンドになりつつある資金調達の分野でも注目を集めつつあるようだ。単なる移動時間をより快適なものにするという試みは果たして成功するのだろうか。

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