Googleが「Shopping Actions」リリースでオフラインに進出、米中でニューリテール分野が熱い!?

Shopping Actionsを活用すればGoogleプラットフォームから直接買い物が可能となる。Amazon陣営を意識した動きだと言われWal-MartやCostcoなど100社以上が参加するという。米中のIT巨人たちがオフライン分野に進出するのは単なる偶然ではない!

 

ラスベガスで開催されたShopTalk2018でGoogleが「Shopping Actions」を発表

普段あまり米企業のニュースをレポートしない当サイトであるがこのニュースは是非ともお伝えておきたい。3月19日-21日にラスベガスのベネチアンホテルで開催された世界最大のサプライヤーと小売業者のイベント「ShopTalk」においてGoogleが新しい機能である「Shopping Actions」を発表した。

Photo from: google

従来最初にGoogle検索で欲しい商品情報を取得し、実際の買い物はAmazonあるいは楽天を活用するという買い物のフローを経験したことは誰もがあるだろう。

Googleの新機能「Shopping Actions」を活用すれば、Eコマースサイトに移行することなくGoogle内のプラットフォームで買い物を完了させることができるという。

既に「Shopping Actions」の機能にはWal-MartやCostcoやTargetなどを含む100社以上の小売企業の参加が確定しているという。Wal-Martからすれば、Googleが保有するテクノロジーは魅力的であり、逆にGoogleからすれば商品在庫を保有している小売企業は魅力的である。従来Amazon陣営に対して苦戦を強いられてきた小売業とGoogleが連合することで、オンラインとオフライン双方の分野でAmazon陣営にどう巻き返しを図るのか大変面白いテーマとなりそうな予感である。

「Shopping Actions」はスマホやパソコンでの検索結果から商品をすぐにユニバーサルカートと呼ばれる買い物かごに入れて買い物を確定されることができるようだ。また即日宅配が可能なGoogle Expressというサービスも展開しまさに Amazon Prime、AmazonFreshを意識した動きとなる。さらにAIスピーカー(Google Home)を活用して音声サービスを経由したオーダーも可能だという。

 

中国のメディアでは「Shopping Actions」発表をニューリテール分野参入として報道!

当サイトでは、アリババやテンセント、京東などの中国大手IT企業がオフライン分野に進出する動きを、オンラインとオフラインを統合する「ニューリテール戦略」として詳細にお届けしているつもりである。

参考記事:

GlotechTrends/ニューリテール戦略特集記事一覧まとめ

【アリババニューリテール戦略の全貌】第3回:盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は4つの複合体O2Oスーパーマーケット|アリババ

実は、今回Googleが発表した「Shopping Actions」というサービスは、一部の中国のメディアではGoogleのニューリテール分野への進出として報道されている。

この際ニューリテールという単語の使い方はどうでも良いとして、Amazonに次いでGoogleがオフライン分野に進出したことは大変興味深い動向である。中国勢のアリババ、テンセント、京東、アメリカではAmazon、Googleがオンライン分野からオフライン分野で進出したことになる。米中のIT大手たちがこぞってオフライン分野に注力した動きは単なる偶然ではないだろう。オンラインとオフラインの融合(Online Merer Offline)に対する取り組みは、まさに米中で熱い話題となりつつあり、今繰り広げられている中国貿易戦争と共に面白い重要なテーマなのかもしれない。2018年は小売のあり方が大きく問われる一年となりそうである。

参考記事:2018年は小売のあり方が大きく変わる一年に!?京東が「7Fresh」を北京に開業しニューリテール(新しい小売)に参入!

 

オフラインショッピンデータを取得しフィンテック企業化!鍵を握るのは決済?

合わせてGoogleは2018年2月に従来の「Android Pay」と「Google Wallet」を一本化し「Google Pay」に一本化している。今後Google Actionsでユーザーのお金に関するキャッシュフローを取得するには、決済機能の強化が不可欠ということなのだろうか。

Googleは決済機能ではあまり優位な立場にいなかった企業であるが、今回のShopping Actionsと決済機能をうまく活用することで、ユーザーの決済情報を取得できる立場に躍り出る可能性も出てきたのである。

決済情報を取得してから総合フィンテック企業化してしまうというのは、アリババや京東が行なってきた事業戦略である。Googleが決済情報を取得しフィンテック企業化するならその規模は空前なものとなる。今後の展開が大変楽しみであり動向を見守ることにしたい。

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