アリババがニューリテール戦略で次の一手!盒馬鲜生(フーマーションシェン)が新業態を発表!

4月上旬、アリババが展開するニューリテール戦略の重要店舗である盒馬鲜生(フーマーションシェン)が、3つの新店舗戦略を公表し合計して5つの店舗戦略レイアウトを発表した。従来の盒馬鲜生(フーマーションシェン)は、都市部の若年層がメインターゲットであったが今後ターゲット層が拡大しそうである。

 

アリババの盒馬鲜生(フーマーションシェン)の新店舗戦略とは?

アリババがニューリテール戦略のフラッグショップとして直営展開する盒馬鲜生(フーマーションシェン)については、当サイトでも既に多くのニュースを提供している。

参考記事:

【アリババニューリテール戦略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

盒馬鲜生(フーマーションシェン)は、アリババが展開するニューリテール戦略の重要戦略拠点として位置付けられ、アリババが直営で店舗展開しニューリテール戦略をリードしてきた戦略的店舗である。

盒馬鲜生(フーマーションシェン)は、過去3年間で中国全土において138店舗を展開するに至っており、次第に知名度を増している。しかしながら、盒馬鲜生(フーマーションシェン)の顧客ターゲット層は都市部の若者層が中心であり、大型店というコンセプトのゆえに、展開スピードが遅いというのも以前より指摘されていた経営課題であった。

そうした課題を解決するため、4月上旬、盒馬鲜生(フーマーションシェン)は、従来から展開する盒馬鲜生(フーマーションシェン)とオフィスで働く人向けのコンビニ店舗である盒馬F2の2業態の他に、新たに3業態を加えて、合計で5つの業態ラインアップとして、その事業展開を加速する経営戦略を発表したのである。

参考記事:フーマーションシェンの新型コンビニ店舗「F2」

出来立て料理を提供するアリババ「盒馬鲜生」(ファーマーションシェン)の新型コンビニ店舗「F2」視察

(図:盒馬鲜生(フーマーションシェン)の5つの業態ラインアップ GloTechTrends作成)

新業態である盒馬菜市(フーマーツァイシー)は、高齢者でも気軽に立ち寄れる店舗コンセプト!

中国では、都市部で仕事をする若いカップルは子どもが生まれると故郷から親を呼び、子育ての手助けをしてもらいながら共働きをするケースが非常に多い。若者世帯であっても、日常的な食事は田舎からやってきた親が作るのが一般的であり、こうした年配層は、盒馬鲜生(フーマーションシェン)のような最新店舗コンセプトを活用することができず、近所の朝市(菜市)を探しては、出かけて買い物をするという伝統的な日常が展開されているのである。

3/28に、上海五月花広場に1号店をオープンした盒馬菜市(フーマーツァイシー)は、1日の3食の食事を作るための食材によりフォーカスし、鮮魚に関しても高級なシーフードではなく、日常的に廉価に食べられる川魚や川エビなどの食材を陳列することにより多くのスペースが活用されている。より庶民に近いローカル食の強い店舗設計となっており、こうした年配層がターゲット層となることが期待されている。2号店も上海の嘉定に近日オープンする予定であり、今後盒馬菜市(フーマーツァイシー)が、こうした年配層をターゲットとして汲み取ることができかに注目が集まっている。

近年、中国では一般市民の台所と称される朝市(菜市)のデジタライゼーション化が進められているが、高齢者をターゲットとしたデジタライゼーションはこれからの重要テーマとなりそうである。

参考記事:朝市店舗がフードデリバリー「Ele.me(ウアラマ)」を活用し売上急拡大に成功!

盒馬MINIや盒馬小站とは、どのような新業態なのか?

同時に発表された、盒馬MINIや、盒馬小站という業態についても簡単に確認しておきたい。盒馬MINIは、従来の盒馬鲜生(フーマーションシェン)では、カバーしきれなかった大都市の郊外や中都市での店舗運営が想定されているようである。また、盒馬小站は、2019年内に上海や北京で開業することが予定されており、これも従来の盒馬鲜生(フーマーションシェン)がカバーしきれなかった、大都市の真空地帯をカバーすることが経営戦略コンセプトとなっているようだ。いずれにせよ、今年度中にこうした店舗の実店舗が開業する予定であり、従来の盒馬鲜生(フーマーションシェン)でカバーできていなかったターゲット層の囲い込みに挑戦することになるだろう。今後の続報を待って、最新情報をレポートしていくことにしたい。

いずれにせよ、アリババが展開するニューリテール戦略が、デジタライゼーションに対して親和性の高い若者を中心としたターゲットから次なるターゲット層を狙って裾野の拡大を目指していることは間違いなさそうである。

Facebook
Twitter
Email
Print