KPMGが2019版中国フィンテック企業50( China Leading Fintech50)を公表!

KPMGが中国の注目フィンテック企業50社を紹介する「China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)2019」を発表した。精緻な分析に基づいた100ページ以上に及ぶ大型レポートで、中国フィンテック業界のトレンドを知る上で非常に有益で、かつクオリティーの高いレポートとなっている。当サイト(GloTechTrends)でも簡単にエッセンスを紹介するが是非原本をご覧いただきたい。

 

KPMGが 2019 China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)レポートを公表

KPMGは、毎年中国国内のフィンテック市場のトレンドや、注目の中国フィンテック企業50社の概要をまとめレポートとして一般公開している。今年で4回目となった「2019 China Leading Fintech50」は100ページを超えるボリュームとなり、中国のフィンテック事情を理解する上で貴重なレポートとなった。

参考:KPMG China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)2019原本

あわせて、KPMGは6回目となるグローバル版フィンテックレポート「フィンテック100」(2019年版)も公表している。こちらは英語版と日本語の要約版がリリースされており、世界で活躍するTOP100社のフィンテック企業を紹介している。いずれのレポートも世界のフィンテックトレンドを知る上で有益であり、是非手にとってご覧いただきたい。

参考:KPMG Global Leading Fintech100(フィンテック100)2019原本:

英語版オリジナル

日本語版(要約)

 

中国フィンテック企業トップ50社(China Leading Fintech50)の顔ぶれ

さて、2019年版の中国フィンテック企業トップ50社(China Leading Fintech50)の顔ぶれを確認しておきたい。

(写真:KPMG China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)2019より抜粋)

中国フィンテック企業トップ50社(China Leading Fintech50)の報告書によれば、中国フィンテックは1.0時代から2.0時代へとアップグレードされ、フィンテックの市場規模も拡大しているという。フィンテック1.0時代では、ユーザーの需要主導型のフィンテック進化が中心であり、ユーザーが求めるデマンドをテクノロジーの観点からアップグレードさせるアプローチが主流であった。

しかし、フィンテック2.0時代に突入した現在では、供給主導型の金融テクノロジーが中心となり、大規模な金融基盤インフラ改革や管理システム構築といった技術力を要する大掛かりなフィンテック技術の進化が中心となってきている。例えば、アントフィナンシャルが展開するブロックチェーン技術を活用した保険商品である「相互保(シャンフーバオ)」は、伝統的な金融システムに対して、ブロックチェーンを活用することで抜本的に改革する仕組みを構築し、新サービスを提供していくものでフィンテック2.0時代の代表的な事例として挙げられるだろう。

参考記事:

アリペイからインシュアテック相互保険型商品「相互保(シャンフーバオ)」が発売開始!

アントフィナンシャルの保険商品「相互保」が当局指導により「相互宝」へ名称変更!

 

巨大フィンテック企業が総合フィンテック(コンプレヘンシブ)企業へと成長!

(写真:KPMG China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)2019より抜粋)

中国フィンテック業界では、大手フィンテック企業が技術的な優位性と顧客基盤の優位性を同時に獲得し、フィンテック業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立したと言える。アントフィナンシャル、京東数字科技(京東ファイナンスより社名変更)、Lufax(陸金所)などの巨大フィンテック企業が総合フィンテック企業(コンプレヘンシブ)へと成長し、広範な金融業務領域に進出している。こうした巨大フィンテック企業は、新しいフィンテック分野への進出にも積極的であり、ポテンシャルの高い新興フィンテック企業の買収も積極的である。巨大フィンテック企業がますます巨大化する段階に入りつつあると言えるだろう。

 

伝統的金融機関のフィンテック分野での逆襲がスタート!

テクノロジー企業を母体とするフィンテック企業に対して、攻められる側であった伝統的金融機関も黙って見ているわけない。伝統的金融機関側の危機感も加速しており、ここ数年は子会社を設立する戦略でフィンテック競争にプレーヤーとして参加するようになってきている。

例えば、中国4大国営商業銀行の一角であった中国建設銀行(China Construction Bank)は、上海の浦東新区にフィンテック子会社(100%子会社)である「建信金融科技」を設立した。ソフトウェア技術、プラットフォーム運用、金融情報サービスを展開しているが、中国建設銀行が有する金融分野での経験や、既存顧客をベースにした経営戦略で急成長しており、設立からわずか一年で今回のKPMG China Leading Fintech50社入りを果たしており、注目される企業である。伝統的金融機関のフィンテック分野における逆襲が始まりそうな予感である。

(写真:KPMG China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)2019より抜粋)

非常に興味深いトピックが多岐にわたり、是非「 2019 China Leading Fintech50(中国领先金融科技企業50)レポート」を手にとってご覧いただきたい。

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