「iPhone8/8p/X」は、AR革命を引き起こすのか?iPhoneX搭載3Dカメラでゲームの主人公になれる?AR活用事例を予想|APPLE

新機種「iPhone8」「iPhone8plus」「iPhoneX」投入でAppleのAR(拡張現実Augmented reality)革命への本気度がひしひしと伝わる。特に「True Depthカメラ」によって「3D」ARを実現する「iPhoneX」は、テクノロジーの可能性を広げる魅力的なデバイスだ。

 

  • 新しい新型iPhoneと「ARKit」の投入。その発表会でティムクックは「AR is big and profound.」(拡張現実は、巨大で意味深い)と語り、ARテクノロジーに対して改めて最大の敬意を示した

AppleのCEOティムクックは、以前から事あるごとにAppleがAR(拡張現実Augmented reality)テクノロジーの開発に情熱を注いでいることを示唆していた。今回の新型機種となる「iPhone8」「iPhone8P」「iPhoneX」いずれもがAR機能対応機種となった。さらにiOS11(9月20日からリリース予定)に搭載された「ARKit」を活用することによって旧来の機種でもAR機能が活用できることになる。iPhone7, iPhone7Plus, iPhone6s, iPhone6sPlus, iPhone6, iPhone6plus, iPhone5s, iPhonesSEをお持ちの方もiOS11にアップグレードさえすれば、旧機種で一足先にAR機能が楽しめるという大盤振る舞いである。AppleがARを本気で拡大しようとしている本気度は十分に伝わる。(一部にiPhone6以前はアップグレードしても遅くなるとの情報もあり)

 

  • 2013年Apple社のPrimeSense買収(イスラエル企業)この技術がiPhoneXで「True Depthカメラ」として実現

AppleのARに対する情熱の始まりは4年前の2013年、イスラエルベンチャーであるPrimeSense社(Friimsns)を3億4500万ドルで買収したことから始まる。この企業は3Dモーションセンシング技術(物体や人物の奥行きを計測し認識するための赤外線プロジェクター、赤外線カメラやRGBカメラを採用)の分野で異彩を放っており、当時からこのテクノロジーは認証技術、ARやVRといった色々な分野への応用の可能性を秘めていた。

Appleが買収したことで、すぐにもiPhoneにPrimeSense社の機能が搭載されるのではとの噂があったが、なかなか実現せずに現在まで経過してしまった。それが、約4年の歳月という研究開発を経てようやく今回のiPhoneXに「True Depthカメラ」という名称で搭載されることとなったのである。

今回発売予定のiPhoneXのヘッド部分を見てみると、「True Depthカメラ」が搭載されている。PrimeSense社の技術が圧縮され凝縮され搭載されていることがよくわかる。

PrimeSense社の3D技術をベースとしたテクノロジーをiPhoneXに搭載したことで、顔認証や、虹彩認証を実現することはもちろん、ティム・クックCEOが強く技術を望んでいる3Dに対応するARにも対応できるようになったのである。iPhoneXは、従来の数字を一つ繰り上げた新機種発表でなく、Appleの思いが詰まった革命的なデバイスとなる可能性が高い。そういう意味で、Apple社は9を通り越して「iPhoneX」と命名したのも頷ける。

 

  • iPhoneXは、True Depthカメラを用いてアニ文字(Animoji)というユーザーの顔とアニメーションが連動する新機能を搭載  

iPhone Xに搭載された「True Depthカメラ」が顔認証を可能とし、その結果としてiPhoneXではホームボタンが割愛されている。この「True Depthカメラ」を活用した面白い機能が、アニ文字(Animoji)という新しいテクノロジーである。

animoji iphoneX

「True Depthカメラ」を利用して、ユーザーの顔写真をとると、特殊なセンサーによって顔を3Dで立体的に把握し人工知能によって解析する。50種類以上の筋肉の動きを分析し、アニ文字(Animoji)に変換する。簡単に言うと、アニメーション動画とユーザーの顔を混成してアニメ動画のように動かすことができる技術である。従来のスタンプとは別次元の高度なアニ文字をチャットなどで送信できるようになるわけであるから、日常のチャットを大いに盛り上げてくれそうなツールとなる気配である。

