2017アリババ雲栖大会シリーズ第3回: スマートミラー活用事例、3分間で100着の衣服を試着

アリババのジャック・マーが雲栖大会のスマートミラー実演会場を訪れ「天猫(T-Mall) 」で活用されるスマートミラー活用事例を確認した。スマートミラーが「ニューリテール戦略」の推進を加速察せる気配である。無制限の試着と試着データの持ち帰りが可能。

スマートミラーを活用して衣服の試着が自由自在。3分間で100着試着。自宅に試着画像を持ち帰り事後的にオンライン注文可能。

アリババのジャック・マーが、天猫(T-Mall)の「ニューリテール戦略」で活用されるスマートミラーのデモンストレーションブースを訪問し活用事例を暖かく見守った。

スマートミラーとはIOT製品の一つであり、鏡がインターネットの世界と融合されたものである。今回発表されたファッション業界における活用事例の流れは以下のようになる。

1、消費者はスマートミラーの正面に立つ、最初に顔認証を行い個人を特定する。

2、体の全体画像を撮影し30秒で着せ替えのベースとなるバーチャル消費者の体の形画像を作りだす。

3、あとは好きな服を選択して使用可能

あっという間に、スマートミラーを活用して自分自身の分身を作り出してしまった。このバーチャルで創造された自分自身の分身を活用して、ユーザーは3分間で100着の服を次々に試着でき、お気に入りのデータを自分のスマホの中へ保存することができる。アリババのニューリテール戦略と相まって、試着画像を自宅に持ち帰って吟味しオンライン店舗で注文することも出来る。もちろんその場で気に入れば実店舗で購入することも可能である。

誰もが、衣服を購入する際に試着したい服がたくさんあるにもかかわらず、店舗側の試着ルールやルールがなくとも店員の空気を読みながら、試着する服を選別してから試着しているはずである。

しかし、このスマートミラーを活用すると試着に関するプロセスで、余計な気遣いをする必要もなくなるというわけである。興味が湧かなった服が、意外と自分に似合うということを発見できるかもしれない。

スマートミラーを実験的に活用している店舗の話では、スマートミラーを活用するようになってから、お客さんの滞在時間が、従来の平均滞在時間よりも14分間長く滞在するデータが検証されているという。データ以上に、お客さんがより楽しみながら服の買い物をしてくれることを実感しているという。

スマートミラー開発元である好买衣(ハオマーイー)スマートミラーCEO黄仲生は、こう語っている。

「ニューリテール戦略に代表されるように、オフラインとオフラインは統合されて境界がなくなりつつある。消費者は、店舗で買うのかオンラインで買うのはを全く気にしなくなりつつある。消費者が唯一気にしている点は、購入するものが対価と見合う妥当な価値があるかどうかだけである。」と。

オフライン店舗であるファッション小売店は、従来2つの大きな問題を抱えていた。一つ目は、消費者が試着できる服に物理的な制限があるということ。二つ目は、試着してすごく気に入ったものはその場で購入するが、気に入っているものの少し考えたいという段階の商品に関しては、通常は消費者が一旦外へ出ると忘れ去れてしまう。実は試着した服の大多数は、消費者は少し考えたいと言って店外へ出るが再び店舗を訪問して購入されることはほぼ無い。店舗運営の効率が悪くなる大きな要因である。

スマートミラーを活用することによって、試着できる衣類の数を無限に拡大すると同時に、試着画像を消費者のスマホにデータとして提供することによって、店舗から帰ってしまった消費者に対して商品に関して再考する機会を与えることが可能となる。

スマートミラーというIOT製品が、ファッション業界の買い物の仕方を大きく変える可能性がある。今後、アリババの「ニューリテール戦略」では、続々とスマートミラーが導入されることとなる。

 

GotechTrendsの読者の皆様は、もうお判りだと思う。アリババの真の狙いは、消費者のファッションセンスに関するビッグデータである。ビッグデータがあればなんでも出来る。スマートミラーを活用して得られるビッグデータからアリババは次に何を展開してくるのだろうか大変興味深い。