京東が創業以来の最大試練に直面? 40歳以下を対象に12000人(8%)規模の大規模リストラを実施か?

2019年に入り中国株式相場も好転し、不動産市場の取引量も増加し表面的にはマクロ経済が好転したようにもみえる。しかしながら、実体経済にはまだ重苦しい雰囲気が漂っている。京東は、全従業員15万人のうち最大12,000人の大規模リストラの実施を計画中だという。テンセントや滴滴出行がリストラを既に実施したが、中国大手IT業界は苦難の中である。

 

京東も40歳以下を対象に最大12000人規模のリストラ実施へ!

相次ぐリストラが発表されている中国のIT業界であるが、ここにきてEコマース大手の京東にも大規模リストラ報道が噂されるようになった。京東は現在約15万の従業員が仕事をしているが、最大でその8%にあたる12000程度、しかも40歳以下を対象とした京東にとって創業以来最大の人員削減計画となるという。

2018年5月に開催された第2回世界智能大会(ワールドスマート大会)では、京東CEOの劉強東(リューチャンドン)は、“京東はまだまだ高速成長の最中であり、我々は兄弟(従業員を指す)を解雇することはないだろう。”と力強くコメントしたが、一年も経たないうちにIT業界全体の苦境の中で、反故になりそうな困難に直面しているのである。

中国のIT業界をめぐるリストラの動きは、先月(3/19)も、中国2大IT企業の一角であるテンセントが全従業員の一割を対象にリストラを含む降格人事を公表したばかりであり、大手企業も例外ではない。その他にも滴滴出行(Didi Chuxing)が15%程度のリストラ、網易(ネットイース)も30-40%の大規模リストラを実施しており、業界全体として重苦しい雰囲気が漂っており、米中貿易戦争の解決の糸口が見えない中で、今後も続々とリストラが発表されると見ていた方がよいのかもしれない。

京東の全従業員の75%は、物流関係に従事するスタッフであり、今回のリストラ策が京東の推進するスマート物流の発展に大きな影を落とし込むことになるのかもしれない。既に、一般従業員向けのリストラに先駆けて、重責を担う幹部職員に解雇が行われており、その中には技術部門、人事部門、総務部門で重責を担ってきた人物の名前も含まれており、今後の動向が気になるところである。

 

Pinduoduo (拼多多=ピンドォドォ)の猛追で既にアクティブユーザー数は中国第3位へ陥落!

中国第2位のEコマースプラットフォームとして長く君臨する京東であるが、業界3位であるPinduoduo (ピンドォドォ)の猛追を受けている点も気になるところである。

2018年末時点の京東が公表するアクティブユーザー数は、3.05億人であるが、Pinduoduo (ピンドォドォ)のアクティブユーザー数は既に4.18億人と京東のそれを上回るものとなっている。

(写真:京東2018-4Qハイライトよる抜粋)

もちろん、Pinduoduo (ピンドォドォ)のビジネスモデルの性質上、廉価な小口取引が多く2018年の年間GMV(Gross Merchandise Value:流通総額)では京東は16700億元に対して、Pinduoduo (ピンドォドォ)は 4716億元と、その差は3倍以上の開きがあり、まだまだその格差は大きいが、GMVの伸び率に注目してみると、京東は対前年比29.5%増であるのに対して、Pinduoduo (ピンドォドォ)は234%増の驚異の成長を展開しており、京東としては猛追されている危機感があることは間違いなさそうだ。Pinduoduo (ピンドォドォ)の今後のビジネスモデルの変化によっては、京東の脅威となることも否定できないだろう。

参考記事: 拼多多(ピンドウドウ)について)

拼多多(ピンドウドウ)の時価総額が京東(ジンドン)を抜き去る?設立わずか3年で時価総額3兆円目前!

「テンセント経済圏」期待の新星!2年半でユーザー数3億人を突破した拼多多(ピンドォドォと)は?

GloTechTrends(グロテックトレンド)としては、今後も中国のデジタライゼーションに関するトレンドの変化を皆様にお届けしていくつもりである。

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