 

  •  AR機能で実現できること。3Dカメラを搭載した「iPhoneX」だけにしか実現できないARサービスとは? 空想を交えながら想像してみたい。

具体的に、どういった世界がiPhone8 iPhoneXで実現するのか考えてみたい。もちろん詳しくは、アプリの開発を待つことになるが少し空想の世界を楽しんでみたい。

1)バーチャル着せ替え、メークアップ

服、アクセサリーや化粧品を購入するときに、実際それが自分に似合うかどうかを、ARで簡単に試着して映像確認することが出来るようになる。商品が届いたときにイメージが違うということも少なくなるだろう。

AR make up application

2) 家具を購入するまでに、自分の部屋のレイアウトにAR技術を活用して実験的に配置してみる。実際に部屋にマッチするかどうかをビジュアルで確認する。

既にIKEAでは一足早くARを活用したIKEA Placeを9月にリリースしている。

ikea ar applicaiton

3) AR機能を活用した学習キット。大人向けの学術研究から子供の学習まで幅広いジャンルで活用可能。ARを活用したアプリによって効果的になっていくだろう。事例は医療教育。

ar medical education

4) 地図のARナビゲーション,道路に進むべき方向を矢印で示したり、ユーザーにわかり安くAR表示してナビゲーションを行う。

ar map navigation

5) スナップチャット社が提供するARエフェクトのような遊び

リアルの写真にARで作り上げた画材を混ぜ合わせおもしろ写真を作る。

などなど活用の場はありとあらゆる場所で広がりそうだ。

ar facial expression snapchat

6)その他

ar walk the dog犬の遊び相手AR NEWS博物館ガイド、説明。ar measureARメジャーAR GAME ARゲーム

 

  • 3Dカメラを搭載したiPhoneXだけに可能な「3D」ARの可能性。自分がゲーム内のヒーロになれるかも?

さて、ここから3Dカメラを活用した「3D」ARの可能性について考えてみたい。現段階では「iPhoneX」だけに許されることとなる分野である。

1)  ゲームの世界に自分もしくは自分の好きな3Dキャラクターが入り込む

True Depthカメラを活用して自分の顔を撮影する。その顔を使って自分の3Dキャラクラーを作りゲーム内で自分の顔を持つキャラクターを送り込む。ゲームの中で3D的な表情や動きが出来る自分自身の分身がリアルに躍動する。(アニ文字の応用)

3d virtual emoji

サッカーゲームやロールプレイングゲームで、自分の分身と友達の分身とが共に戦えば、面白さも倍増するかもしれない。

3d ar game2 3d ar game

2)  商品の説明書

従来の紙媒体の説明書、これがAR技術を活用して立体説明書にとって変わる。例えば家具や電気製品など、インストールが必要な場合などは、目の前でARによって組み立て方法を3D形式で示してくれれば理解が容易になる。プラモデルなども3D組み立て説明書が出来上がるかもしれない。

 

3)3Dプリンターの活用 

バルセロナに訪問しサグラダファミリア教会に魅了されたとする。それをiPhoneXのTrue Depth カメラで撮影し3D画像ファイルを作成すれば、3Dプリンターと接続して印刷しそのまま立体のサグラダファミリア教のミニチュアが出来上がるかもしれない。

上記の事例は、単なる空想に過ぎずまだ実現するかどうかはわからない。だが、現在の研究成果を勘案すると、テクノロジー的には上記のいずれもが実現できるレベルに突入しているように思える。

ARが従来の常識感を大きく変えてしまう可能性が大いにある。ましてや「3D」AR機能が持つファンタジーな世界には大変魅力がある。

今回のiPhoneの新機種はいずれもが大変魅力的ではあるが、GlotechTrends(テクノロジートレンド)としては、iPhoneXが切り開いていく「3D」ARの世界に大いに期待したいと思う。