朝市店舗がフードデリバリー「Ele.me(ウアラマ)」を活用し売上急拡大に成功!

中国デジタライゼーションの裾野拡大を示す好事例かもしれない。中国庶民間では、野菜やお肉を購入する際に朝市(菜市場)を利用するケースが多い。実は、この朝市店舗にもフードデリバリー「Ele.me(ウアラマ)」が導入され急速に売り上げを伸ばす店舗が現れている。デジタライゼーションの裾野拡大である。

 

中国の朝市(菜市場)はいまだ人々に大人気の庶民の台所!

中国の朝市(菜市場=チャイシーチャン)とは、生活密着型で近隣に住む中国人に大人気の日々の食事を支える台所である。だいたいどこも古めかしい印象の集合施設であり、野菜や肉類、魚類から乾物や日用品などを販売する個人店舗が雑居的に入り込む、いわば屋台に毛が生えたような施設といえばわかりやすいだろうか。

中国では、スーパーなどの大型総合店舗が拡大しているが、野菜やお肉などは、新鮮で安いという理由から、朝市(菜市場)で好んで購入する中国人は非常に多く、絶大的な人気を誇っているのである。

 

Ele.me(ウアラマ)を活用する朝市店舗に売上急拡大店舗が登場!

Ele.me(ウアラマ)が中国で最初に朝市(菜市場)との連携を開始したのは2017年8月、杭州が最初である。翌年の2018年には、フードデリバリーを上手に活用した店舗の中で、1日6000元(日本円で10万円)を販売する参加店舗も現れ始めた。売り上げのうち8割がEle.me(ウアラマ)を経由したフードデリバリー形式での注文なのだという。

 

Ele.me(ウアラマ)が公表した統計数値によれば、杭州の朝市でEle.me(ウアラマ)を活用した注文単価は60元近く(日本円で1000円程度)になっており、この数字は全国平均よりも20%以上高い統計数値となっているという。

 

Ele.me(ウアラマ)を活用した朝市店舗の戦略とは!

なぜ、杭州の朝市店舗の注文単価が他の都市よりも2割以上も高いのだろうか?杭州で展開されているEle.me(ウアラマ)を活用した朝市店舗の戦略について少し見てみたい。

Ele.me(ウアラマ)を活用し1日6000元(日本円で10万円)程度の売上を達成した朝市店舗オーナーは、実は、自分自身は野菜専門店の店主なのだという。しかし、自分の店舗で野菜だけを販売していては売上に限界があることを自覚し、同じ朝市内に出店している肉類、魚類などの注文を同時に自社で受け付けるようにしたという。ユーザーは一度に全てを注文できるワンストップサービスを望んでいると思い立ったと言うわけである。結果、店主の思惑通り、野菜だけでなく他の商品も同時に販売でき、売上が拡大していったのだという。

 

儲かっている店舗を見つけたら即コピー導入!それがデジタライゼーションの普及速度を加速!

実は、ここまでならよくある話である。実はこの話には続きがある。

野菜店主の店舗が、目の前で売上を拡大していくのを見ていた隣の店舗のオーナーは不思議でしょうがない。ましてや、野菜店舗に、肉や魚といった商品提供し売上に協力する形となる肉屋や魚屋のオーナーたちも複雑な心境で、素直に喜べない。

こうした周辺店舗のオーナーが、直ぐに自身の店舗でもEle.me(ウアラマ)を導入する決定をするまでにそう多くの時間を必要としなかった。結果として、Ele.me(ウアラマ)と契約し食品フードデリバリーサービスを導入する動きは、朝市店舗全体に拡大していったのである。

さて、全ての店舗がフードデリバリーを前提とした店舗運営となれば、次に来るのはサービス競争である。どの店舗も、他店よりも少しでも新鮮なものを販売し、あるいはオマケして常連客を獲得することも必死になるのである。トウモロコシに関しては、実の部分を芯から取り外して、食べやすいようにしてあげる店舗なども現れた。こうして、デジタライゼーションの発展とともに、今まで原始的な仕組みであった朝市が、サービス業としての観念を向上させていくのである。

中国では、儲かっている店舗を見つけたら、儲かる要因を見つけ出しそれを自分の店舗にも導入(コピー)する。こうした時のスピード感は中国での競争を生き抜くためにはたいへん重要な要素なのであるが、実はそれが全体の底上げに繋がっているとも言えるのである。

デジタライゼーションが、人々の生活をより便利で快適なライフスタイルへと向上させていくことを示す好事例かもしれない。GloTechTrends(グロテックトレンド)としては、引き続き、庶民に深く根ざした部分でデジタライゼーションがもたらすライフスタイルの変化について考察していきたい。

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