【無人化】8月8日中国で発生した九寨溝地震。ドローンが地震緊急4G通信網基地局となり大活躍|中国

8月8日に起きたM7.0の大地震。四川省の世界遺産、「九寨溝」を直撃し多くの被害を出し現在も被害者の救出作業が行われている。携帯電話の基地局も大被害を受け携帯通信が不可能となった。そこで緊急基地局を開設し活躍したのは「ドローン」だ。

 

  • ドローンが基地局を緊急開設し、1200台の携帯電話が使用できる通信網を確保

四川省の世界遺産「九寨溝」で発生したM7.0地震は、観光客を含め多くの被害者を出した。震源地となった九寨溝は中国を代表する山岳地帯であり、山崩れも多数発生し復旧作業は困難を極めた。地震は携帯通信網の基地局をも破壊し、複数の基地局で通信が中断された。中国移動の緊急チームが駆けつけるも損傷度合いから即時復旧は困難な状況であり救助の遅れが懸念された。

そこで、活躍したのはドローンを活用した緊急通信基地局の開設である。中国移動の四川支局はドローンによる緊急基地局の設置を決断し、ドローンを中心に半径30平方キロに及ぶを通信環境を維持した。同時に1200台の携帯電話の使用を可能とし、救出作業の大きな助けとなっている。中国移動自社開発によるドローン基地局が初めて地震災害で活用されたケースとなった。

 

実は、ドローンによる携帯基地局の開設は、今年7月に起きた湖南省の深刻な豪雨震災の際に活用されたのが中国初のケースである。湖南省のケースでは、ドローンによる基地局開設をした初めてのケースであったが、通信は2Gのみ、最大サービスはドローンから5キロという限定的な範囲であった。

今回の九寨溝地震のケースでは、湖南省のケースを上回る性能で、ドローンから半径30平方キロメートルという広範な範囲で通信網維持の成果をおさめ、救助活動を助ける大きな助けとなっている。

現在、中国国内では、ドローンの緊急時活用の研究が進んでいる。洪水、台風、土砂崩れ、地震などの災害、そして国境警備、地質学的調査、森林火災などありとあわゆる分野を想定し、北京大学、北京航空航天大学、清華大学、浙江大学などの有名校の研究者が、DJI、中国移動や華為などのドローン開発、利用に強みのある企業と連携して研究開発がすすめられている。

Glotechtrends(グロテックトレンド)では今度も世界で繰り広げられるドローンの活用、実用事例を追いかけて行くことにしたい。