「Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)」が無人リテール戦略を発表!株価は好感し上場来高値を更新!

1/8、中国のニュー・リテール型コーヒーチェーン「Lucking Coffee(ラッキンコーヒー=瑞幸咖啡)」は戦略発表会を開催し新しい経営戦略として瑞即購(Luckin coffee EXPRESS)と瑞劃算(Luckin popMINI)といったコーヒー製造端末を活用した無人コーヒー販売戦略をスタートすることを発表した。新戦略は好感され株価は12%を超える大幅高となった。Lucking Cofee(ラッキンコーヒー)の新スマートリテール戦略は注目する価値がありそうだ。

 

「Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)」の無人リテール戦略とは?

1/8、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)は、新たに無人コーヒー製造機械である瑞即購(Luckin coffee EXPRESS)と無人自動販売機である瑞劃算(Luckin popMINI)の導入を発表した。

Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)が発表した瑞即購(Luckin coffee EXPRESS)と瑞劃算(Luckin popMINI)は、ユーザーがLucking Coffee(ラッキンコーヒー)のアプリあるいはミニプログラムからコーヒー注文を行えば、こうした自動製造マシンが約90秒から100秒でコーヒー1杯を製造してくれるというのである。

既にLucking Coffee(ラッキンコーヒー)は、1、2級都市を中心に4507店舗(2019年12月末時点)展開されているが、こうした店舗と相互補完する形でこうした自動製造マシン端末が、鉄道駅、高速道路のサービスエリア、学校、オフィス、コミュニティースペース、ガソリンスタンド、ショッピングモールなど、様々な場所に配備され、従来の店舗がカバーできず空白地帯となっていた地域をカバーするというのである。

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新しい経営戦略を受け、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)」の株価は12%以上も上昇し上場以来の高値を更新中であるが、経営戦略発表会ではCEOからもう一つ興味深い話が展開された。

(写真:Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)の株価推移 Yahoo Financeより抜粋)

Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)CEOである銭治亜(Qian Zhiya)氏は、戦略発表会の場でビッグデータを活用した「自社トラフィック+自社製品」のスマートリテールプラットフォームの開発を進めることを公表し、今後は有人店舗と無人店舗を相互連動させ、さらにOMO戦略(オンラインとオフラインの統合)を融合するグローバルプラットフォームネットワークの構築を推進すると述べたのである。

当サイト(GloTechTrends)では、以前からLucking Coffee(ラッキンコーヒー)のビジネスモデルについて慢性的なクーポン配布(燃銭)に依存するだけのビジネスモデルではないかと疑問視してきたが、今回の戦略発表会では、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)の目指す新しい最終的ゴールが明確に見えてきたように思える。

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既に、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)では、ビッグデータを活用し事前に各店舗の売上予測がなされそれに必要な材料が調達されるサプライチェーンが構築されていることが公表されている。コーヒーデリバリーにおいても、ビッグデータの解析を通じて、配送スタッフが柔軟に配備され最適化されたスケジューリングを実現しているとも言われている。あらゆる角度からデータ予測を行いコスト削減も進められているのである。

かつて、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)の大株主である投資家は、Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)のクーポン配布が、全てのユーザーに均一条件で提示されているのではなく、一定のアルゴリズムに基づいて差別的に配布されていることを公表しており、アクティブなユーザーほど割引率が低く、新規のユーザーや注文が長期間途絶えているユーザーに対して、購入を刺激するような高い割引率を付加したクーポンが配布されていることを明らかにしている。中国のインターネット業界では、こうした差別化を大数据殺熟(ビッグデータ殺熟)として批判の対象とされることも多いが、実際のところビジネスにおいて、大数据殺熟(ビッグデータ殺熟)がビジネスの効用を最大限に保つための方法であることは認識されており、中国以外でも広く展開されている。

Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)が公表するビジネスモデルは、ビッグデータを効果的に活用し、その上でオンラインとオフラインを融合し、さらに有人店舗と無人店舗をも有効活用し相乗効果を狙うという高度なビジネスモデルに発展しようとしているのである。

今後のLucking Coffee(ラッキンコーヒー)のビジネスモデルの進化には、注目する必要があり、ひょっとすると数年後にはコーヒー以外の商品を効果的に販売するところまで到達しているかもしれない。Lucking Coffee(ラッキンコーヒー)を単なるコーヒーチェーンの延長線上で理解していると、時代のトレンドに取り残されてしまうことにもなりかねない。当サイト(GloTechTrends)としてもLucking Coffee(ラッキンコーヒー)およびその周辺により注目していく予定である。

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