Googleの中国ビジネス復帰が一歩前進?7/18 Googleが人工知能ゲームをWeChat MiniApps上で配信スタート!

7/18、GoogleはWeChat上で稼働する小程序(WeChatMiniApps)を活用して人工知能ゲーム「猜画小歌」をリリースした。Googleは昨年来中国ビジネスのレイアウト変更を積極的に行い中国企業との提携を深めているが更に一歩前身である。Googleが中国ビジネスを再開する日がやって来そうな予感である。

 

 7/18 GoogleがAIを活用したゲーム「猜画小歌」をリリース!

中国本土に入国した途端、Googleが使えず苦い経験をした人は多いはずだ。Googleを中国国内でVPNを通さず使用できたら、中国で滞在する人にとってどれほど革命的な出来事だろうか?

さて、7/18、近い将来のGoogleの中国本土復帰が期待できそうなニュースが届いた。Googleは、WeChat上で起動する小程序(WeChat MiniApps)を活用し、人工知能ゲーム「猜画小歌」を中国国内でリリースした。瞬く間に、SNS上で話題となり数多くのダウンロードがなされているという。

「猜画小歌」のプレイ方法は、非常にシンプルでアプリがユーザーに問題(単語)を提示し、ユーザーはスマホ上で出題された単語の絵を描く。ユーザーが描いた絵からGoogleの人工知能が20秒間、正解を推測し続け、20秒以内に正解を言い当てることが出来ればクリアとなる。課題をクリアすると次の問題へと移るのだが、出題のレベルが徐々に上がって行く設計となっている。

 

「猜画小歌」は2016年にリリースされたGoogle 「Quick Draw」を踏襲!

「猜画小歌」の説明を聞いて聞き覚えあるなと思った人も多いはずだ。実は、この 「猜画小歌」自体はQuick Draw としてGoogleが2016年11月にリリースした人工知能オンラインゲームそのままなのである。プレイヤーにオブジェクトやアイデアの絵を描くよう挑戦させ、Googleがニューラルネットワークの人工知能を使用して、ユーザーが描いた絵が何かを推測するのである。Googleの初期のAI作品の代表作とも言える。日本語版でもGoogle Quick Drawとして2016年にリリースされており、以下のページからアクセスしてプレイもできるので関心ある方は挑戦して頂きたい。

https://quickdraw.withgoogle.com/?locale=ja

ほとんどのGoogleサービスが禁止されている中国において、Gooleのゲームがプレイできるのも驚きだが、それがテンセントのWeChat上の小程序プラットフォームでリリースされた点がものすごく画期的な出来事なのである。

 

GoogleがWeChat上の小程序(WeChat MiniApps)を活用した事に驚き!

Googleと言えば、自らが開発したスマホプラットフォームであるアンドロイド環境が代名詞である。だか、今回はアンドロイド環境に固執せず、直接WeChat上から起動できる形でプログラムを提供したのである。

実は、Googleは2017年以降中国におけるビジネス活動を活発化しているような動きが散見される。2017年12/13、Googleは北京でオフィスを立ち上げ、400人の従業員を収容する約6000平方メートルの巨大オフィスを開設している。中国国内における人工知能分野での研究に注力するため人工知能研究所も開設している。

オフィスの開設に続き、2018年1/19には、Googleとテンセントの両者間で特許権の相互使用に関するクロスライセンス契約締結が発表されている。今回のWeChat上でGoogleのゲームを展開することも、このクロスライセンス契約が影響していると考えられる。

参考記事:Googleとテンセントの特許権相互使用契約

2017年の中国巨大IT企業(BAT3社)のベンチャー投資状況 まとめ 各論編 第1回【テンセント】

さらに、Googleは2016年6月、中国第2位のEコマース企業である京東(筆頭株主はテンセント)に総額550百万米ドルを投資し、テンセントグループとの関係性を深めている。

参考記事:Googleの京東への資本参加

Googleと京東の資本提携の狙いとは!狙いは東南アジアECマーケット!

こうした一連の行動は、Googleが中国におけるビジネス戦略を再レイアウトしようという意思の現れと考えられる。現在の米中貿易戦争は米中間の政治的な緊迫度合いを高めているが、その背後で民間企業のGoogleが、同じく民間企業であるテンセント陣営と連携を深めている点は非常に興味深い。

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