ジャック・マーの進退は?2019年9月10日にジャック・マー(馬雲)からダニエル・チャン(張勇)へ

9/10早朝、アリババより新体制移行計画が正式にアナウンスされた。ジャック・マーの引退を含め情報が錯綜したジャック・マー引退の噂が沈静化された形である。1年後の2019年9月10日にジャック・マーから現アリババCEO張勇(ダニエルジャン)へ経営委譲。

 

アリババは、緩やかにキーパーソン依存リスクを軽減!新体制は2019年9月10日に発足 

9/10 アリババからジャック・マー(馬雲)をめぐる後任人事およびジャック・マーの引退時期に関してのオフィシャルリリースがなされた。

先週からジャック・マー(馬雲)の即時引退を含め、アリババの後任人事を巡り様々な観測記事が多数流布し、株価にも大きな影響を与えていたのであるが、アリババ側が事態の沈静化をはかった形である。

9/10にリリースされた内容によれば、ジャック・マーは即時引退することはなく、一年後の2019年9月10日を目処に現CEO(最高経営者)であるダニエル・チャン(張勇)をジャック・マーの後継者としてチェアマンに指名するという。かつ、2020年の株主総会までは、ジャック・マーは取締役として残りおよそ2年間の歳月をかけて各部署に影響の少ない形で緩やかな経営委譲のプロセスを進めて行くのだという。

 

特定人物へ依存しない体制作り!コーポレートガバナンスの理想形

公開企業のリスクを語る上で、最大のリスクとされるのが特定人物への依存である。スタートアップ企業が株式公開を行うときに、目論見書というのが投資家に対して公表される。特定のカリスマ的な経営者への依存度が高い企業は、リスク情報(正式には事業等のリスク)として、リスクとして記載されることになる。

スタートアップ企業が、株式公開する上で経営者の強い個性は、強みとなるケースが多いが、企業を長く継続(ゴーイングコンサーン)させるために、特定の経営者依存を低下させ、キーパーソンがいなくても企業体として運営できる体制を構築することが理想とされるのである。アリババは、ジャック・マーの強烈な個性により、急成長を遂げた企業ではあるが、実は既にアリババグループCEOは、2013年にジョナサン・ルー(陸兆禧)に譲られ、さらに2015年に現CEOであるダニエル・チャン(張勇)に委譲されている。しかし、ジャック・マーの経営者としてのカリスマ性は今だにアリババに強い影響を与えているのである。

来年、創業20周年を迎えるにあたり、よりジャック・マーに依存しない企業体を構築していこうというのである。新しいアリババの挑戦が始まりそうな予感である。

 

9月はアリババにとって特別な月。杭州が最も賑やかになる1ヶ月!

実は、9月というのは、アリババの本社がある杭州が一年で最も賑やかになる月である。ジャック・マーの会長退任と重なり、来年9月は杭州の街で大きなお祭りが開催されることになるだろう。

9月に開催されるアリババ関係のイベントをご紹介しておきたい。アリババの設立記念日が9月10日ということもあり、この時期に毎年4万人規模のアリババの従業員や関連人物を集め、盛大な年次総会が行われる。

参考記事:昨年のアリババ年次総会

9月8日に行われたアリババの年次総会、参加者4万人そこで語られたジャック・マーの夢とは?世界5番目のアリババ経済圏の構築へ|アリババ

さらに、今年は9月中旬にアリババ主催の淘宝造物節(Taobao Maker Festival)も開催される。これは一昨年AmazonGoと類似したコンセプトの無人コンビニ「タオカフェ」が発表され、そのデモ店舗が公表されたイベントでもある。

参考記事:淘宝造物節/Taobao Maker Festival)

【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go

さらに、アリババ最大のテクノロジーの祭典である雲栖大会(The Computing Conference)も毎年秋(昨年は10月、今年は9月末)に開催される。これは、世間から最も注目を集めるアリババの最大のテクノロジーイベントであり、2016年にはニューリテール戦略が発表されたイベントでもある。昨年は無人レストランのコンセプトやテクノロジーが公表されたことでも記憶に新しい。

参考記事:雲栖大会

2017アリババ雲栖大会シリーズ 第2回:「スマートレストラン」登場!まるで「食い逃げ」を楽しむ感覚で決済完了。

来年の9月は、杭州がアツくなりそうな予感である。今から非常に楽しみである。ちなみに、GloTechTrendsとしては、今年も淘宝造物節(Taobao Maker Festival)、雲栖大会(The Computing Conference)に参加する予定である。また、現地から面白いレポートをする予定なので、楽しみにしていただきたい。

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