Grabが新機能「Grab Mart(グラブマート)」をパイロット運用!東南アジアでもニュー・リテールが加速する兆し?

11/18からGrabは、マレーシアのクアラルンプールにおいて新サービス「Grab Mart(グラブマート)」のパイロット運転に取り組んでいる。ユーザーは、GrabのプラットフォームにあるGrab Mart(グラブマート)の機能を選択し、そこから注文すれば指定する場所までバイクを活用したデリバリースタッフが快速デリバリーしてくれるのだ。中国式のニュー・リテールが東南アジアでも拡大する兆しだ。

 

Grab Mart(グラブマート)が東南アジアのニュー・リテール戦略デリバリーインフラとなる?

11/18、シンガポールを拠点にライドシェアサービスを展開するGrabは、マレーシアの首都クアラルンプールの一部地区(ワンウタマ 、ダマンサラ、TTDIなど)で、Grab Mart(グラブマート)のパイロット運用を開始した。ユーザーは、GrabのプラットフォームからGrab Mart(グラブマート)を選択し、加盟店舗一覧から注文すれば、30分程度で指定先までバイク便が快速デリバリーしてくれるというサービスである。デリバリー費用は、ユーザーが5リンギット(日本円で130円程度)を負担するモデルのようである。

パイロット実験の加盟店には、マレーシアの有名ドラッグストアであるケアリング(Caring)やガーディアン(Guardian)、現地では多数のコンビニ店舗を展開するMynews(マイニュース)なども含まれ、現地では馴染みの有名店が最初から参加している印象である。マレーシアでは、既に食品デリバリーGrabFoodの緑色の服を着たバイク運転手をたくさん見かけるが、今後は、食品だけでなく小売店でも快速デリバリーシーンが展開されるようになりそうだ。

(写真:Grabのアプリ内に表示されているGrab Mart(グラブマート)のパイロット運用 撮影GloTechTrends)
(写真:Grab Mart(グラブマート)の加盟店一覧 撮影GloTechTrends)
(写真:Grab Mart(グラブマート)からのポップコーン注文ページ 撮影GloTechTrends)

パイロット実験中のGrab Mart(グラブマート)のページを見てみると「GSC」という映画館も含まれており、映画館で販売しているポップコーンのデリバリーにも対応しているようだ。ポップコーンにどれほどのデリバリーニーズがあるかは不明だが、ユニークな実験が試みられているようである。

 

東南アジアでもリテール店舗がオンラインの世界に取り込まれる!

実は、Grabが実験を行うGrab Mart(グラブマート)の試みは、中国では既に当たり前となっているバイクを活用した快速デリバリーである美団(Meituan)やウアラマ(Ela.ma)のビジネスモデルを模倣したものである。

中国では既にこうした快速デリバリーサービスがOMO(オンラインとオフラインの融合)を実現するニュー・リテール戦略の基本インフラとして機能しているが、東南アジアでもこうした中国式の快速デリバリーサービスがリテール店舗とオンラインユーザーを結合させるインフラとしての実験が展開されているのである。ただし、中国と比較するとマレーシアは、オフライン店舗の運営効率が圧倒的に低いので、中国で進められるニュー・リテール戦略モデルが東南アジアでそのまま成功するかは、もう少し観察する必要がありそうだ。

 

加速するGrabのスーパーアプリ化、ローカルサービスプラットフォーム「Kadiom」とも提携!

東南アジアのメガコーンであるGrabが目指す世界は、スーパーアプリとしての立ち位置であり、その不可欠なファンクションとしてオンラインとオフラインを結合するGrab Mart(グラブマート)の機能を加えようとしている。Grab Mart(グラブマート)は、現在パイロット運用の段階であるが、本サービスに発展するのは間違いないであろう。東南アジアにも中国式のオンラオンとオフラインの融合戦略が着々と展開されており、大きなデジタライゼーションの波が押し寄せているのである。

さらに、Grabは東南アジアにおいて、掃除スタッフや修理スタッフを派遣するプラットフォームである「Kadiom」とも提携も発表している。Grabのアプリ内に「Clean&Fix(お掃除と修理)」のアイコンを追加し、Grabからお部屋の掃除、エアコン修理、メイドサービスなどが依頼できるようになった。


(写真:Grab内にClean & Fixの機能追加 撮影GloTechTrends)

Kadiomは、掃除や修理作業などのローカルサービスのマッチングさせるプラットフォームを運営するマレーシアの注目企業であり、2014年に創業者Fui Yu-Choongによって設立されたスタートアップである。近年、話題にのぼることが、増えていたがGrabがKadiomのサービスをGrab内に取り込むことを決定し、Grab経済圏の拡大しようというのである。Grabは、スーパーアプリ戦略を明確に打ち出し、Grab経済圏の拡大に注力しているのである。

参考記事:

シンガポールのライドシェアGrabが複合ビジネスモデルを志向しスーパーアプリへと変貌中!
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