OMOコーヒー業界Luckin Coffee(瑞幸咖啡)が香港市場への株式公開(IPO)準備開始!

1/13、中国メディアの報道によるとLuckin Coffee(瑞幸咖啡)が投資銀行をアドバイザーに指名し香港証券取引所への上場準備に入ったようだ。シェア自転車業界では単独IPOを実現できた企業は誕生しなかったが、OMOコーヒー業界で初のIPOが実現するのだろうか?

 

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は株式公開を急ぐ理由とは?

1/13、北京に拠点を構える中国メディア(Equalocean)によれば、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は香港証券取引所への株式公開準備を開始したと報じられた。Equalocean の報道以前である1/7にも、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)の新しい最高財務責任者(CFO)としてReinout Schakel氏が指名されている。この人物はStandard Chartered 銀行香港でエグゼクティブダイレクター、 クレディスイス、プライスウォーターなどでエクイティーマーケットでの経験を有した人物であり、株式公開には適材であり株式公開準備報道の信ぴょう性が増してくる。

(撮影GloTechTrends)

Link: 中国メディア(Equalocean)

GloTechTrendsとしては、1/10付けの記事でLuckin Coffee(瑞幸咖啡)のビジネスモデルをご紹介したばかりである。2018年1月から9月までの直近の9ヶ月間決算では、売上は3億7500万元(日本円で60億円ほど)にも関わらず、8億5700万元(日本円で137億円規模)の純損失を計上していることが判明しており、黒字化を実現できる目処はまだ見えていない。現時点では、慢性的に資金を必要とするビジネスモデルであり、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)がさらなる事業拡大のため、早い段階で株式公開を目指し大規模な資金調達計画を視野に入れることは不思議ではないだろう。

参考記事:

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)のプロモーション(燃銭)を繰り返すビジネスモデルは継続できるのか?

 

スターバックスの反撃で競争激化するOMOコーヒー業界

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は、ユニコーンスタートアップ企業が数多く存在する中国においても、史上最速のスピードでユニコーン(時価総額10ビリオンUSD超え)企業化を実現したスタートアップである。

(撮影GloTechTrends)

2017年10月に創業し2018年初頭からビジネスを開始したのであるが、わずか一年たらずの期間で中国国内で2000店舗以上を保有するコーヒー店舗となっている。この数字はスターバックスコーヒーが中国進出から19年かけて3400店舗に到達している点と比較しても、驚異的なスピードであることは歴然である。

しかし、このところOMOコーヒー分野でLuckin Coffee(瑞幸咖啡)に遅れをとっていたスターバックスもアリババと提携し協力することでLuckin Coffee(瑞幸咖啡)を猛追している点を忘れてはならない。1/11に杭州で開催されたアリババ主催の「One Business Conference」では、スターバックスがアリババの提供するシステムを活用し過去4ヶ月間だけで30都市2,000店舗でOMO対応を実現しLuckin Coffee(瑞幸咖啡)に反撃を仕掛けているのである。

その一方で、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)はテンセント陣営である美団外売(meituan)との関係を強化し、スターバックスとの対抗姿勢を明確化しているが、今後の競争を勝ち抜くためには更なる資金が必要なのである。Luckin Coffee(瑞幸咖啡)が早い段階で株式公開を目指し、巨額の資金調達を目指すのは納得感のある話なのである。

2017年に一世風靡したシェア自転車業界では、MobikeやOfoなどの大手を含め株式公開に成功した企業は現時点で誕生していない。果たして、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)はOMOコーヒー業界で初となる株式公開を実現する企業となるのだろうか?スターバックスとの競争の行方と共に2019年の注目すべきテーマとなりそうである。

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