73歳の日本人、川崎広人氏の中国オーガニック農法普及事例!Eコマースを上手に活用し売上拡大に成功!

単身で中国に乗り込みオーガニック農法を普及させようとする73歳の日本人がいる。滞在6年間で、既に18万平方メートルの有機作物農業に対し技術サポート、200万平方メートルの農地を支援し、川崎広人氏が作る有機野菜は淘宝網(タオバオ)のサイトでも人気商品となっている。

 

川崎広人氏は、岩手県消費生活協同組合の農業研究員だった

現在、中国でオーガニック農法を普及させようとしている川崎広人氏であるが、その経歴は非常にユニークである。岩手県消費生活協同組合の研究員として定年退職まで勤め上げたのち、2009年に中国の青島農業大学に招かれ農業分野のエキスパートとして一年間勤務することとなった。それが中国との接点となった。

  

(写真はタオバオ店舗より)

その後67歳となった2013年に、再び単身で中国に乗り込み浙江省から新疆ウイグル自治区までの中国全土の農地見学と研究を行うため、重い荷物を背負いひたすら旅を続けた。

そこで見た現実は、中国農村部では大量農薬散布や化学肥料が活用され、かつ家畜などの糞がバイオマスなどの堆肥化施設を通さず、そのまま加工されることなく、田畑に散布されているという中国農業の厳しい姿であった。

そこで川崎氏は、「私は中国の農業関係者に彼ら自身の努力を通じて、清潔で無害な農作物を栽培できるようになることを望みます。」と意を決し、自分が今まで日本で研究し学んだことを中国の農家の人々に伝え、中国で循環型オーガニック農法の普及に人生の全てを捧げることを決め、中国河南省を拠点に中国で有機農法の普及に力を注いているのである。

 

2015年の大雪で農園は壊滅的な絶望の中で、Eコマース淘宝網(タオバオ)と出会う!

こうした川崎広人氏の活動は、次第に中国国内でも注目を集めるようになり、安全な食品を食べたいというユーザーの共鳴を受け、微博でのフォロワーは瞬くまに20万人を超えた。川崎広人氏の活動に賛同する中国農家との協力関係も前進していった。

ところが、全てが順調のように見えた2015年11月、大雪による大災害に襲われ、主要な2つの農園と堆肥化施設が損壊してしまったのである。

絶望の中で、ビジネスプランの再建を余儀なくされた川崎広人氏のもとに微博のフォロワーから淘宝網(タオバオ)に出店することを進言される。兼ねてからEコマースの可能性に関心をもっていた川崎広人氏は、さっそく淘宝網(タオバオ)に出店してみると、数日間で7万元(日本円で115万円程度)程度の注文を受け付けることが出来、販路拡大への希望の光が見えてきたのである。

(写真はタオバオ店舗より)

現在、川崎広人氏が技術サポートを行い栽培されたオーガニック食品を中心とするEコマース店舗の売上は好調で、サイトの運営スタッフも当初の5名から23名体制まで拡大しているという。自社のオーガニック農園で栽培した農産物の他に、提携オーガニック農園で栽培したものも販売するようになり取扱量も順調に増加している。オーガニック野菜をベースとした中国人が好む調味料(醬)などの製造販売にも事業を拡大し、業績も順調に推移しているようだ。

また川崎広人氏が関与するオーガニック農園は、オーガニックファームのパイロット農園として、中国内の農家や一般の人々が見学に訪問するようコースにもなっており、人々がオーガニック農法を学習するための、まなびの場所としても認知度も高まっている。

73歳という年齢で単身中国に乗り込み情熱的にオーガニックの普及に尽力し、さらに、Eコマースなどの先端事例の導入に柔軟に対応していく川崎広人氏に改めて敬意を表したい。今後の川崎広人氏の中国オーガニック農園の展開に大いに注目していきたい。

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