Luckin Coffee(瑞幸咖啡)のプロモーション(燃銭)を繰り返すビジネスモデルは継続できるのか?

12/22、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は中国マクロ経済低迷の中でもBラウンドの資金調達に成功し2億USD(日本円で217億円程度)を獲得した。しかし同時にLuckin Coffee(瑞幸咖啡)の巨額赤字も明らかとなり、今後のビジネス戦略に注目が集まりそうな予感である。

 

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は2018年最初の9ヶ月で8億5700元(日本円で137億円規模)の純損失!

12/22、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)はBラウンドの資金調達を終了し、企業価値を22億USD(2400億円程)と増大させた。既にユニコーンに数えられ店舗数も2000店舗を超えるなど全てが順調にように思える。

しかし、資金調達と同時に明らかとなった財務内容では、2018年1月から9月までの9ヶ月間で、売上は3億7500万元(日本円で60億円ほど)にも関わらず、8億5700万元(日本円で137億円規模)の純損失を計上していることが判明した。その財務数値の内容であれば、キャッシュフロー上は継続的に資金調達していかなければ、やがて企業継続に問題が生じることは明らかである。

好景気であれば、ユーザー数が伸びていれば、たとえ赤字決算でも市場から評価され、株式公開や企業売却といった戦略が取りやすくなるが、ひとたび景気低迷が鮮明となると、財務状況に対してより厳しい目が向けられるようになる。Luckin Coffee(瑞幸咖啡)に対しても、今後のビジネスモデルのあり方に、より注目が集まりそうな気配である。

 

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)の燃銭(シャオチェン=クーポン活用などのプロモ)が増加傾向?

実は、筆者は中国滞在時には頻繁にLuckin Coffee(瑞幸咖啡)を利用している。OMO(Online Merger Offilene)のユニークなビジネスモデルに注目すると同時に、頻繁に配布されるクーポンを活用したお得感からLuckin Coffee(瑞幸咖啡)を活用してきたファンなのである。

しかし、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)の店舗数が増大し、知名度も増した現在でも、頻繁に無料クーポンやディスカウントクーポンが配布されてくる状況に、果たして、財務状況はどうなっているのだろうと疑問も持っていたのも事実である。筆者のスマホに最近送られてきたクーポンを見ても、2019年1月に使用できるクーポンだけでなんと5枚も送られている。中国では、頻繁にクーポンを活用したプロモーションマーケティング戦略が活用されており、お金を燃やすことに擬えて燃銭(シャオチェン)と呼ばれるが、明らかにやりすぎの領域に達している。資金調達と燃銭(シャオチェン)を繰り返すだけのビジネスモデルとなっており、肝心の営業キャッシュフロー部分を取り上げてみれば、財務状況的に全く黒字化を実現できないのも納得感がある。

 

ユーザーは、OMO(Online Merger Offline)のビジネスモデルだけでは、もはや満足しない!

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は、スターバックスが優位な地位を独占していたコーヒー市場にOMO(Online Merger Offline)戦略を導入し、新しい市場を開拓するのに成功したユニークな企業である。その点だけでも十分に賞賛に値する企業と言える。

しかし、その一方で新しいもの好きでかつ飽きっぽい中国人ユーザーには、既にOMO(Online Merger Offline)のビジネスモデルは当たり前のものとなり、満足されていないというのも事実である。スターバックスもOMO型デリバリーにすぐさま参入したことも競争を激化されている。

中国の著名なユーザー同士のQ&Aサイトである知乎(zhihu)では、既にLuckin Coffee(瑞幸咖啡)に対してユーザーから厳しい評価を散見するようになっており、その多くを肝心の味覚部分が占めている。

例えば知乎(zhihu)では、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)はSchaerer 社製(スイス)の全自動コーヒーメーカーが使用されているが、これはコンビニ店舗で活用されているコーヒーメーカーと同じであるといったような、味覚に満足していない趣旨の書き込みが見られている。

さて、果たしてLuckin Coffee(瑞幸咖啡)が、OMO(Online Merger Offline)戦略のもう一歩先に、今後どのようなビジネスモデル戦略を構築していくのか非常に楽しみである。

中国の景気低迷が今後も深刻化するようであれば、燃銭(クーポン送信)を中心とするLuckin Coffee(瑞幸咖啡)ビジネスモデルには限界がやってくるだろう。Luckin Coffee(瑞幸咖啡)の成長戦略は大きな曲がり角を迎えているのかもしれない。

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