3月27日ジャック・マーの起業家育成「湖畔大学」第4期スタート、合格率は2%以下

3月27日杭州にあるジャック・マーが創設した起業家育成専門ビジネススクール「」が開講。第4期生にはユニコーン企業CEOも入学。2600人以上の出願者から最終合格者はわずか48名!杭州のスタートアップブームはますます加熱!

 

杭州起業ブーム!起業家養成「湖畔大学」の合格率は2%以下

杭州の世界遺産である西湖にも春がやって来た。その西湖の畔にある「湖畔大学」をご存知であろうか。実は、今ここに中国全土からビジネス経験を有する優秀な人材がさらなるキャリアの高みを目指して集結している。

3月27日には第4期生となる一年コースの開校式が行われた。入学許可された48名に対して殺到した願書は2600。書類選考を突破した102名が面接に進み最終的にわずか48名のみが合格。合格後の辞退はゼロで合格率は2%以下という人気ぶりである。第4期生の平均年齢は37.3歳。最年長は1970年生まれの48歳、最年少は25歳だという。出願条件には3年間に渡る納税書の提出が義務付けられているので出願するだけでもハードルが高い。

今年の入学者は、多岐に渡る業界から選ばれているようだ。中には既にユニコーン企業であるベビー向け商品通販サイト「貝貝網」のCEOである張良倫の名前がある。既に杭州を代表するユニコーン企業であり有名人である張良倫が今更何を学ぶというのだろうか?こんな人物が学生にいたら教える教授陣も大変なプレッシャーであることに違いない。他にもAirbnbのような空き部屋をシェアする「小猪短祖」のCEOである陳馳氏や人工知能企業「Video++」の経営者の一人である金明などの有名人が参加している。選ばれた48人には、真の起業家としてアカデミックな側面だけでなく「家族的視点」と「社会的責任」などという経営者として不可欠な価値観を徹底的に鍛え上げられるという。

 

湖畔大学はジャック・マーが創設者。正式には2020年開校!

筆者も先日、西湖の畔を散策し西湖大学を訪問してみた。この辺り一帯は自然に溢れ、湖を見渡しながら食事を楽しめるレストランも多く、天気の良い日には散歩コースとしては最適である。ただし、湖畔大学のキャンパスには一般の中国のマンモス大学のように一般人が学食で食事をしたり学内のカフェでコーヒーを飲んだり出来るスペースはない。いわゆる中国の大学のイメージとは程遠いこじんまりとした空間なのである。

現段階では、2015年の開校以来3年間合計生徒数はわずか119名。今年の第4期生を加えても167名という小規模なビジネススクールである。話を聞くとどうやら1ヶ月や3ヶ月の短期コースもあるらしいが、現段階では少数精鋭の小規模なビジネススクールであることにかわりはない。

実は、この湖畔大学が正式にビジネススクールとしてスタートするには2020年のようだ。ジャック・マーは中国国内ではグローバルに活躍できる人材育成の大学が少ないと感じており将来的に帰国子女だけでなく国内で育成された人材もグローバルに活躍できるような教育の場を考えているようだ。アリババ本社のある杭州をボストンのように優秀な若者が集まる学園都市としてアピールしていきたい計画だ。湖畔大学のキャンバスも2020年の開校までに拡充されるという。

こうしたジャック・マーの学園都市計画に呼応するかのように、テンセントの馬化騰(ポニー・マー)や、大連万達グループの王健林(ワンジェンリン)などの大物が動き出している。この2人が創立者のメンバーとして名を連ねているのが「」である。これも2020年の一部開校(2022の正式開校)を目指し、高度なテクノロジーを研究する専門研究所としての大学院を既に建設中である。

既に、杭州はユニコーン企業の数では北京、上海に次ぐ中国第3位の都市となっているわけであるが、このスタートアップ企業をめぐる生態系の中にこうした大学が加わることになる。スタートアップをめぐる生態系の変化を日々感じることができるような進化が杭州の町全体で繰り広げられている。

参考記事:
アリババやテンセントの創設者たちが、杭州で大学や研究機関を開設し最先端研究に注力|アリババ

GloTechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、杭州のスタートアップ周りのエコシステムについて今度も注目していくつもりである。