アリババのニューリテール戦略の中核「盒馬鲜生」が更なる進化!旧正月明けにも上海で完全ロボット運営店舗及び年中無休24時間デリバリー体制を構築へ!?

 1月15日「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)のCEO侯毅は、「盒馬鲜生」のアップグレードを発表。 旧正月明けにも完全ロボット化推進店舗及び年中無休24時間体制のデリバリーに挑戦!ニューリテールの進化が止まらない!

 

アリババのニューリテール「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)の次なる進化は完全ロボット化運営と24時間デリバリー対応!

昨年から多くの驚きで迎えられている中国のニューリテール戦略であるが、又してもさらなる進化のニュースが飛び込んできた。止まらない中国のニューリテール革命であるが、ものすごい勢いで小売のあり方が大きく変わろうとしている。

1月15日に「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)のCEOである侯毅(houyi/ホウイー)が明らかにしたところによると、旧正月明け(今年の春節は2月16日)にも、従来の「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)をバージョンアップさせた「盒馬鲜生」バージョン2.0店舗を投入するという。アップグレードされる機能は、①ロボットを活用した世界初の完全ロボット運営のニューリテール店舗、②24時間365日無休のデリバリー体制の二つのコンセプトであるという。いずれも、上海で最初の店舗を開業することなる予定だという。

ちょうど、2018年に入り京東が「7Fresh」という店舗名でニューリテールに参入し、テンセントも昨年末に永辉超市の株式を買収するなどして、ニューリテール分野で中国巨大IT企業3社が激突する構図が繰り広げられている。アリババが他社からの追随を受けている構図であったが、今回のニュースによって、すでに7都市25店舗での運営実績があり先行利得のあるアリババ陣営がまたしても一歩先にリードしたことになる。

参考記事:ニューリテール分野(新しい小売)でもテンセントとアリババの激突!?テンセントも小売業界大手の永辉超市の株式取得へ

2018年は小売のあり方が大きく変わる一年に!?京東が「7Fresh」を北京に開業しニューリテール(新しい小売)に参入!

 

世界初のロボットで運営するニューリテール店舗を開業!?

1月15日、アリババが運営するニューリテール店舗である「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)のCEO侯毅(houyi/ホウイー)は、早ければ旧正月明けにも世界初のロボットスーパーを上海の嘉定区に置いて開業する予定だと発表した。ロボットによる接客対応によりユーザーがショッピングする際の利便性を大幅に向上するのが狙いだという。具体的な詳細はまだ明らかにされていないが、ロボットによる接客案内はもちろん、おそらく「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)が最も得意とする新鮮な海産物などの食材を購入後に調理する分野などでロボットが投入されるものと推測される。ひょっとすると、さらに一歩踏み込んで迅速なデリバリーの部分にもロボットが投入されるのではないかとの噂もささやかれている。

広さ7000平米規模の大型店舗となる見込みで、早くも全面ロボット運営となるニューリテール戦略第1号店の開業が心待ちにされる。

CEOである侯毅のコメントによれば、ロボットによるオートメーション化は「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)が狙うニューリテール店舗の進化に関しては、最重要項目であるという。なぜなら、ロボットによる店舗運営の方が人間の作業よりもはるかに効率よくしかも正確に業務が実現できることが、数多くの実験結果からも明らかになりつつあるからだという。侯毅は、順調に行けば2020年までに中国全土にこうしたロボット店舗を拡大する計画であるという。

 

「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)が、世界初の24時間デリバリーを可能とするEコマース企業になる!?

ロボット化だけで驚いてはいけない。さらに、「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)のCEOである侯毅はロボット化の他にも旧正月明けに上海において24時間年中無休のデリバリー体制を構築する店舗の開業を発表している。

実は、「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)は昨年の9月から「SOSサービス」と称し、家庭用品に関する救急のデリバリーサービスを行なっていた。毎日8時30分から午後22時30分までの間で、消費者に対して30分以内のデリバリーを提供し従来の運営よりも2時間延長し深夜の時間帯の消費者ニーズのテストを行っていた。(上海の一部の店舗のみ) 

CEOである侯毅によれば「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)には、コンビニをはるかに凌駕した商品アイテムが揃っており、消費者の深夜のニーズを満たすには十分であるという。テスト期間の結果によれば夜間需要は、夜食などの食料品、女性の生理用品、子供の風邪薬、成人用品などを中心に多くの注文があったという。しかも22時半に営業を終了した後も、依然として緊急を要する商品ニーズの問い合わせが多く、深夜の商品需要が高いことを確信しているという。ちなみに、テスト結果では注文から配達完了までに要される時間はわずか平均で18分だったという。もちろん半径3キロ以内という限定された区画であるが24時間いつでも18分で商品が届いてしまうのは驚きを隠せない。

この結果を受けて、1月10日に行われた直近の「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)の経営会議(新消費者協議会)の場で、準備が整えば早ければ旧正月明け後から24時間年中無休のデリバリー対応が一部の店舗で実現されることが決議されたという。

侯毅によれば、このデリバリー体制が実現すれば世界初の24時間体制デリバリーを可能とする初めてのEコマース店舗になるという。

ニューリテール戦略の店舗が、半径3キロ以内に生活する人々のために無くてはならない「コミュニティ生活センター」的な位置付けになり得るという、ニューリテール戦略の新しい姿も見えてきたことになる。

 

天猫が行うニューリテール戦略向けロボット展示会

「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)が上海で完全ロボット化店舗を開業するニュースを発表したころ、同時に北京では同じにアリババグループの天猫が1月14日に北京の世界貿易センターにて風変わりなUFOのような展示センターをオープンさせていた。

どうやら天猫が主催する1月16日—17日開催のロボットフェスティバルの会場のようである。そこではニューリテール戦略に対応するロボットが数多く展示され、実演販売される予定だという。天猫が開発した双方向対応を可能とするGenieロボットが顧客対応のガイドを行い、教育ロボット、調理ロボット、お掃除ロボットなど、数多くのロボットを紹介し販売する予定だという。ニューリテール戦略に対応するロボットが数多く展示されることになり、ニューリテール戦略のロボット化が今後の話題となりそうな予感である。

中国電子学会が発表している「中国ロボット産業発展報告書(2017年)」によると、2016年の中国のサービス型ロボットの市場規模は10億3000万ドル、2017年には13億2000万ドルで前年同期比約28%増加したという。2018年度は、ニューリテール戦略の拡充によりロボット需要が爆発的に伸びる可能性が期待されているという。

ニューリテール戦略のコンセプトがアリババのジャック・マーによって語られたのは2016年末のことである。アリババの本社がある杭州で開催された雲栖大会(The Computing Conference)において、ジャック・マーがニューリテールという言葉を用いたのが最初である。あれからわずか一年足らずの期間で、これほどまでにニューリテール戦略が存在感を持つと誰が想像したであろうか?

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後もニューリテール戦略の動向に注目し、皆様に新しいニュースを届けていく予定である。