杭州5G都市建設計画を発表、年末までに100平方キロメートルの実験環境整備!

5月17日杭州で浙江移動(中国移動の関連企業)が「杭州5G都市建設計画」を発表し年末までに100平方KMのエリアで5G環境の整備を表明した。同時にアリババ、吉利汽車、Hikvisionなどが「5G産業連盟」を発足させ5G環境を活用した産業応用実験に取り組むようだ。

 5Gの未来はどんな世界が待っているのだろうか?

日本でも各通信会社がリードする形で2020年までに5Gの通信環境を整備する計画が進行中である。世界中の企業が通信環境分野でのアドバンテージを獲得するため5G環境構築で競争している。5G環境は通信速度では4Gの約100倍、通信容量では約1000倍とも言われているだけに、5G環境では従来想像も出来なかったが新しい斬新的なサービスが生み出される可能性が高い。新しいサービスを早く生み出すためには、早い段階から通信環境を整備する企業とそれを活用する企業が連携して実験していくことが不可欠なのである。

中国でも各省、各企業が5G環境構築で競争を行なっているのであるが、杭州市でも世界電気通信の日である5月17日に合わせ、浙江移動(中国移動の関連企業)が主導する形で「杭州5G都市建設計画」を発表した。既に杭州市では今年3月より武林ビジネス地区、銭江ニュータウン、西湖断橋、浜江地区などで5G通信環境を部分的に整備し、実証実験が開始されているのであるが、年末までに100平方キロメートル(東京ドーム2100個分に相当)の領域まで拡大する予定だという。さらに同日「浙江5G産業同盟」の発表も行われ5G通信環境を活用した実験に、アリババ、吉利汽車、Hikvisionなどの浙江省拠点の有力企業が参加し協力することが合意された。5G環境を早い段階から産業に活用していくために、通信企業と各企業が連携を深めているのである。

参考記事:Hikvisionとは

【無人化の衝撃】ロボット活用の完全無人駐車場で40%効率アップ、2017年末にも実用化|HIKVISION

 

今後、5G環境で予定されている実験計画

既に「浙江5G産業同盟」では5G環境を活用した様々な試みを検討しているようである。

①  大型スクリーンへ映像転送

杭州市には、町の中心部に西湖という世界遺産があるが、5Gテスト環境を整備し、西湖の美しい景観をリアルタイムで展示ホールに設置された大型スクリーンに伝送する。

②  自動運転への応用

現在自動運転への注力を始めたアリババおよびドイツのダイムラーの筆頭株主(9.69%)となった吉利汽車などが協力して5G環境での自動運転実験を進めていくようである。

③  医療分野への取り組み

大量のデータを高速で通信することが可能となる5G環境では、遠隔地からの医療診察はもちろんのこと、手術などの高度医療を遠隔で行うことが検討されている。例えば、北京にいる著名な医師の診断を遠隔地にいる患者が診察してもらうような試みである。リアルタイムで内視鏡での映像をやり取りするには大量のデータ通信が必要となるが5G通信環境では対応できると期待されており、さらに遠隔地からの手術操作などといった近未来的な試みが検討されているのである。

その他にもVRを活用し遠隔地にいる人間を目前に映し出し直接会話を楽しめるような実験、あるいは、ロボットアームを活用し遠隔地から書類にサインする試みなども検討されているという。

今後、5G環境が整備されるにつきどのような革新的なサービスが誕生するのか大変興味深い。5G環境が世の中をどう変革していくのか今後の動向に注目していきたい。

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