アリババ(口碑)とシンガポールの巨大パン屋「BreadTalk」がスマートパン屋をスタート!

6/27 、上海でシンガポール最大手パン屋であるBreadTalkがアリババグループの口碑(コウベイ)と協力し、スマートパン屋に参入。ニューリテール戦略を加味し、近未来型のパン屋像の対するユニークな試みに挑戦!リテール店舗のスマート化が加速!

 

中国ではパン屋のスマート化が次なるトレンドへ!

先日(6/11)当サイトにおいて、北京で多店舗展開するパン屋「味多美(wedome)」とアリババグループの「口碑(コウベイ)」が共同でスマートパン屋をオープンしたニュースをお伝えしたばかりである。味多美(wedome)の試みは人工知能を活用しお会計時にユーザー選択した複数のパンを画像認証し、瞬時にレジなしお会計を済ませてしまうというユニークな取り組みであった。

それからわずか2週間。6/27に同じくアリババグループの口碑(コウベイ)とシンガポール最大のパン屋である「BreadTalk」がタッグを組み、新しいスマートパン屋を誕生させた。伝統的なパン屋にテクノロジーを融合し、アップグレードさせる挑戦は、主戦場は中国であるがそのプレイヤーは国際企業を巻き込みグローバル化しつつある。日本企業にとっても、リテール店舗のスマート化のトレンドをしっかりと受け止めて行く時期に突入したといえよう。

参考記事:スマートパン屋さんが登場!!味多美(wedome)では人工知能がパン種類を識別し会計!?

 

シンガポール発のパン屋「BreadTalk」とは!

まず日本ではあまり馴染みのないBread Talkについて簡単にお話しておきたい。Bread Talkの運営企業は、BreadTalk Bread Story Food Group といい2000年にシンガポールで創業された企業である。中国や東南アジアの大型ショッピングモールへ行けば、必ずと言って良いほど見かける知名度のあるパン屋さんである。高級パン路線でなく、入店しやすいカジュアルなスタイルが人気を集め、シンガポールだけでなく、香港含む中国の各地、香港、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムなどの東南アジア各国、クウェート、バーレーン、ヨルダン、オマーン、カタール、サウジアラビアなどの中東諸国にもグローバル展開するパン屋さんである。

BreadTalkは、中国本土に2003年12月に進出し現在でも圧倒的な人気を誇り、店内はいつも若い人たちで賑わっている。上海、北京、広州、深セン、南京などの都市部を中心に40以上の中国の都市で展開し、中国で最も成功したグローバルブランドのパン屋である。

BreadTalk Bread Story Food Groupは、創業からわずか3年の2003年にシンガポール証券取引所(SGX)にも上場を果たしパン屋として唯一のシンガポールで上場を維持する企業でもある。

アリババ(口碑)と伝統的パン屋のコラボレーション!

さて、シンガポールの伝統的なパン屋さんがアリババグループの口碑(コウベイ)のテクノロジーによって生まれ変わろうとしている。 6/27  BreadTalkとアリババが上海で、スマートパン屋の一号店を出店した。アリペイのプラットフォームを活用することで、ユーザーにとって便利で快適なスマートパン屋を目指すという。

店内には、スマート自販機コーナーがありスマート自販機の中には24時間いつでも温かいパンが格納されている。パンの種類に応じて適温が異なるが、それぞれのパンにふさわしい温度状態が管理されているのである。ユーザーは深夜も含め24時間いつでも好きな時に、良いコンディションのパンを購入することができる。

アリババグループの口碑(コウベイ)は、アリババグループの地域に密着したライフサービス全般を網羅するコマースサービス企業であり、アリババグループを代表するユニコーン企業の一つである。BreadTalkは、口碑(コウベイ)に蓄積されたビッグデータ解析を行う事で、ユーザーが好むであろうパンを分析し、ユーザーの属性、味覚趣向に応じて、提供されるプロモーション内容や、配布されるクーポンの内容が異なるMA(マーケティングオートメーション)を実現するという。その精度は一体如何なものなのだろうか、ビッグデータに関連する仕事をしている人にとって大変興味深い問題であろう。

まだ、現時点では実現されていないが、将来的にはアプリからユーザーが指定する時間で焼きたてパンを店舗で受け取れる仕組みも実現するという。こうした仕組みを構築し、不要なパン在庫を削減し効率良い店舗運営が可能となるのである。さらに、上海店舗ではBreadTalkの新製品のテスティングにも活用されるという。全ての人がキャッシュレス決済を行う社会においては、決済データを解析するだけで、ユーザーのリピート率など手に取るように把握できてしまうのである。日本もキャッシュレス社会化を急がなければ、新しいテクノロジーの導入という意味では、全ての面で遅れをとってしまうことになりかねない。

口碑(コウベイ)は、パン屋だけでなく全リテールのスマート化を目指す!

口碑(コウベイ)が発表したスマートパン屋の発表に関して興味深い話が語られている。口碑(コウベイ)担当者によれば、こうしたリテール店舗のスマート化は、パン屋だけでなく多くの飲食店舗に導入できる可能性を秘めているという。既に、口碑(コウベイ)は、中国でよく見かけるフードストリートにも同様の仕組みを導入する計画をしているという。スマートパン屋の導入の先に、もっと奥深いリテール店舗の改革が待っているようだ。中国でスマート化が進む飲食業界の動向に、今後も注目していく必要がありそうだ。

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