香港テクノロジー株に暴落連鎖!テンセントもQ2を受け大幅下落!


香港の株式市場が重苦しい雰囲気に包まれている。8/15テンセントの決算も13年ぶりの減益が注目を集め大幅下落を演じた。テクノロジー株全体に顕著な下降トレンドが続いている。気がつけば、東京証券市場の時価総額が中国市場の時価総額を逆転している。

 

テンセントの第2四半期は13年ぶりの減益!ネガティブに反応しやすい市場環境

8/15、テンセントは2018年第二四半期(4-6月)の決算発表を行った。13年ぶりの減益決算となったが、総売上は736.8億人民元を記録し前年比で30%程度の伸びを記録している。WeChat月次アクティブ口座数も10.9%増加しついに10億ユーザーを突破し10億5,700万ユーザーとなった。この数字を見れば成長軌道を逸脱しておらず強気を継続して良いように思える。

だが、全てのニュースにネガティブに反応してしまうのが今の香港市場、とりわけテクノロジー関連企業の株価動向である。

テンセントにとっては13年ぶりとなる純利益ベースでのわずかな減益(2%程度)に注目があつまり、ネガティブな市場環境と相まって8/16の株価は3%を超える下落で325.8HKDとなった。中国当局がテンセントのリリースする新作ゲームの新規承認を凍結するのではないかという噂がながれており、このニュースの影響も大きいかもしれない。いずれにせよ、2018年1月の475.6HKDを高値として下落トレンドが継続しており、8/16までに31%以上下落したこととなる。

   テンセント株価チャート

中国テクノロジー企業を覆う暗雲は、テンセントに限らず多くのテクノロジー企業全体を覆い尽くしていると言って良い。

 

続々と発生する中国テクノロジー関連企業の株価暴落!

このところ香港市場に上場している中国テクノロジー企業の株価暴落が目につく。ほぼ毎日、テクノロジー企業が暴落を演じもはや珍しいものではない。

例えば、スマホ向けのカメラモジュールのOEM製造で著名なサニーオプティカルテクノロジー(Sunny Optical Technology Company Ltd/HKG2382) も、8/13日の決算報道を受け大幅な株価暴落を記録している。スマホの普及と共に大成長を演じた企業が曲がり角に差し掛かっているのである。直近の2ヶ月間だけで50%程度の株価が下落し、時価総額を半減させている。

Sunny Optical Technology 株価チャート

中国最大のソフトウェア開発販売企業であるKingsoft(金山軟件)も同様である。前回発表の決算で特別損失を計上し、2019年に発売予定の新作ソフトウェアの延期も追い打ちをかけている。Kingsoftもこの半年間で株価水準を半値以下の水準まで下落させている。

KingSoft 株価チャート

最近株式公開した注目のテクノジー企業も例外ではない。昨年11月10日に香港市場へ上場したテンセント系の注目のオンライン書籍プラットフォームChina Literature(阅文集团)China Literature(阅文集团)も、株式公開時につけた102.4HKDを頂点に現在(8/16)は50.5HKDとなっており、半値以下の水準にまで売り込まれている。ブックビルディングで620倍の人気を集めた企業であり、公募株はプラチナペーパーと持てはやされたが、今となっては購入できず良かったと胸をなで下ろしている投資家も多そうだ。

China Literature(阅文集团)株価チャート

 

東京証券市場の時価総額が中国の時価総額を上回る規模へと逆転!

こうした中国テクノロジー関連企業の株価下落は証券市場全体に大きな重しとなっている。気がつけば、東京証券市場の時価総額がついに中国の証券市場の時価総額を上回る規模に逆転するにまで至っている。既にGDP規模で日本の2倍以上となる中国の証券市場が、日本の証券市場の時価総額を下回る規模にまで凋落した点は、中国のマクロ経済が急速に悪化し、危機的な状況が近づいていることを示唆していると言えるだろう。

GloTechTrendsとしては、ここ数ヶ月中国経済マクロ動向の変化を察知し、黄色信号が点滅しつつあるとして多くの記事を掲載している。マクロ動向はスタートアップへの資金流入に極めて重大な影響を及ぼすため、今後も注意深くマクロ動向を把握していくつもりである。

参考記事:小米16.5HKDで初値は公募価格割れ!中国企業の株式公開環境が急速に悪化?!

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